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笑いを誘いながらも温かい
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投稿日:2011/09/28 |
平田さんの本というと、親子のやりとりをほのぼのと書いたものが多いなあって思っています。
この絵本では、つりに行った親子の会話。
そのやりとりが絶妙というのか、笑いを誘いながらも、温かい。
おとうさんとおかあさんの関係がねおかあさんの方が強そうというのも、どこの家庭でもありそうで、つい笑ってしまいます。
特に「すっごい じしんがきて、つなみが きて、かざんが ばくはつして、たいふうも きて」なんてところは、
今この時期に読むと、ドキンとして胸がつまってしまいましたが、どんなことがあっても親は子どもの命が最優先であることは、どんな親子関係でもそうであってほしいと思います。
やりとりもさることながら、明るい色調の絵もこの作品の魅力だと思いました。
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ショートフィルムを見ているような
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投稿日:2011/09/27 |
堀内さんの色遣いがとても美しいのにまず惹かれる絵本です。
詩とあるのですが、物語的な構成でもあります。
小さな子どもたちはこの本にどのように反応するのかが知りたいくてお話会で読んでみました。
「しっているのはだれでしょう?」という繰り返しがあるので、次のページに一体だれが出てくるのかが気になります。
お話の内容がわかるのは3歳ぐらいからでしょうが、それより小さい子どもたちは、「クンクン」「シューシュー」などの音の重なった言葉に反応していました。
おかあさんたちは、「ほら、わんわんだよ」「ほら、ねこさんだよ」という風にお子さんたちに接していました。
夜中の家の中をクローズアップしていき、部屋の中にいる動物たちを映し出していくのは、ショートフィルムを見ているような感じもする絵本でした。
1975年出版ということなので、ロングセラー絵本ですね。赤ちゃん絵本から物語絵本に進む橋渡しになりそうな絵本だと思いました。
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堀内さんの本を読んで
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投稿日:2011/09/27 |
日本で出版されたのは1999年ですが、アメリカで出版されたのは1956年です。
私がポール・ランドを知ったのは、『堀内誠一旅と絵本とデザインと』を読んでからです。
堀内誠一さんの『おおきくなるの』という絵本がポール・ランドに影響を受けているらしいこと。
それで、ポール・ランドの絵本を四冊ほど見つけて、『大きくなるの』に近いものを探し出したというわけ。
おそらくこの絵本から影響を受けたのではないのかと思いました。
さて、この絵本に戻りましょう。『ぼくはいろいろしってるよ』。
子どもって観察眼が鋭くてよく見ているものです。子どもが五感で感じ取る世界はこんな風に豊かなものかもしれません。
子どもが何か一つ知った時に「ぼくはしってるよ」と誇らしげに言う口ぶりを思い出しました。
絵にはデザイン性があり、今でも古びた感じはしません。さすがに堀内さん、いろいろな絵本のことをご存知なんだなあと思いました。
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旅人としての堀内さん
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投稿日:2011/09/27 |
堀内誠一さんに絵本作家の面だけでなく旅人としての面もあったいうことを知ったのはつい最近のことでした。
初めてパリへ旅行したのは1960年のことだそうです。そしてパリに住むようになり、パリを拠点にいろいろな土地を旅されています。
一度行った場所は覚えていて、地図を書くことができたとか。そんな堀内さんの長所が活かされたのがこの本ではないでしょうか。
時折出てくる堀内さんの地図も見どころですし、堀内さんが訪ねた場所があますところなく描かれています。
今からこんなにたくさんの場所を旅する時間もお金もありそうにありませんが、こうしてこの本を眺めていると別空間を自分が旅しているような錯覚に陥ります。
その土地の顔とでもいうのでしょうか。町にもそれぞれ顔があると思ったのでした。
もし、ヨーロッパを旅する機会があったら、堀内さんが訪ねられた時と今とどれだけ違っているかを確かめてみるのも一興です。
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木のある風景の豊かさ
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投稿日:2011/09/27 |
岸田衿子さんの詩のような文章でとてもリズムがあります。
ずっとその場所にある木ですが、季節の移り変わりと共に、木の様子も代わり、訪れる動物たち、子どもたち、遊び方も変わります。
木があることの恵みや恩恵も私たちは受けていることを感じさせてくれます。
そういえば、私の家の近くにも一本の大きな木がありました。その木の横を通ると小鳥のさえずりが聞こえてくる時があります。
木のある風景の豊かさを思い出させてくれるような絵本です。
息子が「あれ?3月がない」と言って探していましたが、よく見ると3月はあります。
家で気がつかなかったのは私だけ。
皆さんも読まれたら3月の場面を探してみてくださいね。
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堀内誠一という人を知るために欠かせない一冊
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投稿日:2011/09/23 |
堀内誠一さんの絵本の裏側というのか制作過程やその作品にこめられたものなどについて知りたいと思って手にとった本です。
堀内さんの唯一の自伝といってもいい本で、絵本だけでなく多岐にわたった活動についてが網羅されています。
『父の時代・私の時代』とあるのは、堀内さんが敬愛するお父様が図案家で、その影響もあり、堀内さんは14歳でデザインの仕事を始めます。
元々の才能やセンスもあり、また出会う人との出会いの運というものもあったのでしょう。
雑誌の世界でも絵本の世界でも著名な人たちとの仕事をされていたことにある種の感動を覚えます。
年譜から絵本での活躍だけを取り出して見てみようとも思いましたが、それは堀内さんのある一部を知るだけのことになり片手落ちになるのを感じました。
堀内さんという人が、とても奥深くまた魅力的で、出会った人たちから今でも愛されているのがとてもよくわかります。
好奇心旺盛で少年のような人だったことも感じました。
堀内誠一という人を知るために欠かせない一冊だと思います。
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堀内誠一さんの七わのからす
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投稿日:2011/09/23 |
このところ堀内誠一さんの絵本につて調べています。
デビュー作は『くろうまブランキー』ということになっていますが、『くろうまブランキー』の前に着手していたのが、グリムの『七わのからす』ということでした。
文は、堀内さんが浦和の師匠と呼んでいた瀬田貞二さん。瀬田さんと言えばホフマンの『七わのカラス』も訳されていますよね。
この作品は、こどものともの復刻版として出ているので図書館などで見ることができます。
堀内さんの周りにいた方のインタビューなどを読んでいると、とても仕事の早い方だったそうですが、この作品はご自身がオクラにしたものを、「こどものとも」に穴があくことになり、急遽出版されたのだとか。
カラスに変えられた七わのからすを探す妹の表情は小さいながらも意志が強そうです。
堀内さんの作品というと私はピンクの印象が強いのですが、この作品にもピンクが効果的に使われている場面があります。
いずれ絵本の仕事もするつもりでおられたそうなのですが、20代の堀内さんがどんな風にこの作品に取り組まれていたかという背景を知りつつ読むとまた味わいが違ってくる気がしました。
堀内さんには『くろうまブランキー』と共にもう一つのデビュー作『七わのからす』があるなんて。
ぜひ、二作品を比べて初期の堀内作品を楽しんでみたいと思いました。
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ドールハウス
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投稿日:2011/09/22 |
ドールハウス、人形、クラシックな雰囲気の調度品、小物が好きな人が好きな世界の絵本だと思います。
外国風の絵本でもあります。こみねさんの丁寧に描きこまれた絵がとても素敵です。
大人の女性から、ドールハウスに憧れた少女時代にタイムスリップして、この世界を楽しめそう。
こんなドールハウスが本当にあったらほしくなりそうです。
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伝説の人・堀内誠一
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投稿日:2011/09/20 |
絵本によって絵が全く違う堀内誠一さん、お好きだったというマーシャ・ブラウンの影響があるのかと思って、堀内さん関連の本を読み始めたら、その活躍の多才なことに驚かされました。
それと同時に、堀内さんの仕事は、神業的に早かったこと、またその人柄も魅力的であったこと、知識量も多く堀内大学などとも言われていたことを知りました。
14歳から仕事を始めて、絵本や雑誌の仕事だけでなく旅行をするというのも生き方の一つであったこともわかりました。
この本のタイトルである「旅と絵本とデザインと」のどれを切り離しても堀内誠一ではなく、そのすべてが堀内誠一の生き方であったのだと思います。
堀内さんの本を読んでいるだけでも魅力的な人物であったことが伝わってきますが、実際に同じ時代を生きた方々の証言から、堀内誠一さんが忘れ得ぬ人であったことがわかります。
日本の雑誌や絵本の草創期に、彗星のように現れて駆け抜けるように去った伝説の人、それが堀内誠一さんなんだなあと思います。
この本は、堀内誠一さんを知る上でのよき入門書になると思いました。
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雑誌作りの堀内誠一さん
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投稿日:2011/09/19 |
どんな仕事でも、携わる人が変わるとその仕事の質や意識が変わっていくことがあります。
そんな時、結局仕事は人なんだなあと感じます。
堀内誠一さんの絵本作りや人柄が知りたくて、堀内誠一さん関連の本を読み始めました。
『anan』『POPEYE』などの雑誌作りに関わられていたことは知っていましたが、これほどまでに多才であったことは知りせんでした。
どの人のエピソードの中にも出てくるのは、堀内さんの神業のような仕事の早さ、集中力、好奇心などです。
最初、堀内誠一さんの絵本の仕事のことだけを知りたいと思っていた私も読んでいくうちに、どこからが絵本の仕事でどこからが雑誌の仕事という区分をするのを考えるのは難しいと思うようになりました。
堀内誠一という類まれな才能を持った人が、日本の雑誌や絵本の世界の一時代にいたということは、とても幸せなことだったのだと思います。
没後、何年経っても堀内さん関連の本の出版は途絶えることなく続いているのも堀内さんの人柄を愛する人たちが多いことも関係していると思います。
雑誌での仕事もさることながら、エピソードの中で綴られる堀内さんの人柄にも魅了された一冊でした。
堀内誠一さんのセンスがお好きな方に読んでいただきたい本です。
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