いかにも教育的かつほんわかした雰囲気の本ですが、いくつか気になる部分があります。1つは救急車が来たときに、幼稚園の女の子が怖がって隠れるという描写。どうして男の子は喜んで女の子が怖がるのか「女の子は弱虫なんかい!」と突っ込んでしまいます。大人が口々に救急車の悪口を言う場面も、現実味がないです。そんなに救急車を悪く言う人なんているのかしら?我が家の息子は何度も救急車で運ばれましたが、現実はこの本の描写よりずっと深刻です。応急処置があり、あわただしく、救急隊員が無駄話をする暇はありません。もっと真剣に取り組んでます。実際に救急の対象になったことがないとわからないかもしれませんが……。緊急車両なら『じぷた』のほうが好きだな。