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ねんねこしゃん

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ねんねこしゃんさんの声

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自信を持っておすすめしたい 母の偉大さ  投稿日:2014/06/25
宮沢賢治の絵本 いちょうの実
宮沢賢治の絵本 いちょうの実 作: 宮沢 賢治
絵: 及川 賢治

出版社: 三起商行(ミキハウス)
気持ちのよい新しい朝、いちょうの実たちは一斉に旅立ちます。

男の子はワクワク楽しそうで、女の子は不安で行きたくないと言っています。
私は…女の子と同じですね。きっとおっかさんと離れたくないって、泣いちゃうと思います…。

私が昔住んでいた団地の前に、いちょう並木がありました。
いちょうの葉が少しずつ、寂しそうに落ちていくのが好きで、地面に散らばったいちょうを触るのが好きでした。

…あれは、親の涙だったんですね。

いちょうの実の子どもたちはとっても仲が良く、思いやりのある優しい子ばかりです。
きっとおっかさんが、大切に大切に育ててきたんですね
そして子どもたちも、おっかさんの事を大切に大切に想っている…

子どもたちは新しい世界に胸を躍らせているけど、それだけではないという事をおっかさんは知っています。

私は希望に溢れる子どもたちより、おっかさんの気持ちの方が、気になって気になって仕方ありませんでした。

私もいつか親の涙を流すことができたら、どんなに幸せだろうか…。

おっかさんは強いですね。
涙は旅立ちの前の日に、全て置いてきました。
何も喋らないけど、別れの時でも凛とした強さを感じます。
だから子どもたちは、安心して旅立つことができるのですね。

いちょうの木はなんだか少し…私の母に似ているような気がしました。
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自信を持っておすすめしたい 生きるために  投稿日:2014/06/25
宮沢賢治の絵本 なめとこ山の熊
宮沢賢治の絵本 なめとこ山の熊 作: 宮沢 賢治
絵: あべ 弘士

出版社: 三起商行(ミキハウス)
このお話、何度も読み返しました。

動物は必要以上に殺したりしません。
今日生きるため、その為だけです。
そして小十朗も、欲のためではなく生きるために…

お互いにそれをわかっていたから、熊たちは小十朗が好きだったし、きっと小十朗も熊たちが好きだった。

でも、熊たちだって鉄砲で撃たれたりするのは好きではなかった。
小十朗も猟師なんかしたくなかった。

ずっと苦しくて切なくて悲しかったのだろう…
小十朗は猟師で、熊は熊。
それは因果だと、きっと自分に言い聞かせていたんですね。

そして一月のある日の朝、小十朗はもう遠くへいってしまうようでした
そして小十朗の母も、それを悟ったようでした

「おお小十朗おまえを殺すつもりはなかった。」という熊に、小十朗はすんなり死を受け入れます。
「熊ども、ゆるせよ。」
小十朗の最後の言葉は、今まで悪かったという事なのか、死んで悪かったという事なのか…

小十朗の死顔が笑っているようだったのは、こうなったのも因果だという、熊たちへ向けたメッセージだと思います。
そして小十朗自身、どこか安心したのだと思います。

最後、熊たちは小十朗の周りに集まって少しも離れようとしませんでした。

…何か声をかけていたのでしょうか
今まで小十朗が仕留めた熊にしていたように。

本当は憎むべき存在なのに許し、心を通わせ合った、小十朗と熊。

とてつもない…深い絆を感じました。

あべさんの絵は堂々としていて、静かで凛とした、命の重さを感じます。
熊が撃たれて倒れている場面は胸が締め付けられますが、一番好きです。
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自信を持っておすすめしたい ある意味生きているもの  投稿日:2014/06/25
宮沢賢治の絵本 やまなし
宮沢賢治の絵本 やまなし 作: 宮沢 賢治
絵: 川上 和生

出版社: 三起商行(ミキハウス)
小学生の国語の授業で読んでから「クラムボンって何なのだろう…」と、ずっと思っていました。

大人になって読み返してみても、はっきり何かはわかりません。
泡かな?とは思うのですが…

単純に考えて泡だとすると、かにの兄弟の会話は、いかにも子どもらしく純粋でロマンチックだなぁと思います。
まるで生き物として、クラムボンを見ていますね。
泡の音が、笑い声に聞こえたのかしら…

クラムボンはわらったよ
クラムボンはしんだよ

泡は儚いものですよね。
掴む事もできないし、 触れても簡単に壊れてしまう
二匹の目には、それが美しくて悲しい不思議なものに見えたのかもしれません。

かにのおとうさんの言葉も、とても印象的でした。
「お魚はこわいところへいった。」は、大人でもドキッとします。
意味がわからない子どもだって、少しはわかっているかもしれない…。

五月のかにの兄弟の会話には、一言も泡という単語が出てきません。
しかし十二月には「やっぱり僕の泡は大きいね。」という会話がされています。

五月のクラムボン、十二月の泡。
これが「クラムボンの正体がわかった」という意味ならば、かにの兄弟もそれだけ成長しているということで、なんだかとても嬉しくなりました。

小学生の頃、やまなしの好きな場面を絵に描くという授業で、私は「川の中に落ちたやまなしを、かにの兄弟が下から見上げている」という場面を描きました。
自分で描いたのですが、今でもその絵が大好きです。

川の中には怖い鳥だけじゃなくて、こんなに素敵なものも降ってくる

どの世界にも美しいものと怖いものがあるんだなぁ…と、当たり前だけど改めてそう感じました。
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なかなかよいと思う ねずみとりさんが好きです  投稿日:2014/06/25
宮沢賢治の絵本 ツェねずみ
宮沢賢治の絵本 ツェねずみ 作: 宮沢 賢治
絵: 石井 聖岳

出版社: 三起商行(ミキハウス)
意地の悪いねずみの話です。

ツェねずみは誰かに親切にしてもらっても、何か災難があるとすぐ相手のせいにします。
まぁそれだけ災難がふりかかると疑い深くもなるでしょうが、それじゃ周りに嫌われても仕方ないですよね。
自分は弱い弱いと開き直って、威張ってるんですもの…
もう誰も、ツェねずみを相手にしませんでした。

ところが、そんな嫌われ者のツェねずみと仲良くなりたい者がいました。

ねずみとりです。

しかもこのねずみとりは、人間よりもねずみの味方なのです。
そこがおもしろいですね。
きっとねずみとりもみんなに嫌われていたから、誰かと仲良くなりたかったんだろうなぁ…

ねずみにとって憎むべき存在のねずみとりを、ツェねずみはあっさりと信じます。
今までもそう、最初は全く疑わないんですよね。

お馬鹿なのか…根は純粋って事なのか…

そもそも自分の行動に責任を持っていたら、こんな風にはならないですよね。
自分の意思がないから、周りに左右される。
だから相手のせいにするんですね。

「ねずみ」と「ねずみとり」
結末はやはり、こうなる運命だったのですね。
少し可哀想だけど、ねずみとりに捕まるにはぴったりのねずみだと思ってしまいました。

ツェねずみはきっと誰かに親切にした事がないから、もう誰も神様も救いようがなかったんですね
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自信を持っておすすめしたい ありのままの姿で自然な生き方ができる場所  投稿日:2014/06/25
宮沢賢治の絵本 オツベルと象
宮沢賢治の絵本 オツベルと象 作: 宮沢 賢治
絵: 荒井 良二

出版社: 三起商行(ミキハウス)
ある日、オツベルの稲扱小屋に白い象がやってきました。

白い象はとっても純粋で心優しくて、可愛らしかった。
オツベルは頭の良い男で、白象を上手く言いくるめて、自分の財産にした。

白象は足に重い鎖をつけられても素直に喜んで、たくさん仕事を押し付けられても、一生懸命がんばった。

そんな白象を私利私欲のために朝から晩まで働かせて、ひどい目にあわせたオツベルが許せない。
当然、オツベルは報いを受けるのですが…

白い象がだんだん痩せて元気がなくなっていく姿を見るのは、とても胸が苦しかったです。

荒井さんの絵がいいですね。
大きな体に鋭い牙、象は怒らせると危険だという事が、十分すぎるほど分かりました。

怒った仲間の象たちが助けに来る場面は、赤い象がページいっぱいに描かれていて、とても迫力があります。
それとは対照的に白象の気持ちが表された場面は、優しい穏やかな色合いで癒されます。

最初、まだ何も知らない白象が小屋にやってくる場面は、これから何か楽しい事が起こるのではないかと、白象の純粋な気持ちになって私もワクワクしました。
そして十一日の月を見て、白象が「もう、さようなら、サンタマリア。」と呟く所は、不謹慎だけど美しいと思いました。

この絵本は悲しいけれど、悪い者には報い、優しい者には救いがあって、読み終えた後はスッキリとあったかい気持ちになれます。

ただ、最期の一文はよくわかりませんでした。

語りは牛飼いだったので、牛飼いの言葉でしょうか?
語り終えた後に、飼ってる牛が川に入ってしまったのかな…?
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ふつうだと思う モヤモヤしました…  投稿日:2014/06/23
むしばちゃんのなかよしだあれ
むしばちゃんのなかよしだあれ 作・絵: かこ さとし
出版社: フレーベル館
歯の事、虫歯の事が詳しく書いてあります。

とても勉強になりましたが、文章の語り口調が好きではありませんでした。

大きい子向けの絵本なのかな…?子どもには効果があるのでしょうか?
なんだか脅しているようだし、説教されているようで、私はとても残念に思いました。
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自信を持っておすすめしたい 黄金のトマト  投稿日:2014/06/17
宮沢賢治の絵本 黄いろのトマト
宮沢賢治の絵本 黄いろのトマト 作: 宮沢 賢治
絵: 降矢 なな

出版社: 三起商行(ミキハウス)
博物館の剥製の蜂雀の話に、そっと耳を傾ける少年がいました。

それは兄妹二人だけで仲良く楽しく暮らしていた、ペムペルとネリという子どもの話でした。

二人が育てた赤いトマトの中に、一際輝く黄色いトマトがありました。
ペムペルとネリはその美しいトマトを見て「これは黄金なんだ」と、心からそう思いました

私は無知が不幸だとは思いません。
でも、どうしてあんな風に言われたのか
傷ついた理由もわからない
それが悲しい
二人の心は傷ついたまま、誰も教えてくれる人がいない
それが不幸なのです
蜂雀の声が二人に聞こえないならば、慰めてあげることもできない
それが一番悲しいのです

いい音の誘惑に胸躍る二人の目には、世の中は楽しくて輝かしいものに見えたのでしょう
でもそれは二人の小さな世界にはない、冷たさや非情さも一緒に連れてやって来たのです

少年に蜂雀が言った「ああいうかなしいことを、お前はきっと知らないよ。」という言葉が、頭から離れません。
教育を受けた者にはわからない。
二人はあまりにも、純粋だったのです

…後半は可哀想で可哀想で、もう見ていられませんでした。
幼い二人の心が壊れてしまったのではないかと思うと、胸が張り裂けそうです。

剥製になってもなお、二人を忘れられないでいる蜂雀もまた悲しく、そんな蜂雀の苦しみは計り知れません

でも蜂雀の声は二人には届かなくても、あの少年には届きました。
あの少年だからこそ話をしたならば、番人のおじいさんがこっそり少年を室の中に入れてくれたのも、全てわかっていたからなのかもしれません。

おじいさんも小さい頃に蜂雀の話を聞いたのか…
おじいさんはもしかしたら、ペムペルなのか…

読み終えた後も、ずっとそんな事を考えてしまいました。

未完成のお話ということで矛盾な点などもありましたが、降矢さんの素晴らしい挿し絵に酔いしれながら、ゆっくりじっくり自分の中で解釈し想像しながら読み進めることができました。

悲しくも美しいこのお話が、私はとても好きです
できることなら、完成された作品も読んでみたい

私にとって、とても大切な一冊になりました。
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自信を持っておすすめしたい 夜に作ったぱんは◯◯◯ぱん!  投稿日:2014/06/16
どんぐりむらのぱんやさん
どんぐりむらのぱんやさん 作・絵: なかや みわ
出版社: Gakken
今回は、どんぐりむらのぱんやさんのお話です。

ぱんやさんは、お父さんお母さんお兄ちゃんのこっぺ妹のくっぺの、なかよし四人家族!

新しいぱんを考案中のお父さんとお母さん。でも、なかなかうまくいかず困ってしまいます。
そこでこっぺとくっぺは夜になるとこっそり起き出して、二人だけで新しいぱんを作り始めます。
新しいぱんができれば、家族で遊園地に行けるからです。
果たして二人のぱん作りは、成功するのでしょうか…?!

行列ができるほど人気の、どんぐりむらのぱんやさん。
朝一番で焼かれたぱんは、香ばしい匂いがしてとってもおいしそう。

毎日こんなぱんが食べられるなんて、こっぺとくっぺが羨ましいです!

それに二人がぱんを作る場面を見ていると、なんだかうずうずしてきます!
ぱん作り、大変そうだけどとっても楽しそうでいいですね!

前の見開きが間違い探しのようになっていたり、終わりにはどんぐりむらのなかまたちが紹介されていたり…
最初から最後まで、中身がたっぷり詰まった楽しい絵本です!
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自信を持っておすすめしたい どんぐりむらのヒーロー  投稿日:2014/06/16
どんぐりむらのおまわりさん
どんぐりむらのおまわりさん 作・絵: なかや みわ
出版社: Gakken
おまわりさんに憧れるいっちくんと、それを見守る心優しいおまわりさんのお話です。

おまわりさんに助けてもらってから、大きくなったらどんぐりむらのおまわりさんになる!と、毎日一生懸命がんばるいっちくん。

いっちくんにとっておまわりさんは、カッコいいヒーローなんですね!

そして弟のにっちくんはそんなお兄ちゃんの姿を見て、お兄ちゃんみたいになりたい!と憧れたりするんだろうなぁ〜きっと。

このシリーズはお話も大好きなんですが、絵もとっても魅力的なんです!

どんぐりむらには、ぼうしやさんやぱんやさん、れすとらんなど色んなお店があります。それに交番や保育園なんかも。
みんな木の中にあって小さくて可愛くて、とっても素敵なんです!

私が一番行きたいのは、どんぐりとしょかん。どんな本があるのか、ワクワクしちゃいます。

このシリーズを読んだ後はいつも、小さくなってどんぐりむらに住んでみたいなぁ〜と思います!
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自信を持っておすすめしたい 手作りのおみせやさん  投稿日:2014/06/16
どんぐりむらのどんぐりえん
どんぐりむらのどんぐりえん 作: なかや みわ
出版社: Gakken
どんぐりえんには年に一度の、おみせやさんまつりがあります。
子どもたちが各々好きなお店を開いて、自分たちで作ったものを売るのです。

おみせやさんごっこ、私も甥っ子の保育園で毎年お客さんとして参加してます。
手作りのお金が入ったお財布をぶら下げて、綺麗なお花の首飾りや、おいしそうなアイスクリームを買ったりしました。

中には携帯電話を売っていたり、虫屋さんってのも!
虫屋さんには芋虫やトンボ、色んな虫がぶら下がっていて、とっても可愛いらしいんです!
虫嫌いな私も、つい欲しくなっちゃいました。

子どもたちが手作りしたものって、歪んでたりはみ出してたり、形がいびつで、でもそれが味があってあったかくて可愛いんですよね〜!!
大人が真似しようと思っても、きっと真似できないから、特別素敵に見えるんだと思います。

どんぐりえんの子どもたちが作ったものも、アイデアいっぱいでおもしろいですね!
それに先生たちも、おみせやさんをするみたいですよ!一体どんなお店かなぁ?

子どもたちも大人たちも夢中になっちゃう、どんぐりえんのおみせやさんまつり。
私もぜひ、参加したくなりました!
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