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詩人と女の子の魂の交流
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投稿日:2016/12/05 |
この絵本のテーマは白。
エミリー・ディキンスンのけがれのない魂の色。
彼女はいつも白い服を着ていたのですね。
詩人と女の子の交流。女の子もまた白い服で詩人に出会う。
「詩はあなた。これは詩になろうとしているだけ」という言葉が、詩人から子どもに投げかけられる。
二人の無垢な魂を守る周囲の人たちがとても暖かい。
こういう内向性の文学者に魅かれますね。
ふたりの出会いの後、純白の雪が解けて、薄緑に世界が染まります。
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やんちゃな猫の愛の物語
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投稿日:2016/12/03 |
いろいろなところで「感動した」と書かれている作品なので、
正しく感動できるかどうか、ドキドキしながら読みました。
ストーリーは大体分かっていたけど、
想像以上に絵がやさしい。やわらかい線で色がきれいですね。
前半は、色彩豊かでかなり絵が描きこまれている感じ。
後半は、空や緑を背景に人物(というか猫)が描かれ、シンプルな感じ。
猫はいろんな飼い主と出会い、ペット扱いされる。
身分の高い人(王様)、犯罪者、男性、女性、大人、老人、子ども。
もみくちゃにされて、結構ひどい目に会うが、
「しぬのなんかへいきだった」ときたもんだ。
飼い主は、身構えたタイプから素朴な方へと変化していってるのかな。
ある時、猫はペットをやめて、初めて自分自身の人生を生きる。
そして愛する者との出会い。
猫も力に頼らず、シンプルに生きることを知る。
そして最後のページ、風に揺れる花々がとてもやさしい。
愛する対象、守るべき者がいてこそ幸せがあるのは、猫も人間も同じなんだね。
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幼い女の子と子猫の交流
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投稿日:2016/12/02 |
女の子の子猫との交流と気持ちの変化が描かれています。
ひなちゃんは、母猫が置いて行った子猫を手放しでは歓迎しませんでしたが、世話をするうちに少しずつ愛おしさを感じるようになります。
母が出かけ、子猫の姿が見えなくなった時に、自分が迷子になって、母と離れた時の不安な気持ちを思い出します。
そして母猫の代わりに自分が子猫を守ると改めて心に誓うのです。
グレーや薄い茶色、肌色がベースで、ひなちゃんの服や猫をくるむ
ブランケットの水色やピンクがきれいです。
猫のきれいな青い目は宝石のよう。
秋の夕暮れのそらがもの寂しく、いなくなった猫のことを案じるひなちゃんの気持ちが伝わります。
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女性の自立を美しく
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投稿日:2016/11/23 |
バーバラ・クーニーの絵本を順次読んでいっていますが、絵、文章ともに読むほどに味わい深いものが多いです。この作品もそうです。
幼少期の夢を女性が実現してく過程を描いていて、同じクーニーの「おおきななみ」と共通するところがありますね。アメリカに新天地を求めてきた家庭で育ち、祖父母とのつながりの中で、夢を描くさまが描かれているところも同じ。
ルピナスさんは、当時としては先進的な自立した女性で、仕事を持ちながら世界を巡りますが、けがをしてその生活を断念する。自立しているけど、少しさびしそうですね。動けなくなったのは、今までの生き方を変えることが必要だったからかな。「世界を美しく」のおじいさんのアドバイスはすばらしいね。
それにしてもこんな素敵な海辺の家で暮らせたらなあ。
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才能ある女性の目覚め
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投稿日:2016/11/23 |
アメリカという国の発展と共に事業に成功し裕福になっていく一族。その姿をみつめる少女は、豊かな生活を楽しみながらも「画家になる」という幼い夢をあたため続ける。そしてついに「すばらしい絵をかく」という決意をする日が訪れる。大きな波が心に押し寄せるように。
色々な意味でうらやましくなります。これがアメリカのエスタブリッシュメントと言われる人たちの生活なのかな?そんな恵まれた境遇で、父祖の代から受け継いだすばらしい才能を持つ人の自己形成、夢が確信に変わる瞬間の訪れ。
絵もすばらしいです。主にやわらかな緑や青色がベースになっていて、建物や室内の赤みがかった茶色等も印象的に配色されています。
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