まず、作者のことを紹介させて下さい。
オーストリアの生まれで、幼い時の予防接種が原因で身体に障害がある方だそうです。更に国会議員でもあるそうです。(すごすぎますよね−)
だからでしょうか?こんな、優しい絵本が書けるのは…。
この絵本は、迷子になって泣いていた少女を目の見えない青年が見つけた所から始まります。
ハンデのある生活をありのままに受け入れて、楽しんでいる青年と、そんな青年に偏見のない、まっすぐな質問をしてくる少女。
このやり取りが何とも言えず、良かったです。
聞いてしまってから、「こんなことを聞いたら、いけないかしら?」と、言う台詞も良かったな。
最後は無事に少女も両親の元に帰れたし。
オーストリアという国が良いのでしょうか?それとも、作者がこう合って欲しいという願望の世界なのでしょうか?
ただ、今の日本で、子供たちがこういう出会いができるかと言えば…、たぶん無理だろうなと感じます。
せめて、読み聞かせを通して、こういう世界があることを紹介できたらなと思いました。