何気なくみんな同じように思っている木の葉。
その葉っぱたちが、その個性、生きる意味、死を受け入れること、なんと多くのことを語ってくれるのでしょう。
誰でも死ぬのは怖い。
怖いけれど、これが自然なのだと、当たり前のようにとても深い、思いのこもった語りです。
写真と絵で語られる葉の個性。
そう考えて木々を見上げてみると、確かにそれぞれに色合いや、形や、虫にかまれたあと、シミ、様々なことに気づきます。
そしてそれは、人間と全く同じことなのですね。
秋になって仲間たちが順に散っていきます。
最後はフレディだけになってしまいました。
早い命も、ゆっくり散っていく命もあるのだけれど、自然がそれぞれの死を受け止めてくれること、そして“命”というものは、形は変わっても永遠に続いていくものだということ、この言葉を真理として大事にしたいと思います。
子どもたちには、葉っぱの不思議さを感じる絵本なのでしょうね。