いじめられているカメを助けた優しい若者、うらしまたろう。
母親が恋しくなり夢の竜宮城をさる、うらしまたろうは本当に心の優しい若者ですね。
個人的には、こんなにも優しい心を持ったうらしまたろうがハッピーエンドにならないことには納得がいきません。
それが無常な現実なのですかね。
そしてとても幻想的で少し寂しげなイラストがこのお話に効果を与えてくれています。
四季折々のまど。
ひがしのまど、みなみのまど、にしのまど、、、
素敵なイラストを堪能させていただきました。
そして最後の<きたのまど>を開けると、、、
忘れていた現実の世界が。
置いてきてしまった自分の母親のことを思い出します。
現実世界に戻ると300年が過ぎていました。とても切ないエンディングです。
おまけで楽しい気持ちに戻してくれる『てんぐのかくれみの』がついているのがよかったです。