五味太郎さんの絵本には、感心してしまうことが多いのですが、この本も、「さすが!」と溜め息が出てしまいました。
答がある質問形式のお遊び絵本は色々とあるけれど、こんなふうに答がない絵本なら、何回でも遊べますものね。
また、一人ではなく、何人もが1度に遊べるのが楽しい。
それぞれの違う答に、なるほどね、と感じられるわけです。
唐突ながら、小学校受験で、こんな問題が出されればいいのに、と思いました。
決められた答を答えられるかよりも、自分なりの答を見つけ、どうしてそんなふうに考えるのか、その考え方にその子の個性が表れますものね。
「出世しそうな人はどれか」など、問題に大人っぽいものもあるので、小さいお子さんよりも小学生以上のお子さん向けだと思います。
しかも、ルビなどはふられていないので、大人が読んで子どもに答を聞いてみるという読み方が良いでしょう。
我が子がどんな風に物事を捉えて、どんなふうに予測をするのか、親にとってはなかなか興味深く楽しめると思いますよ。