新刊
ディズニープリンセス じぶんもまわりもしあわせにする おやくそくブック

ディズニープリンセス じぶんもまわりもしあわせにする おやくそくブック(Gakken)

SNSで話題!すてきな大人になるために大切にしたい「おやくそく」を紹介する絵本。

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ロングセラー
どんなにきみがすきだかあててごらん

どんなにきみがすきだかあててごらん(評論社)

日本語版刊行30周年♪想いのつよさをくらべっこ♥

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マドレーヌさん

ママ・30代・兵庫県、男の子7歳

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マドレーヌさんさんの声

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なかなかよいと思う これで君もアンパンマン博士!  投稿日:2025/01/07
アンパンマン大図鑑 公式キャラクターブック
アンパンマン大図鑑 公式キャラクターブック 原作: やなせ たかし
作画: トムス・エンタテインメント

出版社: フレーベル館
『アンパンマン大図鑑』は、アンパンマンの世界にどっぷり浸れる夢のような一冊です!キャラクター紹介はもちろん、映画ポスターやテレビ初登場の情報まで載っていて、読めば誰でも「アンパンマン博士」になれること間違いなし。こんなに奥深いアンパンマンの世界、正直ここまでだとは思いませんでした。

「アンパンマンのキャラクターならだいたい知ってるでしょ?」なんて思っていた自分が甘かった!あいうえお順に紹介されるキャラクターを見て、「こんなキャラクターまでいたの!?」と驚きの連続。懐かしいキャラもいれば、思わずクスッと笑ってしまう名前のキャラもいて、ページをめくるたびに発見と笑顔が広がります。

テレビで初めてアンパンマンが放送されたのは1988年10月だそうです。子どもの頃に夢中で見ていたアニメを、まさか自分の子どもと一緒に楽しむ日が来るなんて想像もしませんでした。でも、これこそがアンパンマンのすごいところ!親子どころか世代を超えて愛され続けるアニメって、本当に唯一無二だと思います。

この図鑑は、ただキャラクターを紹介するだけでなく、物事を体系的に学びたい子どもにもぴったり。我が家の息子は何でも全体像を知りたがるタイプなので、この図鑑を手にしてからは「あれも見たい!これも教えて!」と大興奮。親としても、こんなに夢中になってくれる本に出会えて嬉しいです。

やなせたかしさんの創作力と想像力にはただただ感服するばかり。『アンパンマン大図鑑』は、アンパンマン好きなら絶対に手に取るべき一冊です。親子で一緒に楽しみながら、アンパンマンの世界の奥深さをぜひ味わってください!読むたびに新しい発見がありますよ!
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なかなかよいと思う 1日1ページで広がる!子どもの世界  投稿日:2025/01/07
できるよ!せいかつ366
できるよ!せいかつ366 作: 宮里 暁美
出版社: 主婦の友社
『頭のいい子を育てる 366日』は、幼児から小学校低学年の子どもたちが「知りたい」「できるようになりたい」と思うテーマを、1日1ページずつわかりやすく紹介している、とても充実した一冊です。くらしや食べ物、行事、遊び、運動など、全14ジャンルにわたる多彩な内容が、写真やイラストを中心に構成されていて、子どもも楽しみながら学べます。

例えば、お正月の由来やおせち料理の意味、お正月遊びについても丁寧に解説されていて、普段何気なく過ごしている行事の深い意味に気づかされます。また、「手をあらおう」や「毎日のあいさつ」といった日常生活の基本的なテーマから、「お金の種類」「福沢諭吉」まで幅広く網羅されているので、親子で「これ知ってる?」と話しながら楽しく読み進められます。

漢字には全てふりがなが振ってあるので、小さい子どもにも優しく、大人が読んでも「なるほど!」と感じる内容が多いです。我が家では小学校受験の対策として購入しましたが、入学後も調べ物や話題作りに便利で、大活躍しています。

特にこの本の素晴らしい点は、1日1ページという手軽さです。「今日は何の日?」と毎日少しずつ読み進めることで、子どもに学びの習慣をつけることができるだけでなく、親子で一緒に新しい発見を楽しむ時間が作れるのが魅力です。

日々の生活や学びに役立つ知識が満載のこの一冊は、子どもの「生きる力」を育む大切なパートナー。幼児期から小学生まで、長く愛用できる素晴らしい本だと思います。ぜひ親子で楽しんでみてください!
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なかなかよいと思う 日本をつなぐ!新幹線の車窓から  投稿日:2025/01/07
新幹線のたび 〜はやぶさ・のぞみ・さくらで日本縦断〜
新幹線のたび 〜はやぶさ・のぞみ・さくらで日本縦断〜 作・絵: コマヤスカン
出版社: 講談社
『新幹線のたび』は、新幹線好きにはたまらない、親子で旅を楽しめる魅力満載の絵本です。青森から鹿児島まで3つの新幹線を乗り継ぎながら、はるかちゃんとお父さんの旅が始まります。朝6時15分、まだ眠たそうな新青森駅のホームから出発して、北から南へ、冬から春へと移り変わる景色を一緒に体感できるのが最高!ページをめくるたびに「次はどんな風景が待ってるんだろう?」とワクワクが止まりません。

細かく描き込まれた建物や山々には、見ているだけで心躍るディテールが詰まっています。それだけでなく、よーく見ると「こんなところに!?」というユーモアたっぷりの“隠れキャラ”も散りばめられていて、子どもも大人も一緒に探すのが楽しいポイントです。この絵本は、旅の情緒と遊び心を同時に楽しめる贅沢な一冊です。

新幹線の路線図や駅名がすべて載っているので、新幹線好きの息子にはピッタリのプレゼントでした。息子と一緒に、「次の駅は何かな?」「この山はどこ?」と話しながらページをめくる時間は、まるで本の中で実際に旅をしているよう。親も「この駅名、こんなにあったっけ?」と改めて驚かされ、新幹線の世界に引き込まれました。

また、この絵本には、震災復興への思いも込められているそうです。ただ楽しいだけでなく、日本の美しい風景や四季の移ろいに触れながら、心に響くメッセージも感じられる特別な一冊です。

旅気分を味わいたい方、新幹線が大好きな子どもたち、そして親子での時間をもっと楽しくしたい方にぜひおすすめ!さぁ、この本を片手に、あなたも新幹線で日本縦断の旅へ出発してみませんか?
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ふつうだと思う 「びっくり!ほんとうの大きさ図鑑」  投稿日:2024/12/24
これがほんとの大きさ!
これがほんとの大きさ! 作・絵: スティーブ・ジェンキンズ
訳: 佐藤 見果夢

出版社: 評論社
『ほんとうの大きさ』は、ページをめくるたびに驚きと発見がある、とても楽しい絵本でした。動物たちが実物大で描かれているというのは、想像以上にインパクトがあり、自分の手や顔と比べながら読むことで、まるで本物に触れているような臨場感が味わえました。

特にダイオウイカの目玉の大きさや、ゴリラの手の迫力には圧倒されました。一方で、世界一小さい魚の8mmというサイズには驚かされ、動物の多様性や不思議さを改めて感じました。動物園でもなかなか体験できないような「本当の大きさ」を目の当たりにできるこの絵本は、子どもだけでなく大人にとっても新鮮な驚きがいっぱいです。

切り絵のデザインも美しく、見開きのダイナミックなイラストは見ごたえ抜群でした。エリック・カールを思わせる鮮やかな色使いとユニークなデザインが、動物たちの魅力をさらに引き立てています。また、動物のリアルな描写も柔らかく表現されているので、動物が少し苦手な人でも安心して楽しめると思います。

この絵本は、動物の大きさや特徴を楽しく学べるだけでなく、「実際のサイズ」を体感することで、知識に深みを与えてくれる一冊でした。動物好きの子どもにはもちろん、図鑑や科学に興味を持ち始めた子どもにもぜひ読んでもらいたい絵本です!
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ふつうだと思う 「雪の国で見つけたあたたかさ」  投稿日:2024/12/24
こぎつねのとくべつなクリスマス
こぎつねのとくべつなクリスマス 作: ポリー・フェイバー
絵: リチャード・ジョーンズ
訳: ひびの さほ

出版社: 岩崎書店
『キツネのはじめてのふゆ』を読んで、とても心が温かくなる素敵なお話だと感じました。遠い北の国で、一人ぼっちのおなかをすかせたこぎつねを助けてくれたおじいさん。優しさに満ちたその行動から、読んでいる私たちまであたたかい気持ちになりました。

こぎつねとおじいさんが一緒に過ごす日々の描写は断片的ですが、その中に二人の交流の深まりや、互いを大切に思う気持ちが丁寧に表現されていました。おじいさんが忙しそうに働く姿を見守るこぎつねの姿は微笑ましく、また、おじいさんの行動の意味が徐々に明かされていく展開にワクワクしました。

クリスマスの特別な夜、こぎつねが迎えた忘れられない出来事。それは物語を通じて描かれる優しさや思いやりの象徴のようで、美しいイラストとともに心に深く刻まれました。リチャード・ジョーンズさんの絵は、北の国の厳しい寒さの中にも温かさを感じさせ、物語の魅力をさらに引き立てていました。

サンタクロースのおじいさんとこぎつねの物語は、クリスマスが終わった後もずっと続いてほしいと思いました。読む人の心に優しさの種をまいてくれるような、素晴らしい一冊だと思います。
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ふつうだと思う 「デイビッドとぼくのやさしい時間」  投稿日:2024/12/24
ぼくのともだちは、あたまに はながさいている
ぼくのともだちは、あたまに はながさいている 作: ジャーヴィス
訳: 万木森 玲

出版社: 岩崎書店
『ぼくのともだちデイビッド』は、読んでいて心が温かくなる、優しさに満ちた絵本でした。頭に花が咲いているデイビッドは、ふんわりとしていて優しくて、みんなから愛される存在。でも、その花が散ってしまったときの彼の悲しそうな様子に、「ぼく」も胸を痛めます。

「ぼく」がデイビッドを元気づけるために何ができるかを考え、行動する姿がとても印象的でした。デイビッドの変化について無理に理由を問いたださず、ただそばに寄り添い、できることをしようとする「ぼく」の優しい気持ちに胸がじんとしました。

この絵本を通して、友だちをそのまま受け入れること、相手の気持ちを考え、共感することの大切さを改めて感じました。特に、頭の花が散ってもデイビッドはデイビッドのままだというメッセージがとても心に響きました。絵の中には、いろいろな背景や特徴を持つ子どもたちが描かれていて、誰もが大切な存在であるというメッセージを優しく伝えてくれるように思いました。

ふんわりと優しい絵と、繊細で温かい物語がぴったり合っていて、読み終わったあとに心がほっこりと幸せな気持ちになれる一冊です。この絵本は、思いやりや優しさについて、小さな子どもにも自然に伝えられる素敵なお話だと思いました。
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なかなかよいと思う はじめての推理本にぴったり!「ぼくはめいたんてい」の魅力  投稿日:2024/12/21
ぼくはめいたんてい(1) きえた犬のえ(新装版)
ぼくはめいたんてい(1) きえた犬のえ(新装版) 文: マージョリー・W・シャーマット
絵: マーク・シーモント
訳: 光吉 夏弥

出版社: 大日本図書
9歳のネートは小さな探偵です。パンケーキが大好物で少し親しみやすい一面を持ちながらも、冷静で頼りになる探偵ぶりがとても魅力的です。そんな彼のもとに、仲良しのアニーから「なくなった絵を探してほしい」との依頼が舞い込みます。ネートはすぐにアニーのところへ駆けつけ、話をじっくり聞き、部屋の中をくまなく調査。そして、周囲の人々にも聞き込みを進めます。次第に明らかになる手がかり、そして最後には意外な展開が待っています。

このお話の魅力は、簡単そうに見えるナゾが意外と難しく、最後までどうなるか分からないスリルです。ネートの落ち着いた推理と的確な行動に、子どもだけでなく大人も引き込まれます。そして、「自分と同じくらいの年齢の子が活躍している!」という点が、小さな読者たちの心を掴むのではないでしょうか。さらに、物語の合間に描かれるシーモントさんの温かみのある挿絵が、読み進める楽しさを倍増させてくれます。

このシリーズは、1982年の発売以来、子どもたちに愛され続けてきた名作です。文字にはすべてふりがながついているので、5歳くらいから小学校低学年の子どもたちにぴったり。読み聞かせにも、自分で読む初めての本としてもおすすめです。実際、我が家では息子がこのシリーズに夢中になり、一人で2冊も一気に読んでしまいました。読書の楽しさを発見した彼の姿は、とても嬉しい瞬間でした。

翻訳者の光吉夏弥さん、作者のマージョリー・W・シャーマットさん、そして挿絵を担当したマーク・シーモントさんの手で作り上げられたこの本は、単なる物語以上の価値があります。巻末には「めいたんていのこころえ」もついていて、子どもたちがネートになりきって身の回りのナゾ解きに挑戦できる工夫も満載。

ネートと一緒に冒険しながら、探偵の面白さ、推理のワクワク感をぜひ体験してみてください!シリーズ全巻を読みたくなること間違いなしです。
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なかなかよいと思う 翼竜プテラノドンが魅せる、空と恐竜の世界  投稿日:2024/12/21
プテラノドンのそらとぶいちにち
プテラノドンのそらとぶいちにち 作: 竹下 文子
絵: 鈴木 まもる

出版社: 偕成社
「トリケラトプス」「ティラノサウルス」に続くシリーズ第3作目は、空を舞台にしたプテラノドンの物語です。この絵本では、プテラノドンの一日をスピード感あふれる展開で描き、恐竜時代の壮大な世界をリアルに体験できます。俯瞰図の場面では、トリケラトプスやティラノサウルスをはじめ、さまざまな恐竜たちが登場。さらに、同時代の海生爬虫類モササウルスが大迫力で描かれ、そのスケール感に圧倒されます。

自由に空を飛ぶプテラノドンですが、実は地面から飛び立つのは苦手。風を探しながら地面を一生懸命歩き回る姿にはユーモアがあふれ、子どもたちが親近感を抱くポイントとなっています。このギャップが、リアルな恐竜描写と相まって「プテラノドンって本当にいたんだ!」と感じさせてくれるのです。

この絵本の魅力をさらに引き立てているのが、鈴木まもるさんの挿絵です。細部までこだわり抜かれた描写は、恐竜たちの姿や大自然の風景を生き生きと再現し、読者を恐竜時代に連れて行ってくれます。鈴木さんは絵本作家として多くの賞を受賞する傍ら、鳥の巣研究家としても知られ、自然界への深い洞察がその作品にも生かされています。恐竜たちの表情や動きには、まるで本当に動き出しそうな臨場感があります。

物語を手がけたのは、数々の児童文学賞を受賞している竹下文子さん。テンポの良いストーリー展開と、子どもが夢中になる仕掛けがたくさん詰まった物語は、「のりもの絵本」シリーズでおなじみの竹下さんらしい魅力にあふれています。

プテラノドンを通じて、恐竜時代の広がりとワクワク感をぜひ感じてみてください。恐竜好きの子どもたちだけでなく、親子で一緒に楽しむ一冊としてもおすすめです。この絵本をきっかけに、恐竜時代への冒険を始めてみませんか?
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なかなかよいと思う 赤いオーバーに込められた愛と忍耐の物語  投稿日:2024/12/21
アンナの赤いオーバー
アンナの赤いオーバー 作: ハリエット・ジィーフェルト
絵: アニタ・ローベル
訳: 松川 真弓

出版社: 評論社
「戦争が終わったら、新しいオーバーを買ってあげるね。」
アンナのお母さんがそう約束したのは、厳しい戦争の時代のこと。でも、戦争が終わってもお店には物がなく、お金もない。そんな状況の中、お母さんは知恵を絞って、なんとかアンナに新しいオーバーを作ろうと頑張ります。

羊毛を手に入れるためにおじいさんの金時計を交換したり、糸を紡ぐおばあさんにはランプを渡したり。染料のために森でコケモモを摘んで、布を織るためにはネックレスを交換。最後にティーポットと引き換えに仕立て屋さんに頼んで、ついにアンナのための真っ赤なオーバーが完成します。

こうして出来上がった赤いオーバーは、アンナにとってただの服じゃありません。たくさんの人の手がかかり、時間をかけて作られた特別な宝物なんです。そしてクリスマスには、アンナとお母さんがオーバー作りに関わったみんなを家に招待して、素敵なイブを過ごします。新しいオーバーを着たアンナを見たみんなが「こんなに素敵なクリスマスは久しぶりだ!」と言い合う場面は心が温かくなります。

このお話は、実際にあった出来事がもとになっています。戦後の何もない時代に、ひとつのオーバーを作るのがどれほど大変だったか。でも、時間をかけて工夫して少しずつ作り上げるその過程が、アンナにとって大切な思い出になったんだと思います。

この絵本を書いたのは、アメリカのハリエット・ジィーフェルトさん。そして挿絵は、カルデコット賞を受賞したアニタ・ローベルさんが描いています。ローベルさんの絵は、アンナやお母さんの頑張りや、赤いオーバーの美しさ、冬の寒さまでも感じられる温かいタッチが魅力的です。

物があふれている今の時代だからこそ、こんなお話を子どもたちに読んでほしいと思います。ひとつのものに時間や手間をかける喜びや、人とのつながりの大切さを、親子で一緒に感じられる素敵な絵本です。
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なかなかよいと思う 「もりのへなそうる」で見つけた、子どもの時間の大切さ  投稿日:2024/12/21
もりのへなそうる
もりのへなそうる 作: わたなべ しげお
絵: やまわき ゆりこ

出版社: 福音館書店
森に探検に出かけた兄弟、てつたくんとみつやくんが見つけたのは、なんと大きな赤と黄色の縞模様の卵!そこから生まれたのは、食いしん坊で臆病だけどとても優しい、不思議な怪獣「へなそうる」でした。兄弟とへなそうるが一緒に森で遊ぶ姿は、子どもたちにとって憧れそのもの。かくれんぼやおたまじゃくし採りに夢中になり、時が経つのを忘れてしまうほど楽しそうな様子が描かれています。

物語は、舌っ足らずなみつやくんの可愛い言い間違いや、へなそうるのユニークな勘違いなど、クスッと笑える場面がたくさん。特にへなそうるが想像した「かに」の挿絵には、大人も思わず吹き出してしまうことでしょう。そして、へなそうるの「ぼか、」という自己紹介やおにぎりが大好きなエピソードなど、子どもたちを惹きつけるチャーミングなポイントが満載です。

この物語は、子どもが子どもらしくいられる「子どもの時間」を大切に描いた作品です。大人の「どうして?」や「なぜ?」といった疑問をよそに、子どもたちは森の中での冒険やへなそうるとのふれあいに夢中になります。そんな無邪気な時間がどれほど短いものであるか、読みながら気づかされる大人も多いのではないでしょうか。

作者のわたなべしげおさんは、ニューヨークの公立図書館で働いた経験を持つユニークな経歴の持ち主で、「しょうぼうじどうしゃじぷた」や「とらっくとらっくとらっく」など数々の名作を生み出してきました。この絵本でも、森の自然や登場人物の魅力をリアルに感じさせるストーリーが見事に表現されています。

「もりのへなそうる」は、4章に分かれた長めのお話ですが、1章ずつ読み聞かせをして楽しむのもおすすめです。特に幼稚園や保育園の年齢のお子さんにはぴったりで、自然の中でのびのびと遊ぶ楽しさや、不思議な生き物との出会いのワクワク感を存分に味わえる作品です。へなそうるとの別れが寂しいかな…と思いきや、最後までほっこりと優しい気持ちにさせてくれる展開に安心します。

子どもたちの「もっと遊ぼう!」という気持ちを存分に満たしてくれるこの物語、ぜひ親子で楽しんでみてください。きっと、あなた自身も「子どもの時間」の大切さを思い出すはずです。
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