悩みがある人の前に、なぜか忽然と現れる不思議な駄菓子屋があった。その人が、ついふらふらとその店に入って行くと、着物を着た、相撲取りのような迫力のあるおばさんが迎えてくれる。そして、悩みが解決するお菓子を売ってくれるのだ。でも、ご用心、ご用心!お菓子の注意事項を守らないと、大変なことになってしまう。さて・・・?
小学校の中学年以上の子ども向けエンターテイメント物語。店主の紅子さんのキャラクターや、店の商品である一風変わったお菓子で、独特の物語世界がしっかりと構築されています。ちょっと怖いけれど、こんな駄菓子屋に行ってみたいと、読み手に興味を持たせる書き方で、大人でも楽しく読めました。育児放棄のような現代の社会問題もさりげなく盛り込まれています。