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夏の雨

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夏の雨さんの声

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自信を持っておすすめしたい サンタクロースがいるかって?   投稿日:2016/12/24
ぐりとぐらのおきゃくさま
ぐりとぐらのおきゃくさま 作: 中川 李枝子
絵: 山脇 百合子

出版社: 福音館書店
 『ぐりとぐら』が初めて世に出たのは、1963年(昭和38年)です。
 この時は「たまご」というタイトルでした。
 もう50年以上前のことです。
 絵本『ぐりとぐら』が出版されたのが1967年1月で、その半年後にクリスマスバージョンであるこの絵本が登場します。
 戦争が終わって日本経済もどうやら成長期に入ってきた頃ですから、普通の家でもクリスマスが普及し始めていたのではないでしょうか。

 子どもたちにどんなプレゼントが喜ばれるのか。
 きっと当時のお父さんやお母さんは、この絵本を見つけて「これだ」って思ったのではないでしょうか。
 だって、子どもたちが大好きなぐりとぐらが出てきて、サンタクロースまで登場して、しかもおいしいカステラまで描かれているのですから。
 この絵本はシリーズの中でも本編に次いでたくさん読まれています。

 それにしてもどうして「ぐりとぐら」はこんなにも人気ものなんでしょうか。
 それはとってもシンプルだからではないかと思います。
 どんどん世界が複雑になっていく中で、この絵本の世界だけはとってもシンプル。
 それは文章だけでなく、絵もそうです。
 無駄な線も色もありません。
 それなのに、この絵本の中にある豊かなものはどうして生まれるのでしょう。
 それこそ、読者が持っている想像する力だと思います。

 サンタクロースがいるかって?
 それはこの世界にぐりとぐらがいるのかっていう問いと同じくらい、淋しい質問だと思います。
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自信を持っておすすめしたい おとうさん、残業しないで帰りましょう   投稿日:2016/12/23
おとうさんは、いま
おとうさんは、いま 文: 湯本 香樹実
絵: ささめや ゆき

出版社: 福音館書店
 この絵本の作者湯本香樹実(かずみ)さんといえば、『夏の庭』や『岸辺の旅』といった作品で有名な小説家です。
 絵本好きな人なら酒井駒子さんとの絶妙なコンビで著した『くまとやまねこ』を思い出す人も多いと思います。
 そんな湯本さんが独特なタッチの絵を描くささめやゆきさんとのコンビで出したのが、この絵本です。
 このお二人でどんな絵本になったのでしょう。

 おとうさんが絵本を読んでくれる約束だった夜、おとうさんは仕事で遅くなると連絡が入ります。
 まゆちゃんは約束したのにと、不満げで、なかなか眠れません。
 暗くなった外をみつめながら、「おとうさんは、いま」何をしてるだろうと考えています。

 その頃、おとうさんはお仕事が終わって帰宅途中。
 ところが、川沿いの道でカッパのガタロウに襲われてしまいます。
 これって本当のこと?
 それとも、まゆちゃんの夢のなか?

 危機一髪でガタロウから逃げきったおとうさんは一目散に家に駆けています。
 扉を開けると、まゆちゃんはまだ起きて待っています。
 でも、まゆちゃんはどうしておとうさんが帰ってくるのがわかったのでしょう?
 もしかして、ガタロウに追いかけられたことも空を飛んで逃げたことも、みんなみんなまゆちゃんはわかっていたのでしょうか。

 湯本さんの豊かな世界にささめゆきさんの絵がどんぴしゃりと合っています。
 だから、おとうさんがガタロウに追いかけれても空を飛んでも、みんなみんな本当にあったことのように思えます。
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自信を持っておすすめしたい お金って大事なこと   投稿日:2016/12/18
お金とじょうずにつきあう本
お金とじょうずにつきあう本 作: ローラ・ジェフェ ローラ・サン=マルク
訳: 永田 千奈

出版社: 晶文社
 この絵本を見つけた時、あらためて絵本の世界の大きさに感心しました。
 何しろこの絵本は子ども向けにお金についてのさまざまなことを教えてくれているのですから。
 この絵本はフランスにある教育出版社バイヤールが子どものための生活ガイド「一緒に生きる」というシリーズの一冊として刊行されたものです。
 お金というとなんだか俗的な感じがしますが、成長して大人になるととっても大切な経済感覚の基礎となるものです。
 そんな大切なことをやはりちゃんと教えるのとそうでないのとは違うと思います。
 もちろん、この世界はお金だけでできているわけではありません。
 食べ物だって大事だし、家族だって必要です。
 愛なんて目に見えないものの大切です。
 自分たちをとりまく世界の中に、お金があるというだけだし、だからお金の絵本があってもいいのではないでしょうか。

 この絵本では、「労働と賃金の関係」「物の値段と価値」「お金では買えないもの」といった内容がわかりやすく説明されています。
 説明というよりも考えるための灯りを点されたという感じでしょうか。
 考えるのは、この絵本を手にする子どもたちです。

 ただ出来うるならば、子どもたちのそばにおとなの人もいて欲しいと思います。
 会話をしながら読むのがいいですね。
 なぜなら、この世界はとっても広いから、お金持ちもいれば貧しい人たちもたくさんいるからです。
 そういうことをきちんと知るには、おとなの人の話は大変重要だからです。
 子どもたちとぜひ一緒にお金について考えてみて下さい。
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自信を持っておすすめしたい ひろかわさえこさんの描くやさいが大好き  投稿日:2016/12/11
じゃがいもちゃん
じゃがいもちゃん 作: ひろかわ さえこ
出版社: 偕成社
 この「ちいさなやさいえほん」の表紙に描かれて「じゃがいもちゃん」の表情を見て、あ、この絵本作家はあの『やさいむらのなかまたち』を描いた人だとピンとくるかもしれません。
 そう、ひろかわさえこさんの絵本です。
 ひろかわさんの描く野菜たちのなんとかわいいことか。
 この「じゃがいもちゃん」だって、畑の土のなかにいっぱいいそうですものね。

 ひろかわさんは人気シリーズ『やさいむらのなかまたち』を出版するのに10年近くかかったそうです。
 その理由は野菜たちのすがたをネタのように描くことにためらったそうです。
 しかし、それでも出版を支持してくれる人がいて、ひろかわさんも「素直に野菜の個性をあったかく描いてあげればいいんだって」思えるようになって、出版にたどりついたということです。

 そうですよね、野菜たちはそれぞれの個性、見た目もそうですし味もそうです、が違うからいいんですよね。
 その個性をあったかく見つめたから、ジャガイモは「じゃがいもちゃん」になったのだと思います。

 こういう絵本を菜園で読んであげたらどんなにいいでしょう。
 子どもたちはどんな顔をして、本物のジャガイモと絵本の「じゃがいもちゃん」を比べるでしょうか。
 心があったかくなる、「ちいさなやさいえほん」です。
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自信を持っておすすめしたい となりのイカン  投稿日:2016/12/04
となりのイカン
となりのイカン 作: 中山 千夏
絵: 長谷川 義史

出版社: 自由国民社
 言葉は多様だと感じたのは数少ない海外の地ではなく、青森県津軽地方に行った時のことだ。
 温泉場で地元の老人と一緒になったのだが、彼らが何を話しているのかさっぱりわからなかった時だ。
 日本という小さな島国にあってそうなのだから、広い世界となれば知らない言葉ばかりではないか。

 この絵本の「イカン」とは、「いけない、ダメ」ということ。
 関西弁にすれば「アカン」となる。
 東北弁では「マイネ」らしいが、それはこの絵本で初めて知った。
 「いかん、いかん」といつもお父さんに叱られてばかりの「イカン」はとうとう家を飛び出して、むかいに住む「アカン」はお母さんにいつも「アカン」と文句ばかり言われて、こちらも泣いて家を飛び出した。
 二人の友達の「マイネ」も一緒に家を出て、世界をめぐる旅に出る。

 途中でけんかをしている子どもがいれば「けんかはいかん あかん まいね」と仲裁にはいって、友達がどんどん増えていく。
 友達が増えるのと同じように世界中の「いけない、ダメ」が増えていく。
 「ナイン」「ノン」「ニェット」、あれやこれ。
 言葉がそれぞれ違うけれど、伝わっていくのが不思議なくらい。
 それは単に言葉だけではなく、表情であったり発音であったり、情報の手段がさまざまあるからだろう。
 それは絵本でも同じかもしれない。
 言葉だけではなく、絵も伝達の大切な要素。

 この絵本では長谷川義史さんが絵を担当。
 長谷川さんならではの伝える方法がこの絵本にもある。
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自信を持っておすすめしたい 水丸さんがお嬢さんのために描いた絵本  投稿日:2016/11/27
ピッキーとポッキー
ピッキーとポッキー 作: あらしやま こうざぶろう
絵: 安西 水丸

出版社: 福音館書店
 この絵本の文を書いた「あらしやま こうざぶろう」さんは作家の嵐山光三郎さんで、絵を描いた「あんざい みずまる」さんはイラストレーターの安西水丸さんのこと。
 この絵本が誕生した時のことを、嵐山さんは『イラストレーター安西水丸』という本の中でこんな風に書いています。
 「1976年、水丸の娘と嵐山の息子に手書き絵本『』を作った。うさぎのきょうだいの話であった。水丸が手書きの原稿を持って福音館書店に持ちこむと、その場で刊行がきまった」。
 この時水丸さんは34歳。
 嵐山さんはこの文章のあとで「水丸はおだやかな性格でありながら、きちんとプレゼンテーションする能力があった」と感心している。

 そんな風にして誕生した絵本ですが、人気があったのかその後何冊かのシリーズになっています。
 ただ水丸さんの絵のタッチは少しちがうような感じがしますので、絵本だけ読むと水丸さんの作品だとなかなかわかりづらいと思います。

 「うさぎのきょうだいの話」と嵐山さんは書いていますが、ピッキーの方がズボンをはいてポッキーはスカートをはいていますから男女の「きょうだい」です。
 二匹のほかにもう一匹重要な役割の動物が出てきます。
 それが「もぐらのふうちゃん」。
 ただ水丸さんの描く「もぐら」はもぐらに見えないのです。
 そもそももぐらっていうのはあまり見かけませんが、水丸さんは図鑑か何かを読んだのかしら。

 そんな絵本ですが、きっと二人のお子さんは喜んだに違いありません。
 だって、愛情たっぷりな絵本ですもの。
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自信を持っておすすめしたい この冬は野菜は高騰してますが  投稿日:2016/11/20
やさいむらのなかまたち 冬
やさいむらのなかまたち 冬 作・絵: ひろかわ さえこ
出版社: 偕成社
 ひろかわさえこさんの「やさいむらのなかまたち」の冬編です。
 なんといっても、書き出しがいい。
 「こころのちずをひろげると、ふるさとちほうのかたすみに「やさいむら」がのっています」。
 そんな「やさいむら」に帰ってきたのは、はずかしがりやの「にんじん」さん。
 出迎えてくれるのは、水もしたたるいい男の「はくさい」くんに「かぶ」さん。
 いつもぼーっとしている「ごぼう」くん。
 「ぶろっこりー」さんに「かりふらわー」さんはいとこ同士とか。
 もちろん、「だいこん」くんははずせません。
 泣き虫「ながねぎ」さんもいますし、「れんこん」くんもいます。
 いつもながら、ひろかわさんの絵がかわいい。
 こんなにかわいい野菜なら、なかなか食べられません。

 かわいさだけでないのが、この絵本のいいところ。
 野菜の知識も満載なのが、うれしい。
 例えば、白菜。
 昔からある野菜だとばかり思っていましたが、実は日本に伝わったのは明治時代だそうです。日清戦争や日露戦争で中国に行った兵隊さんが持ち帰ったところから広がったそう。
 知らなかった。
 それに白菜の大部分は水分なんだそうで、風邪予防にもなるそう。
 知らなかった。
 そんな野菜ミニ知識がいっぱい載っています。

 冬野菜は夏野菜とちがって、上には伸びない種類が多いので、派手さはないのですが、冬の生活に合わせて、私たちと共存共栄していることが、このかわいい絵本からもわかります。
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自信を持っておすすめしたい 「・・・」に続くのは・・・  投稿日:2016/11/13
おとうさんぼくね…
おとうさんぼくね… 作: 長谷川 義史
出版社: 保育社
 長谷川義史さんといえばアクの強い絵を描く絵本作家です。
 大阪弁でいえば「コテコテ」となるでしょうか。
 でも、そんな絵が私は大好きです。
 生きているっていう感じが強くします。
 泣いている子どもも泣きやんだりする。ケンカしていた子どもも仲直りする。
 そんな強い絵が大好きです。

 でも、この絵本は長谷川義史さんらしくない絵で出来ています。
 もともと大阪の放送局の企画で南極に行ったアナウンサーと長谷川さんの文通から生まれた作品ということで、幼稚園を卒園し、春には小学1年生になる男の子のお父さんが仕事の関係で地球の裏側に行ってしまうという設定になっていて、そのために長谷川さんは子どもが描いた絵の雰囲気を出そうとしています。
 文もそうで、絵と同じようにクレヨンで描いているように描いています。

 遠く離れたところに行ってしまったお父さんを思う気持ちは大海に浮かんだお父さんの船が波に揺られている場面によく描かれいます。
 文はこうです。
 「ふねがゆれるの おとうさん、ぼくのこころもゆれてるよ。」
 家族を残して単身赴任をされているお父さんなら思わずグッとくるところです。

 男の子の気持ちを反映させたのか、長谷川さんは男の子の卒園式は雨だったと描きます。
 だから、小学校の入学が映えてくるような気がします。
 だって、タイトルの「おとうさん ぼくね・・・」に続く言葉は、ここでは書けませんが、まさにそういう場面だからこそですもの。
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自信を持っておすすめしたい あなたならいくつまで数えられますか   投稿日:2016/11/06
おじいちゃんのおじいちゃんの おじいちゃんのおじいちゃん
おじいちゃんのおじいちゃんの おじいちゃんのおじいちゃん 作・絵: 長谷川 義史
出版社: BL出版
 本をたくさん読むには、几帳面な人よりどちらかといえば大雑把な性格の人の方がいいのではないかしらん。
 几帳面な人が雑誌なんか読むと隅から隅まで読まないと気がすまないとしたら、ちょっとばかり気が遠くなる。
 新聞がいい例で、毎朝届く新聞全紙面を読んでいたら続けざまに夕刊紙を読むことになってしまう。
 大雑把な性格であれば、全部読むなどということに縛られることなく、自分が気になった記事や文章をさっさと読んでおしまいではないだろうか。

 長谷川義史さんのこの絵本もそうだ。
 几帳面な人にとっては恐怖の一冊だろう。
 ようちえんに通う5歳の男の子が主人公のこの絵本、男の子が自分のおじいちゃんのそのまたおじんちゃんの、という具合にどんどん祖先をたどっていくお話。
 おじいちゃんのおとうさんのことを「ひいおじいちゃん」というが、この絵本にはたくさんの「ひい」が出てくる。
 ページいっぱい「ひい」なんてページもあるくらい。
 もし、几帳面な人がこの絵本を読んだら、「ひいひいひいひい…」とずっと続いて、おそらく今自分がどのあたりの「ひい」を読んでいるのかわからなくなってしまうにちがいない。
 そして、最後には「ヒィー」っていって倒れてしまうのじゃないかな。

 その点、大雑把な人ならページいっぱい書かれた「ひい」の全体をさっと目にしておしまいじゃないかな。
 自分の性格がよくわからない人はこの絵本を読んでみるといい。
 いくつまで「ひい」を数えられるか。
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自信を持っておすすめしたい 昭和という時代が作ったヒーロー  投稿日:2016/10/30
ウルトラマンをつくったひとたち
ウルトラマンをつくったひとたち 作: いいづか さだお たばた けい まくた けいた
出版社: 偕成社
 「ウルトラマン」が始まったのは1966年7月。今年(2016年)が生誕50年になる。
 先日もNHKBSで「ウルトラQ」から「ウルトラマンレオ」までの名作を紹介する番組が放映されるなど、今でも人気が高い。
 小学生から中学生の頃に「ウルトラマン」や「ウルトラセブン」に出会ったことは何らかの影響をその後の人生に与えているやもしれない。
 でも、あんな巨大な怪獣をどんなふうに作っていたのだろう。
 子どもたちの興味は怪獣の情報だけでなく、そういう制作現場にまで広がるのだろう。

 この本は絵本の形態にはなっているが、作者は実際に怪獣映画の製作現場に関わって、あのウルトラマンの「スペシウム光線」を作っていた人だ。
 なんと初代「ゴジラ」(1954年)では美術助手として参加していたというから年季がはいっている。
 この絵本を読むと、映画が総合芸術と呼ばれるのがよくわかる。
 実にたくさんの人がさまざまな現場に関わっている。
 特撮というのは普通の映画にはいない特撮監督とかがいる。「ウルトラマン」の生みの親円谷英二もその特撮技術で名を馳せた映画人だ。

 「ウルトラマン」シリーズの魅力は特撮技術だけでなく、金城哲夫や佐々木守といった気鋭の脚本家や実相寺昭雄といった個性のある監督もはずせない。
 もちろん、この絵本の作者いいづかさだお(飯塚定雄)もそんな一人だろう。
 「ウルトラマン」はまさに昭和という時代が作ったヒーローだったにちがいない。
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