「からすのパンやさん」の続編第三弾。
全四作の続編ですが、一冊一冊趣きが異なり、どれも素敵なお話ばかりなのですが、私が一番感動したのがこの「からすのてんぷらやさん」です。
火事で店が全焼し、奥さんは焼け死んだのか行方不明、大事な跡取り息子も目を怪我し、「もうだめだあ。おしめえだわ」と泣くキュウベエさん・・・
東日本大震災を思い出し、何ともつらい気持ちになりながらも読み聞かせていきましたが、レモンさんとオモチくん、ジロくんの励ましに、キュウベエさん同様救われる思いがしました。
からあげや天ぷら、フライの作り方は、まるで料理本のように詳しく、しかも美味しそう♪
そして、行方不明の奥さんも無事見つかり、イワくんの目も治り、店も立派に立て直され、更にレモンさんとのおめでたいお話・・・
長い人生、困難なことは多々起こるけれど、決してあきらめず、前を向いて生きよう、困った時はお互い様、みんなで助け合うことの大切さ、そんな大事なことをこの絵本から教えてもらいました。
途中に出てくる「てんぷらいっしゅうかん」の歌も楽しいですね。英語とダジャレが絶妙で、感心しきりでした。