朝、窓を開けると、目の前に広がるいつもと変わらない景色。
「やまは やっぱり そこにいて きは やっぱり ここにいる だから ぼくは ここがすき」
普段、目にしている何気ない風景、何気ない日常の繰り返しの中にこそ、幸せがある。
作品の中に描かれている朝の風景はどれも希望に満ちていて、読み終えた後はとても清々しく、前向きな気持ちに。
震災後、東北地方沿岸部の町を訪ねる旅を繰り返し、被災地でワークショップなどの活動を行われている荒井さん。
被災者の方々が日常を取り戻すための第一歩として、自分にできることは、「朝、起きたらカーテンを開けること」だと思われたことからこの絵本が生まれたそうです。
朝起きて、窓を開け、新しい一日を迎えられる喜びを感じながら、日々を大切に過ごしたいなと思います。