おいもの絵本ということで選んだのですが、期待以上の収穫があったと思います。
まずは、おいもを掘るといった視点ではなく、地中でのもぐらやおいものようすを垣間見ることができたこと。もぐらとおいもが遊ぶようすは、本当にこんなことが地中で起こっていると思うと、楽しくなります。
それから、お話の展開。楽しいことばかりが続くのではなく、季節が移り行くと、ちょっぴりさみしい悲しいできごとが起こるものです。そして、それだけじゃなく、うれしいこともそれに続きます。その流れを、子どもたちはこの絵本を通して汲み取り、人生とは?といった大きなテーマになにげなく触れることができるんだなあって思いました。
それから、おいもの一生について。芋ほりはしたことがあるけど、おいもって実際どのように育つんだろう?って疑問が、この絵本を読むことで、少し解決できるんじゃないかなって思いました。
秋の読み聞かせに、ぜひぜひおすすめの一冊です。