「えー、ありえな〜い」(どこかの子ども番組のセルフみたい)と、思われる方もおいででしょうが、『きんぎょ』が、電車に乗って、お使いに行きます。
そして、この原作者。なんと、与謝野晶子だーッ!!(与謝野晶子さんは、こんなお茶目な作品もお書きになっていたんですね〜。驚きでした。)
他の「きんぎょ」シリーズは、確か高部晴市さんのオリジナルだったような…。(あれ?記憶違いかな?)
しかも「おつかい」以外のシリーズでは、金魚のあかさんはいとこの千代ちゃんの金魚だったんですもの!他のシリーズを先に読んじゃってたんで、な、なぜ、千代ちゃんの金魚が「ぶち」なの〜?という、違和感はあったものの、シリーズの他の作品に負けず劣らず楽しい作品でした。
3匹は電車に乗ったとたん、苦しがって、駅夫(駅員)さんを呼んじゃいます。で、どうしてもらうと思います?「水が欲しい。水がないと死んじゃいま〜す」と言って、金だらいを電車に運び込んでもらうんですよ。水を要求する金魚達もすごいけど、金魚の為に、長時間電車を停車したあげく、金だらいに水を入れ、金魚達に渡してあげるところなんか、もうサイコーですね。
さらに、結局何のお使いに出たのか分からないとことか。笑っちゃうというか、見ていてとても微笑ましい内容でした。
与謝野晶子が実在した時代の背景にこだわった高部さん、すごい!!
この美しくも懐かしいような風景にも、ぜひ!目をとめて下さいね。