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ジュンイチ

パパ・60代・東京都

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ジュンイチさんの声

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ふつうだと思う 良くあるオチ  投稿日:2010/12/25
はやくおきてよサンタさん
はやくおきてよサンタさん 作・絵: マーカス・フィスター
訳: 那須田 淳

出版社: 講談社
「にじいろのさかな」「うさぎのホッパー」「ペンギンピート」シリーズで知られるマーカス・フィスターの1996年の作品。
特に、「にじいろのさかな」シリーズは、全世界で2000万部以上売れている超ベストセラーなので、読まれた方も多いはず。

物語は、クリスマスイブ当日に、寝坊してしまったシーンから始まります。
長靴が見つからず、あちこち探し回ったり、トナカイへの小屋が大雪で雪かき
しないと辿りつけなかったり、仕舞いにはプレゼントを忘れていたことに気付いたりと、アクシデントが続きます。
ようやく出発できると思ったら、トナカイが空腹で動かなかったり、ソリが錆びて進まなかったりと、プレゼントはどうなるのか?と手に汗握ってしまいました。

ただ、オチは、良くあるあっけないもので、一寸肩透かしを喰らった感じ。
マーカス・フィスターの作品ということで、期待も大きかっただけになおさらでした。
1回読み聞かせしてしまうと、再度読んでとせがまれることはないかも知れません。
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なかなかよいと思う 素敵なストーリー  投稿日:2010/12/25
ことりのゆうびんやさん
ことりのゆうびんやさん 作: 松谷 さやか
絵: はた こうしろう

出版社: 福音館書店
原作は、ロシアのニコライ・スラトコフのセキレイの手紙。
その舞台を日本に置き換えたのが、この作品です。

物語は、ぼくの家の郵便受に、セキレイが巣を作ったというもの。
郵便屋さんが手紙を入れようとすると、セキレイが鳴いて大騒ぎするようになったので、おかあさんが直接郵便を受け取るようになりました。
また、巣に雛が孵ったら、ぼくが見にいこうとするのを、おかあさんが制止しました。

家族の一員になったようなセキレイ一家でしたが、ある日、引っ越してしまうのです。
そんなさり気無い出来事を描いたものですが、生き物に関心を持ち始めた頃、読み聞かせるには、うってつけの絵本だと思います。
はた こうしろうさんの絵が、実に鮮やかな彩色なので、魅了されることでしょう。

ただ、きつつきが飛んできて、郵便受に穴を開けて、セキレイが巣を作ることが、こんな人里であるのか?一寸疑問です。
ロシアでは、もっと人里離れたシチュエーションではなかったのかと思いました。
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自信を持っておすすめしたい 独創的な世界が堪能できます  投稿日:2010/12/25
ペトロニーユと120ぴきのこどもたち
ペトロニーユと120ぴきのこどもたち 作・絵: クロード・ポンティ
訳: やまわき ゆりこ

出版社: 福音館書店
クロード・ポンティは、フランスの人気絵本作家で、邦訳はこの作品が初めてとのこと。
1990年の作品ですが、日本では2009年の初版となっています。

その絵を見て思い浮かぶのは、モーリス・センダック。
名前を伏されたら、誰しもがセンダックの作品と言うに間違いないと思います。
「まよなかのだいどころ」のようなセンダックのマンガチックな作品を思い浮かべて貰うと分かりやすいかも知れません。
『不思議の国のアリス』で知られるルイス・キャロルを敬愛していると但し書にありましたが、ストーリーを読めば納得できる作品だと思います。

物語は、ねずみのおかあさんのペトロニーユが120匹の子ども達との朝ご飯の風景から始まります。
それから、ペトロニーユはおつかいに出かけるのですが、ここからが大冒険の始まりです。
登場する人物、動物、果ては擬人化したおなべとか岩とか花等等、実に奇妙な概観をしています。
どちらかというと、ファンタジーというよりもグロテスクといった形容の方が似つかわしいのですが、このテイストは不思議の国のアリスを彷彿とさせるものだと思います。

ストーリーは伏線があって、ペトロニーユがおつかいに出ている間に、120匹の子ども達がさらわれてしまうのですが、最後は、ペトロニーユとおとうさんが救出します。
次から次へと奇想天外な話の展開があって、一度読んだだけでは、なかなか理解できないかも知れません。

読み聞かせするには、スケールが大きすぎる感があります。
映画になれば、子どもも大いに楽しめる、そんな絵本ではないかと思いますが、他のクロード・ポンティの作品が邦訳されることを期待しています。
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なかなかよいと思う 異国情緒溢れる作品  投稿日:2010/12/25
特急キト号
特急キト号 作・絵: ルドウィッヒ・ベーメルマンス
訳: ふしみみさを

出版社: PHP研究所
ルドウィッヒ・ベーメルマンスの1938年の作品で、邦訳は2006年が初版。
1951年にコールデコット賞を受賞した「マドレーヌといぬ」を始めとしたマドレーヌシリーズが有名ですが、その前の作品ということになります。

物語の舞台は、エクアドル。
ペールマンが1937年頃、エクアドルを旅し特急キト号にも乗り、エクアドルが大好きになったことから、この絵本を描いたそうです。

絵が茶色一色なのですが、赤道直下のエクアドルにピッタリの色。
デッサンのような絵ですが、一枚の絵を何十回も描き直したそうで、どうりでバランスが絶妙なはずです。

主人公のペドロは、男の子。
年齢が書かれていないのですが、まだ歩けない赤ちゃんです。
そのペドロが、ふとしたきっかけから1人で特急キト号に乗り込んでしまうのです。
その後は、特急キト号の車掌さんがペドロを保護し、翌日からは一緒にキト号に乗って両親を探すことになります。

ストーリーよりも、異国情緒溢れる絵に魅了されてしまいました。
赤ちゃんが行方不明になるなんて大事件なのに、そんなことを微塵も感じさせないのは、醸し出される気候のお陰なのでしょうか?
何れにせよ、旅情を大いに感じることのできる絵本だと思います。
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自信を持っておすすめしたい 新しいヒットシリーズの予感  投稿日:2010/12/25
ちっちゃなトラックレッドくん
ちっちゃなトラックレッドくん 作・絵: みやにし たつや
出版社: ひさかたチャイルド
大好きな宮西達也さんの作品なので読んでみました。
今度は、トラックが主人公。
次から次へと、アイデアは全く枯渇することなく溢れ出てくるので、本当に脱帽です。

読後感は、やはり期待は裏切らないということ。

レッドくんは、おそらく軽トラック位のサイズ。
そのレッドくんが、森のたぬきのおじさんから、うさぎさんの所に荷物を運ぶよう頼まれます。
この話の凄いのは、森から森への途中に大都会を挟んでいること。
その大都会では、沢山の車にレッドくんは邪魔者扱されてしまうのです。
レッドくんは、自分を卑下してしまうのですが、きっと感情移入してしまう子どもも多いことだと思います。
でも、車の話し声が聞こえるって、なかなか楽しいもの。
車好きの子どもにとって、このシーンはたまらないはずです。

レッドくんは、その後クレーン車のおじさんとか、車修理車のおにいさんにも助けられながら、うさぎさん家の到着寸前に、川に落ちて気を失ってしまうのです。
最後は、上手くできたお話で、安堵感を持って終わるのですが、シリーズ化されたら、また人気が出そうな予感がします。

車好きだけでなく、多くの子どもに読み聞かせして欲しい作品です。
ちっちゃくても、頑張れるという気概と勇気も与えてくれる素晴らしいストーリーに拍手です。
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なかなかよいと思う リズム感のある絵本  投稿日:2010/12/23
りっぱなうんち(改訂新版)
りっぱなうんち(改訂新版) 作・絵: きたやまようこ
出版社: あすなろ書房
1996年初版の本の改訂新版として2010年10月に発刊されたもの。

○○の うんち なに うんち?
○○の うんちは ○○うんち。
○○ いっぱい たべたから。

この繰り返しが続きますが、そのリズム感が良いです。

うんちのネタって、何故か子供は大好きですが、いろいろな動物のうんちが登場するので、たまらないはず。
くじらのうんちなんて、なるほどと頷いた方も多いことでしょう。

気になったのは、ありのうんち。
ありも生き物なので、うんちをするようなのですが、「ありって うんち しないのかなあ?」としている理由がわかりません。
恐竜のうんちは大目に見るとしても、事実と異なることを記載するのは如何なものかと思います。

全体として一寸統一感に欠けているという感もありますが、楽しんで読み聞かせすることのできる絵本です。
エンディングも良く、食育にも役立つと思います。
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なかなかよいと思う リズム感が良い絵本  投稿日:2010/12/23
あっぱれぱんつ
あっぱれぱんつ 作・絵: きたやまようこ
出版社: あすなろ書房
2010年4月に、「りっぱなうんち」と同時発刊されています。
「りっぱなうんち」は、1996年初版の本の改訂新版でしたが、「あっぱればんつ」は純粋な新刊のようです。

○○の ぱんつは どんな ぱんつ?
○○の ぱんつは ○○ぱんつ。
いちまいしか ない だいじな ぱんつ。
はいたら ぴったり ○○ おしり。
ぱんつ あっぱれ!

いろいろな動物が登場して、この繰り返しが続きます。
動物が、ぱんつをはく姿がとてもユーモラス。
また、そのリズム感が良いので、読み聞かせにもピッタリでしょう。
最後は、ぼくが登場して、いろいろぱんつがあって、ぱんつでへんしんできるというオチなのですが、なかなかのストーリー展開だと思います。

オムツを卒業して、そろそろぱんつという時期に、まさに読み聞かせして欲しい作品です。
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自信を持っておすすめしたい 心暖まる友情  投稿日:2010/12/23
パセリともみの木
パセリともみの木 作・絵: ルドウィッヒ・ベーメルマンス
訳: ふしみみさを

出版社: あすなろ書房
ルドウィッヒ・ベーメルマンスの1953年の作品で、邦訳は2007年が初版。
1951年にコールデコット賞を受賞した「マドレーヌといぬ」を始めとしたマドレーヌシリーズが有名です。

場所は、深い深い緑の森の外れ。
そこの崖に生まれたもみの木は、崖から吹き付ける風と戦い、岩にしっかりとしがみついて、真っ直ぐのびることなく、崖の淵を這うように大きくなりました。
周りのもみの木は、真っ直ぐに伸びたので、切り倒されて板になっていったのですが、そのもみの木は、その行為が何代にもわたって繰り返されていくのを見守るだけだったのです。

もみの木は、自分は役に立たないと思っていたところ、その下にシカが住み着き仲良くなります。
もみの木の周りには、良質なパセリがあって、そのシカはパセリが大好きで、その効用を知って仲間のシカにもパセリを勧めます。
そのため、パセリと呼ばれるのですが、シカがパセリが好きとは初めて知りしたし、食卓の飾りくらいにしか思っていなかったので、認識を新たにしました。

そんな暮らしぶりが淡々と描かれている前半から、後半は、狩人の登場とかがあって大きく展開するのですが、ストーリーとして十分に楽しめるものです。
パセリともみの木の心暖まる交流がメインなのですが、実に話の骨格がしっかりとした作品だと思いました。
派手さはないのですが、心にしっかりと残るそんな印象です。

何度も見直したのは、パセリともみの木が寄り添うシーン。
もみの木の枝が、年老いて灰色になったので、パセリのツノと見分けがつかなくなっているのですが、しんみりとした気持ちになってしまいました。

各ページの左側には、花の絵が添えられていて、その名前が最終ページに掲載されていますが、その数23。
さり気無く挿入されているのですが、絵本の完成度に寄与していると思います。

良質な絵本というのは、まさにこういった作品を言うのでしょう。
クリスマス特集の棚にあったのを、たまたま見つけて読んだのですが、隠れた名作との邂逅に感謝です。
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なかなかよいと思う 親子が理解し合うことを考えさせられます  投稿日:2010/12/23
カラス笛を吹いた日
カラス笛を吹いた日 作: ロイス・ローリー
絵: バグラム・イバトゥーリン
訳: 島 式子 島 玲子

出版社: BL出版
作者ロイス・ローリーの1945年の実話。
最終ページにローリー・ロイスの写真があります。
物語に登場するのと同じダボシャツを着ていますが、そこにこう書かれています。

「この物語はすべて事実にもとづいています。
 これは1945年、わたしと父の間にほんとうにあった出来事です。
 親と子どもはおたがいを理解するために手さぐりで生きていくものです。
 それはだれでもそうです。
 ですから、この物語はわたしだけではなく、みんなのおはなしでもあるのです」
この言葉は、今、単身赴任していて、子ども達と離れて暮らしている自分にとって心の琴線に触れるものでした。

物語の時代背景は、1945年。
父は、第二次世界大戦に出陣していたので、長い間、家を離れていました。
そんなある日、父とロージーはカラス狩りに出かけます。
多感な時代を離れ離れに長いこと暮らしたと言う事実は、厳然たるもので、狩りに行く途中の車中、食堂での食事、狩猟地までの徒歩の間、二人の間には、微妙な距離があるのです。

そんなロージーの心情が痛いほど伝わってくる文面に、思わず惹きこまれてしまいました。
カラス狩りでのロージーの役目は、カラス笛をふくこと。
カラス笛に反応して集まったカラスを、父が発砲するというのが役割分担だったのですが、父は発砲することなく帰途につくのです。

ロージーが銃を怖がっていたことを察知したからなのか、カラスに親しみを持って接したことを大切に思ったのか、様々な理由で発砲しなかったのだと思いますが、そんな父の気持ちをロージーは心から受けとめるのです。

些細なことであっても、子どもにとってみれば、凄く大事なことって沢山あるはず。
それに気づかないと、上辺だけの親子関係に終わってしまうのでしょう。

この絵本は、間違いなく大人向けです。
それも、母向けではなく、父向けの絵本であって、是非、世の父が噛み締めて読んで欲しいものだと思います。
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自信を持っておすすめしたい 読むほど味がある絵本  投稿日:2010/12/22
ちいさいきかんしゃ
ちいさいきかんしゃ 作・絵: ロイス・レンスキー
訳: 渡辺 茂男

出版社: 福音館書店
1940年のアメリカの作品。
邦訳は、1971年。
あの「しょうぼうじどうしゃ じぷた」の渡辺茂男さんが訳されています。
スモールさんの絵本8冊シリーズのうち、6冊はカラーで復刻されていますが、ちいさいきかんしゃとちいさいしょうぼうじどうしゃとは、モノクロのままのようです。
確かに、もともと茶と黒というニ色刷りで、メインの機関車は黒なので、オリジナルがベストということなのかも知れません。

列車が好きな子供は多いもの。
我家では、次男はそれほどでもありませんでしたが、長男は引越ししたマンションから新幹線が見えた時、ずっとジャンプして喜んでいたものです。

ストーリーは、スモールさんと小さな機関車の1日を描いたいもの。
最初、機関車の構造の説明がありますが、これがなかなか詳細に説明しているので、子供の心を掴むこと間違いありません。
機関庫、給水塔、給炭台なんかもあって、機関車トーマスの世界が展開します。

分章は長めですが、一面に展開する機関車の絵が変化に富んでいるので、飽きることなく読み聞かせできると思います。
スモールさんシリーズは、人物のデフォルメ感がとても良く、しかも親しみ易いので、人気があるのでしょう。
派手な作品では決してありませんが、安心して読み聞かせられる良質な絵本としてオススメします。
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