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自信を持っておすすめしたい やまびととは誰だ?  投稿日:2016/08/14
えほん遠野物語 やまびと
えほん遠野物語 やまびと 文: 京極 夏彦
原作: 柳田 国男
絵: 中川 学

出版社: 汐文社
 若い時に読んでこなかった本を最近しきりに惜しくなっている。
 そういえば、この絵本の原作である『遠野物語』もそうだ。
 もちろん、作者名は知っている。柳田国男。民族学者である。
 読みそびれた理由はない。ただなんとなく手をすべり抜けた。
 この絵本はその『遠野物語』の一篇を京極夏彦が文を書いて、僧侶でもある中川学が絵を描いてできあがった作品だ。

 遠野の山々には「山人(やまびと)」が棲むという。
 絵本にも、ひらがなでふりがなが付けられているが「住む」ではなく「棲む」となっている。この漢字はどちらかといえば、動物とか人でないものにあてられることが多い。
 これが冒頭であるから、もう怪しげだ。
 ある時鉄砲撃ちの男が山奥で「やまおんな」を見つけて、撃ち殺す。そのおんなの髪の毛を持って下山しようとする途中で、大男に襲われてその毛を奪われてしまう。やまおとこだ。
 遠野では毎年娘や子どもがさらわれる、そのあたりもこのやまおとこと関係しているのだろう。
 ある時、猟師が何年か前にさらわれた娘を山中で発見する。
 娘が言うには、さらった男は「ものすごく背が高く、瞳の色が違って」いるらしい。

 『遠野物語』は明治43年に発表された岩手県遠野に伝わる伝承話や説話を集めた本だが、そういうことを思うと、この「やまびと」というのは、遠く海外から流れついた異人のことではないかと思いたくなる。
 もちろん、もっと怪なるものを想像しても自由だ。
 発想を柔らかにするのに、『遠野物語』を読むのもいい。
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自信を持っておすすめしたい 畑は生きた図鑑  投稿日:2016/08/07
畑の一年
畑の一年 作: 向田 智也
出版社: 小学館
 情報とはある内容とかを知らせることだが、その方法は多種多様である。
 通常使われるのは文字情報であろうが、写真や絵もよく使われる。
 絵本を情報を伝える手段と言ってしまえば殺伐とするが、物語にしても昔話にしても大きくいえば情報であることにはちがいない。
 もっともこの絵本のような場合だと、情報を伝える一冊といっても異論はないだろう。
 しかも、この絵本に扱われるのはすごい情報量なのだ。

 畑には栽培する野菜だけでなく鳥や獣、虫や蝶といった動物、草や花といった植物もたくさん存在する。ひとつの畝にどれだけのものがあるのかわからないが、おそらく途轍もない量だろう。
 この絵本ではある畑を横断面で切り取って、一年12カ月の様子を描いている。
 例えば、「8月」のページを開くと、まずこの月は夜の畑が描かれていて、近隣の町では祭の提灯がぶら下がっている。(できれば、夜空に花火を描いて欲しかった)
 畑にはカボチャ、エダマエ、スイカ、サツマイモ、キュウリなどが大きく生育している。空ではフクロウやイエコウモリが飛び、地上にはイノシシまでがうろうろしている。
 まだまだ書ききれない情報がわずか見開き2ページの中にたくさん埋め込まれている。

 巻末に「付記」として「解説」がついている。
 先ほどの「8月」には、「収かく時期が長いナス。新しい枝を出させるために枝を切り、秋ナスを育てる」なんて丁寧な解説が載っていたりする。
 この絵本の情報量は半端ないが、それは裏返せば畑の情報量が多いということでもある。
 畑は生きた図鑑そのものだ。
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自信を持っておすすめしたい すいかは野菜? 果物?   投稿日:2016/07/31
すいか!
すいか! 文: 石津 ちひろ
絵: 村上 康成

出版社: 小峰書店
 野菜と果物の違いって何だろう?
 この絵本でおいしそうにすいかを食べている子どもたちを見ているうちに、すいかって果物? なんて思ってしまった。
 その答えは農林水産省のホームページに書かれていた。
 すごいな。野菜と果物の違いって国家的機密だったのだ。(大げさな)

 それによると、「はっきりした定義はありません」とあります。
 思わず、ガクッとなりました。
 それでも、「生産分野では次の特性を持つ植物が野菜」ということです。
 「田畑で栽培されていること」「副食物であること」「加工を前提としないこと」「草本性であること」。
 うーん、よくわかりません。
 結論からいうと、すいかは野菜です。もっとちゃんというと、果実的野菜というらしい。
 同じようなものとして、メロンとかいちごがあります。

 八百屋さんや果物屋さんで見かけるすいかやメロンですが、どのように作られているかわかれば解決します。
 この絵本の最初にこう書かれています。
 「すっきりはれたよ/いそいではたけへ/かけつけろ」
 ね、すいかは畑で作られているのです。つまり、先にあげた特性の「田畑で栽培されていること」に当てはまります。

 この絵本ではすいか畑の様子も描かれています。
 まるで雲の中にいるように一面緑の葉の中に縞のついたすいかが浮かんでいます。
 大げさと思うかもしれませんが、実際すいかのつるはどんどん伸びますし、葉も生い茂ります。
 こういう栽培の姿を知っているとおいしさもちがってきます。
 この絵本を読んだら、きっとすいかが食べたくなること、間違いありません。
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自信を持っておすすめしたい 私はいつ微笑んだのだろうか   投稿日:2016/07/24
幼い子は微笑む
幼い子は微笑む 詩: 長田 弘
絵: いせひでこ

出版社: 講談社
 2015年5月に亡くなった詩人長田弘さんの詩と『ルリユールおじさん』等で人気の高い絵本作家いせひでこさんの絵が合体した贅沢な絵本。
 子どもが読むというよりも、子どもの頃を忘れた大人が読むのにふさわしい。
 なんといっても、長田さんの詩がいい。
 全文を紹介したいくらいだが、そういう訳にもいかないので、抜粋で紹介しつつ書いていこうと思う。

 最初はこうだ。
 「声をあげて、泣くことを覚えた。」
 誕生である。この詩の断片につけられたいせさんの絵の赤ん坊にはまだへその緒がついている。
 「泣きつづけて、黙ることを覚えた。」
 赤ん坊は泣いて生まれ、そこからどんどん生きるための技術を覚えていくと、長田さんは美しい日本語で綴っていく。
 そういう学びがしばらく続いて、幼い子は微笑を覚えるようになる。
 長田さんは微笑のことを「この世で人が最初に覚える/ことばではないことば」と書いている。そして、それが「ほんとうに幸福でいられる」のはこの時だけではないかと問いかける。

 それから幼な子はどんどん成長していく。
 しかし、「何かを覚えることは、何かを得るということだろうか」と問いかけ、それは「違う。」と書く。
 そのことに気づくのは幼な子がたぶんずっと成長してからのことだ。自分が赤ん坊だった頃のことを忘れてしまった頃。
 「人は、ことばを覚えて、幸福を失う。/そして、覚えてことばと/おなじだけの悲しみを知る者となる。」
 知ることで悲しみが増えていくのに、どうして人はもっと知ろうとするのだろう。

 長田さんの詩の最後の一節は厳しい批評の目を感じさせるが、それはこの絵本を読んでもらいたい。
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自信を持っておすすめしたい 永六輔さんの死と重ねて           投稿日:2016/07/17
いのちの木
いのちの木 作・絵: ブリッタ・テッケントラップ
訳: 森山 京

出版社: ポプラ社
 放送作家で作詞家でタレントの、永六輔さんの訃報が届いた時、多くの人がその人柄をしのび、惜しい人を亡くしたと涙をこぼしました。
 そんな時、見つけたのが、この『いのちの木』という絵本でした。
 作者のブリッタ・テッケントラップさんはドイツの絵本作家ですし、この絵本が日本で出版されたのは2013年ですから、永六輔さんの死とは何も関係ありませn。
 それでも、この絵本に描かれているのは永六輔さんのことではないかと思いました。
 それはこんな話です。

 雪の降るある日、年老いた一匹のキツネが森の中で死んでしまいます。
 キツネの死を知って、森の仲間たちが集まってきます。そして、キツネとの思い出をそれぞれが語るのです。
 フクロウは若い頃に落ち葉を拾う競争をしたことを、クマはコグマの世話をしてもらったことを、ウサギはオニごっこをしたことを、 たくさんの森の動物たちがそれはそれは楽しそうにキツネとの思い出を話しました。
 キツネが亡くなっていたところから小さなオレンジ色の芽が出てきました。そして、それは次第に大きくなって、森一番のりっぱな木に育ちました。
 森の動物たちはその大きな木に集まりました。いつまでも動物たちの心にはキツネが生き続けているのです。

 永六輔さんのことを思うと、この絵本のキツネのように思えて仕方がありません。
 きっとこれからも私たちは永六輔さんが作った歌を歌うでしょうし、永さんが感じたことや怒っていたことを自身のこととして振り返ることがあるでしょう。
 永六輔さんという木は、多くの人の心の森にりっぱに育っているような気がします。
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自信を持っておすすめしたい やさいの花の美しきこと  投稿日:2016/07/10
やさいの花
やさいの花 写真: 埴 沙萠
文: 嶋田 泰子

出版社: ポプラ社
 スーパーや八百屋さんで売っている野菜に花が咲くというのはなかなか想像しにくいかもしれません。というのも、野菜によっては花が咲く前に収穫して食べてしまうことも多いからです。
 子どもたちが知らなくても恥ずかしくはありません。私なんかは還暦を過ぎても知らなかったのですから。菜園で野菜づくりを始めたのがきっかけでようやく知ったことがたくさんあります。
 例えば、ハクサイ。
 ハクサイの花は見たことがなかったのですが、ナノハナとそっくりの黄色い花をつけます。もっとも野菜づくりという点では花が咲くのは収穫の時期を逃したハクサイということになります。
 春になって菜園が黄色一色の花畑できれいにみえますが、本当はあまり感心しません。

 この絵本にはたくさんの野菜の花の写真が載っています。
 キャベツ、ハクサイ、ダイコン、オクラ、ニンジン、タマネギ、ナス、トマト、ピーマン、インゲン、キュウリなど、普段食べている野菜の花たちです。
 ここにあげたのは私が菜園で作ったことのある野菜たちだけです。
 だから、その花も自分の目でちゃんと見たものばかりです。
 そのほかにも、ゴマだとかカボチャだとかジャガイモなんかも、絵本では載っています。

 小玉スイカを今年の夏に栽培したのですが、残念ながらこの絵本ではその花の写真は載っていませんでした。でも、大丈夫。
 同じウリ科のカボチャとそっくりなのです。そういえば、キュウリもそうです。
 どうそっくりかというと、めばなの下に実そっくりのものがあります。おばなとうまく受粉すれば、それが膨らんで実になります。
 小玉スイカやカボチャは丸いふくらみ、キュウリは細長いふくらみです。

 オクラのきれいな花も載っています。
 オクラの花は朝に咲いて、昼にはもうしぼんでしまいます。なにしろ、オクラはフヨウとかハイビスカスとおなじ仲間ですから、花がきれいなのも納得できます。
 食卓に野菜が並んだら、一度どんな花が咲くのだろうかと想像してみて下さい。
 思った以上に野菜の花たちは美しいですよ。
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自信を持っておすすめしたい これぞ名作絵本  投稿日:2016/07/03
すてきな三にんぐみ
すてきな三にんぐみ 作: トミー・アンゲラー
訳: 今江 祥智

出版社: 偕成社
 これはもう絵本の名作といっていい作品です。
 奧付をみると、1969年に初版が出ています。つまり半世紀近く、子どもたちに愛され、読まれ続けてきた作品です。
 きっとこの絵本を読んで大きくなった人も今はその子ども、あるいは孫世代へと続いている一冊でもあるでしょう。

 この絵本の何が子どもたちを夢中にさせるのでしょう。
 怖い三人組の強盗がある日たまたま手にいれたみなし子のティファニーちゃんに振り回されて国じゅうのみなし子を助ける、いいお話だからでしょうか。
 そうではないと思います。
 なんといっても、この三人組が本当に怖い強盗だからです。何しろこの三人組に出合うと、
 「ごふじんはきをうしない、しっかりものでもきもをつぶ」すぐらいの怖さです。
 子どもたちは怖い話が大好きです。
 たぶん、三人組を紹介するこの怖い導入部から子どもたちは夢中になるのではないでしょうか。

 そんな怖い三人組がみなし子のティファニーちゃんにすっかり振り回される。子どもたちの笑い声、歓声が聞こえてくるような展開です。
 それもこれも導入部の怖さがあったからです。
 読み聞かせなんかにもいいですよね、最初は太く低い声、中盤以降は普通の声、最後はやさしい声で世界を作り出すことができます。

 この絵本の訳は児童文学者の今江祥智(よしとも)さん。
 今江さんが残念ながら2015年に亡くなりましたが、まさに名作の訳でこれからも生き続けるでしょう。
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自信を持っておすすめしたい しょっぱい、タケノコごはん  投稿日:2016/06/26
タケノコごはん
タケノコごはん 文: 大島 渚
絵: 伊藤 秀男

出版社: ポプラ社
 この絵本の文を担当しているのは、「戦場のメリークリスマス」などを撮った映画監督の大島渚さん。残念ながら2013年に永眠されています。
 その大島さんの絵本が2015年に出版されたのには理由があります。
 この作品は大島さんの息子武さんが小学3年の時に出された宿題、お父さんかお母さんのこども時代の思い出を作文にして提出から生まれたものなのです。
 小学3年生の息子が読んでも感動する作品、戦争の時代を少年期に過ごした大島さんが子ども世代に残したいという思いが伝わってくる作品。
 きっと大島さんの中にはいつまでもこの頃のことが心に残っていたのだと思います。

 物語の舞台は中国の戦争から米国を相手に戦火が拡大していった時期。
 大島さんのクラスに「さかいくん」というわんぱく少年がいました。わんぱくというのは乱暴者ということではありません。気の弱い大島少年を助けてくれたりします。
 さかい君のお父さんは軍人でしたが戦争で亡くなってしまいます。そのことがどんなにさかい君の心を傷つけたことでしょう。

 大島さんが5年生の時には戦争に行った前の担任の先生も戦死します。
 そして、やさしい先生も兵隊にとられていきます。その最後の日曜日、大島さんやさかい君は先生の家に行って別れを告げます。
 その時に出されたのが「タケノコごはん」でした。
 涙ながらにタケノコごはんを食べながら、さかい君は大きな声でこう言います。
 「先生、戦争なんかいくなよっ」。
 大島さんが私たちに残してくれた、熱いメッセージです。

 伊藤秀男さんの絵が大島さんの思いを強く伝えてくれています。
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自信を持っておすすめしたい お父さん、笑えますか                     投稿日:2016/06/19
おとうさんのえほん その2
おとうさんのえほん その2 作・絵: 高畠 純
出版社: 絵本館
 この絵本に登場するのは、ひょう、にわとり、うさぎ、ダチョウといった動物のおとうさんですが、もちろん人間のお父さんを皮肉ったものになっています。
 おそらく最初の『おとうさんのえほん』が好評だった、ということは皮肉ったというよりお父さんというものの生態を上手く描いたということですが、ので、その第二弾として発表された絵本です。
 クスッと笑えます。

 どんなお父さんが描かれているのか、いくつかのおとうさんに登場してもらいましょう。
 最初に出て来る「ひょうのおとうさん」の場合。
 大きな木の下でひょうのおとうさんと子どもがいます。おとうさんひょうは草原でごろりと眠っています。
 子どものひょうが言います。
 「おとうさん、あそんで」。と、
 おとうさんひょうは「よし、きにのぼろう」と子どもひょうと一緒に木の上に。
 お、子どもと遊んであげるのかって思いますが、おとうさんひょうは木の上で眠ってしまいます。
 クスッと笑えます。

 「タコのおとうさん」の場合。
 こちらではちゃんと子どものタコを遊んであげています。
 どんな遊びかというと、タコのおとうさんは墨をはいて「わたしはだれでしょう?」となぞなぞをしています。その墨がどんどん薄れて、子どもタコはすぐに正体を見破ります。「おとうさん!」
 それでもおとうさんタコは「わたしはだれでしょう?」ってやってます。
 クスッと笑えます。

 もしかしたら、クスッと笑えるのはお父さん以外かもしれません。
 お父さんは思わず「そうなんだよな」と真面目にうなづいているのでは。
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自信を持っておすすめしたい フランス版・三丁目の夕日  投稿日:2016/06/12
テレビがなかったころ
テレビがなかったころ 作・絵: イワン・ポモー
訳: とき ありえ

出版社: 西村書店
 2005年に公開された「ALWAYS 三丁目の夕日」は、東京タワーのできる前の昭和33年(1958年)の東京下町を舞台した映画で大人気となりました。その後、続編、そのまた続編が作られたぐらいです。
 同時に、昭和30年が俄然注目を集めました。
 その要因として考えられるのはやはり団塊の世代の人たちでしょう。
 団塊の世代というのは終戦後まもない昭和22年(1947年)から昭和24年(1949年)にかけて生まれた人たちを指すます。
 映画が公開された2005年、団塊の世代は定年直前でした。おそらく彼らの目には自分たちが作り出してきた日本の社会の原点が昭和33年のあたりだったのでしょう。その頃団塊の世代は11歳。

 フランスのこの絵本もよく似た構造です。
 主人公は1945年生まれのアラン少年。舞台は1953年ですから、「ALWAYS 三丁目の夕日」よりは少し前になります。
 まだテレビはほとんど普及していませんでした。
 フランスの少年少女はこの当時どんな生活を営んでいたのでしょう。
 この絵本では家での生活、町の様子、学校でのことなどが丁寧に詳細に描かれています。
 夏になればまだ冷蔵庫はありませんから「氷蔵庫」が使われます。これは大きな氷をいれて冷やします。これは昭和30年代の日本でも使われていました。
 男の子の遊びと女の子の遊びは違います。このあたりも日本とよく似ています。

 映画が娯楽の王様だったのも同じです。
 日本では昭和33年(1958年)に映画観客人数がピークを迎えています。
 そして、子どもたちは戦争ごっこが大好きでした。
 昭和30年代の日本もそうです。戦争が終わってまだ10年ばかりだというのに、戦争映画や戦争漫画が多く作られましたし、遊園地のイベントに戦車が展示されたりしました。
 ただ日本の子どもがフランスと違うのは、紙芝居でしょうか。
 この絵本には紙芝居は出てきません。

 アラン少年はある夜こんなふうに思います。
 「ぼくは、なにになるんだろう?」「この世界はどんなふうにかわっているだろう?」
 テレビがなかった頃、子どもたちはたくさん夢(未来)を見ていました。
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