新刊
はじめてのクリスマス

はじめてのクリスマス(偕成社)

人気コンビがおくる、新作クリスマス絵本

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PD

ママ・30代・兵庫県、男8歳

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自己紹介
大の絵本好きです。
元々ヨーロッパの絵本が好きで、アンティーク・洋書ともに集めてきましたが、
そこに「子供の好きな本」もミックスされてすこし幅が広がりました。
好きなもの
アンティーク雑貨店でのみの市の絵本を安く見つけるとうれしくなります。
チェコのヨゼフ・パレチェク
フィンランドのアレクサンドル・リンドベリ
オランダのマックス・ベルジュイス
が特に好きですが、絵本ナビではあまり紹介されていないのが残念・・・
ひとこと
子供のためと言いつつ自分のために絵本を買っています。ふふ

PDさんの声

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なかなかよいと思う 目が醒める存在感  投稿日:2007/11/10
とうとうとべた
とうとうとべた 作・絵: サラ・ファネリ
訳: ほむらひろし

出版社: フレーベル館
正直言うと、ストーリーはあまり頭に残っていません。
ここを書くにあたって、どんなのだったかなー?と読み直すくらい。

でもそれはストーリーがいまいちというわけではなく、それだけ私はこの絵本のビジュアルに魅了されたという意味でもあります。
圧倒的な存在感のコラージュ、大胆なようで緻密に計算されたあざやかな色彩、私はこれは絵本であると同時に「画集」「作品集」という表現に近いのではないかと感じました。

一見子供向けではないかなぁと思ったのですが、私の息子はこの自由な発想に影響されたようで、コラージュをやってみたいと言うようになりました。
学校で色紙を使った貼り絵などは経験しているはずですが、自由な素材でのびのびと作られているページは従来の絵本の域を超え、こういう世界もあるのだということを実感させたようです。

この本が1冊あるだけで、おしゃれな雑貨がひとつ増えた気分です。
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自信を持っておすすめしたい はじめて出会う教科書  投稿日:2007/11/09
もじゃもじゃペーター
もじゃもじゃペーター 作・絵: ハインリッヒ・ホフマン
訳: 佐々木 田鶴子

出版社: ほるぷ出版
五輪文庫の「ぼうぼうあたま」と同内容ですが、絵が違うのがこちらの本。

指を切られてしまったり、やせ細って死んでしまったり。
確かに残酷なシーンの連続ですが、なぜかあまり怖くありません。

大人になってから読むと、その理不尽さにあきれかえります。
突然現れて指を切って去っていく人物に非はないのか、とか、なぜ餓死するまで放っておいたんだ、とか。

でも改めて考えると、そういう大人の理屈は必要ないのだということに気付かされます。
なぜならこの本は、しつけや教育目的で書かれた本だから。
すなわち、子供が子供の頭で理解できればよい、純粋に子供のための絵本だから。

教科書を思い出しました。
残酷な内容が書いてあっても、なぜか親しみやすくなつかしいイメージは、小学校の教科書を思い出させました。
子供が怖がるものを見せたくないと思うのは親の心情ですが、これを見て育った親がこの本に対して「なつかしい」という暖かいイメージを持っているのも事実。
私は悪くないと思います。
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なかなかよいと思う アメリカの歴史を振り返る本  投稿日:2007/11/07
太陽へとぶ矢
太陽へとぶ矢 作・絵: ジェラルド・マクダーモット
訳: 神宮 輝夫

出版社: ほるぷ出版
民話や神話をもとにした作品を手がけているジェラルド・マクダーモット。
太古の人々が信じた自然のちからを、鮮やかな色彩と明確な線で見る人に印象付けます。

彼の作品の全般に言えることですが、私たちが宇宙や地球の中ではほんの小さな存在でしかないということ、そして自然の中で役割を持ち、生かされているということを感じさせられます。


ちなみにこの本は米コルデコット賞を取り非常に有名になりましたが、その後一部の表現方法に誤解があることが問題になりました。
インディアンが祭事を行う「キバ」についての見解や、また、主人公の少年が父親がいない事が原因でいじめられ、それをきっかけに旅に出る描写について、インディアンの家族観ではありえないこと−などなど。

日本人の私にはあとでこのくだりを知るまでは、純粋に美しい表現の絵本として親しんできましたが、アメリカの歴史などを鑑みてこれらの事情を知り、ますます興味を持ったともいえます。
どうしても批判めいた意見が多く出てくるのも確かですが、私のようにそれらの諸問題に興味がなかった人間が考えるきっかけになったのも事実です。


インディアンの文化と切り離して寓話として見るもよし、太古からの言い伝えとして歴史を振り返って考えるもよし、色んな角度から見ることができる作品です。
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自信を持っておすすめしたい 子供の等身大  投稿日:2007/11/07
たろうのおでかけ
たろうのおでかけ 作: 村山 桂子
絵: 堀内 誠一

出版社: 福音館書店
道路で走ったり、車道におりようとするたろうくんを、お母さんや町の人たちが注意をするお話し。
端的に書いてしまうとこうですが、ただその注意には愛情を感じます。

たろうくんやどうぶつは怒られて「つまらない」とへの字口。だけど「けがをするのはいやなので」と、とても子供らしい素直な感情。
だってそうでしょう、ここでたろうくんが「交通ルールを守らないといけないので」や「他の人に迷惑をかけるといけないので」と言ってしまうと、たちまち「嘘の本」になってしまいます。
子供が等身大で読めるのは、たろうくんの子供らしい真実のことばが書いてあるからでしょう。

それが愛情をもってしかられたのであっても、子供は「私のためを思って叱ってくれたんだ」などとは思わないでしょう。
ただそれでいいんじゃないでしょうか。
「けがをするのはいやなので」
と、気付くことが、ルールを守る理由の第一歩なんだと思います。

規則を守りなさい、ルールを守りなさい、そんな心に響かない言葉より、「けがをするのはいやでしょう?」、そのほうが子供のこころに届くと思いませんか。


この本の原画を拝見する機会がありました。
かわいい絵だなと思いつつもあっさり描かれているようであまり興味を持っていなかったのですが、原画に残っている幾重にも描かれた下書きのラインに、その仕事の正確さや丁寧さを感じずにはおられませんでした。
私の第一印象を反省したほどです。
長く親しまれている理由は数え切れないほどあるような気がしました。
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自信を持っておすすめしたい 衝撃的  投稿日:2007/11/07
ぼくがラーメンたべてるとき
ぼくがラーメンたべてるとき 作・絵: 長谷川 義史
出版社: 教育画劇
気を抜いて読み始めて、最後に大きな衝撃を受けました。
でもそれは、今この瞬間にも現実に起きている衝撃の方が残酷であるということを認識させられたということでもあります。
今世界で起きている事を、知識として知っているにも関わらず、何もしていない私。子供に伝えていくべき衝撃だと思いました。
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自信を持っておすすめしたい フランスの線が詰まった絵本  投稿日:2007/11/07
げんきなマドレーヌ
げんきなマドレーヌ 作・絵: ルドウィッヒ・ベーメルマンス
訳: 瀬田 貞二

出版社: 福音館書店
幼かった私の息子は、この本を読もうとはしませんでした。
でも何度も何度もランダムにページを開き、そこに描かれている線という線をなぞっては、擬音を発していました。
例えばそれが、雨の線なら「ざあざあ」、太陽の線なら「きらきら」。

その後文字が読めるようになった息子が改めてこの本を「読んだ」のかどうかは不明ですが、最初にその光景を見たとき、「さすが私の息子!」と思ったものです。
というのも、私が幼かった頃のマドレーヌの印象も、「線」。

マドレーヌは線で描かれた絵本。
激しい雨にはシャープな線
温かい日差しにはやわらかな線
暗い闇には漆黒の太い線

幼かった私は言葉でそれを表すすべを持ちませんでしたが、線のひとつひとつに感情がこもったこの絵本を、本能でとらえていたような気がします。

今改めて、文章と、そこに描かれている絵の中にある「線」を見比べて読んでみるとまだまだ新しい発見があります。
12人の女の子、顔がそっくりなのによく見ると表情が違う。
点と線でかかれているだけなのに、ちょっとした線のゆがみで、微妙に表情が違っている。
エッフェル塔の線は、背景が柔らかく太い線で描かれているために、ただ直線で書いてあるだけで金属的な固い印象を受ける・・・


幼いころの私にとっての「フランスの線」が全部つまっている本です。
ストーリーもすてきですが、「線」を読むのも楽しいですよ。
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自信を持っておすすめしたい 無限の可能性  投稿日:2007/11/07
ダニエルのふしぎな絵
ダニエルのふしぎな絵 作・絵: バーバラ・マクリントック
訳: 福本友美子

出版社: ほるぷ出版
主人公のダニエルは頭で想像したものを絵で表現し、
写真家のお父さんと意見が合いません。
そしてダニエルは悩んでしまいます。

・・・というのが物語りの冒頭。
この本では、個性や、物事の捉え方が人と違うことに初めてぶつかる少女の心の葛藤を、「絵」というテーマをモチーフに描いています。

私自身も、大人になった今でも、他人と意見が合わないことや、価値観の違いで悩んだりするシーンがあります。
そして子供ならなおさら、成長の過程でそれに直面し、傷ついたり悩んだりする機会がどんどん出てくるでしょう。

人にはそれぞれ個性があり、そしてただそれらを否定するのではなく、互いに尊重して受け入れていくことの美しさ。
それらを説教的にならずに、自然で繊細な絵によって前向きに表現しているすばらしい本だと思いました。

2006年小学校中学年の読書感想文コンクール推薦図書になっていましたが、大人の方にもおすすめする絵本です。
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自信を持っておすすめしたい ミレルの作品集です  投稿日:2007/11/07
クルテク
クルテク 出版社: プチグラパブリッシング
もぐらくん(クルテク)ファンなら必携の、ズデネック・ミレル作品集です。
彼の作品集は他にも出ていますが、各キャラクターをピックアップして掲載するなどは、おそらく国産の本ではこれだけではないでしょうか。

日本ではもぐらくん(クルテク)の絵本が有名なミレルですが、本国チェコではアニメーターとしても有名です。もちろん、クルテク以外のキャラクターや作品も多く手がけています。
この本にはそういった、クルテク以外の作品やミレルの経歴など、クルテクの絵本だけではわからないミレルの魅力にあふれています。
色んな絵本からのピックアップなのでこの本自体にストーリーはありませんが、背景まできっちりと描くミレルの絵、1枚1枚に文章がなくてもじっくり眺めて想像するだけでも楽しい!

私自身がミレルの大ファンということで買いましたが、予想以上に反応したのが子供でした。
1枚1枚の絵を眺めながら、自分でストーリーを組み立てて話してくれました。
「画集だから・・・」と敬遠されずに、たまにはこういう本もいかがでしょうか。
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なかなかよいと思う なんにだってなれる  投稿日:2007/11/07
魔女図鑑 魔女になるための11のレッスン
魔女図鑑 魔女になるための11のレッスン 作・絵: マルカム・バード
訳: 岡部 史

出版社: 金の星社
「もしかしたら本当に魔女になれるかもしれない」
そんな印象を受ける、「夢」のある絵本だと思いました。

だって魔女になれるというのなら、プリンセスにだって、宇宙人にだって、努力次第でなれるかもしれないじゃないですか!

そんな風に感じてしまう理由は、何しろこの本が「まじめ」だから。
えっ、冗談でしょう!と感じるような事柄が、超まじめに書かれている。
だからついつい、本当のマニュアルみたいにこちらもまじめに読んでしまうのです。

ちなみに子供は「魔女レシピ」に興味津々。
クッキーを作ってみたところ、異常な甘さにびっくり!
さすが魔女テイスト!?


この本は、
・もう魔女だけどもっと魔女を極めたい!
・魔女になりたい!
・魔女気分にひたりたい!
という方はもちろん
日常生活の空気を入れ替えて、リフレッシュしたい、という方にもおすすめです。
ね、だって魔女はとっても楽しそうですよ。
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自信を持っておすすめしたい 家族で楽しめる絵本  投稿日:2007/11/07
正しい暮し方読本
正しい暮し方読本 作・絵: 五味 太郎
出版社: 福音館書店
なんとなく「正しい○○」と言われると、マニュアル本やハウツー本と思ってしまうのは私が大人だからでしょうか。
表紙を見たときの第一印象はまさにそういった感じでした。

でも実際にこの本を手にとって読んでみると、そういった最初の印象とはまったく逆であり、また、人生においてマニュアルというものの不要さをシニカルに表してある本だということに気づき、ハッとさせられます。
だって、ただしい怪獣とのつきあい方や変身の仕方なんて、普通は思いつきもしませんもの・・・

現実に実現できるものも書いてあります。
例えばテレビの見方とか箸の使い方とか。
それだけを聞くとまさにマニュアル本のようですが、どれにもちゃんと笑える「オチ」があります。
息子はそれを見て、わざとマネしてみせました。
わざとマネをしてみて、そのとおりにするといかに不便かということに気づいたという、なんだかこの本に「してやったり!」と思われているような気がしてなりません。

少し漢字が多く、小2の息子ではわからない表現がありましたが、私といっしょに読んで楽しみました。
夫がテレビに向かってつっこんでいるので「うるさいなあ」と言うと、「正しいテレビの見方だぞ」と、笑って反論されたり、何かと話題がひろがる絵本です。
家族そろって楽しめますよ。
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【連載】絵本ナビ編集長イソザキの「あたらしい絵本大賞ってなに?」

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