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枯れ木が語る命の再生
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投稿日:2025/01/13 |
『木の耳』は、中国絵本館シリーズの第二弾として、ヤン・ホンインとエレーヌ・ルヌヴーの才能が再び結集した作品です。この絵本は、一本の枯れ木が耳を得ることで、周囲の世界を新たな目で見るようになる物語を描いています。木に耳が生えるというユニークなコンセプトは、「木の耳」として知られるキクラゲにインスピレーションを得ており、木が聞くことで自身の存在意義と再生の力を取り戻す様子を美しく表現されています。
物語を通じて、木はかつて自分が鳥や昆虫、動物たちにとってどれだけ大切な憩いの場であったかを知ることができます。それぞれのキャラクターが木に対して抱いていた感謝の思いが、木に新たな生命を吹き込む力となるようです。エレーヌ・ルヌヴーによる絵は、その緻密な筆致で木の幹に隠された動物たちや自然の細部を鮮やかに描き出しており、子どもたちにはそれを探す楽しさが、大人にはその芸術性が魅力的に映ると思います。
翻訳者の中由美子さんが手掛ける洗練された言葉選びも、この絵本の読みごたえを一層深めています。言葉と絵が織り成す調和が、読む者に心地よい読書体験を提供してくれます。特に、再生と希望のメッセージは、すべての年代の読者にとって共感を呼ぶものであり、自然との繋がりを再確認させてくれる内容となっています。
この絵本は、見た目がシックなため、小さな子どもたちが一瞬手に取りにくいかもしれませんが、もう少し成長した後に改めて読むことで、その深いメッセージや美しいイラストをより深く理解できるようになるかなと思います。
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チベットの山々と心温まる招待
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投稿日:2025/01/13 |
『ツェリンのスープ招待』は、目が見えない男の子ツェリンが主役の、チベットの山々を背景にしたほっこりする絵本です。ツェリンはおばあさんの手作りトゥクパスープが大好き。スープがメニューにある日は、帰り道で会う人たちを夕食に誘うんだけど、ツェリンの世界はちょっと特別。彼は音や匂い、触り心地で世界を感じ取ります。
特に、停電の夜には、ツェリンがどうやっておばあさんの料理を手伝うのかがキュートで、彼の鋭い嗅覚が大活躍するんです。この絵本は、ただの食事の話じゃなくて、ツェリンがどうやって自分の障害を乗り越え、周りとコミュニケーションをとっているかを描いていて、そこがすごく心に響きます。
チベットの美しい景色や文化も絵本を通じて楽しめるので、子供たちはもちろん、大人もその世界に引き込まれるはず。国際的にも認められた作品で、教育的な価値も高いですが、読んでいて何より楽しいんです。
家での読み聞かせにぴったりで、異文化理解や共感力を育てたい親子におすすめの一冊です。
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新一年生のドキドキとワクワクをのぞいてみよう!
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投稿日:2025/01/12 |
「いちねんせい」という絵本、谷川俊太郎さんの詩と和田誠さんの絵で描かれているのは、新一年生のドキドキやワクワクが詰まった日常です。初めての学校での一日、名前を呼ばれたり、新しい友だちができたり、ちょっとした喧嘩もあったりと、子どもたちのささいな一コマが、とっても生き生きとしています。
詩を読んでいると、その場面が目の前に広がるみたい。大人も子どもも、一緒に読んでいると思わず笑っちゃうことも。新しい学校生活が始まる不安を感じている子どもたちには、ちょっと心が軽くなるかも。
谷川さんの詩って、日常の小さな瞬間を切り取って、温かくて面白い言葉に変えてくれるのがスゴイところ。和田さんの絵もすごく味があって、詩のシーンがピッタリと伝わってくる。
この詩集を読んだら、小学校の新しい生活が楽しみになるし、大人も子供の頃を懐かしく思い出すかも。入学前や新学期のスタートにピッタリの一冊です。
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「『へんてこもり』で笑いが止まらない!家族で楽しむ冒険の時間
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投稿日:2025/01/12 |
『へんてこもり』は、ヘンテ・コスタさんが創り出した不思議で楽しい世界に仲良し四人組が冒険する絵本です。物語は、そらいろ幼稚園の裏にある「へんてこもり」と呼ばれる場所で始まります。ここで子どもたちは動物しりとりを始めるのですが、普通のしりとりではありません。ぞう、うし、白ながすくじら、らくだと続く中、途中で行き詰まってしまいます。
そこでブンタが「まるぼ」というへんてこな答えを出すと、ストーリーは一変。思わぬ展開になり、次々と奇妙な動物たちが登場します。これがまたおかしくて、初めて読んだ夜は、子どもと一緒にお腹が痛くなるほど笑いました。そのおかげで眠気も吹き飛び、寝る前に長く遊ぶことに。
この絵本の魅力は、ただ変わった動物を出すだけではなく、そのユニークなキャラクターたちが持つ、予想外の面白さと温かみです。たかどのほうこさんの描く世界観が、子どもだけでなく大人の心もぐっと引き込む理由でしょう。読むたびに「そうきたか!」と驚かされる度肝を抜かれる展開が待っています。
その後シリーズの他の作品も読み、すっかり「へんてこもりワールド」のファンになった私たち。この絵本は、読む人を楽しい冒険に誘ってくれる、とっておきの一冊です。子どもと一緒に、ユニークなキャラクターたちと楽しい時間を過ごすことができるでしょう。
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「『小学校1年生の一日』で見る、リアルな学校生活」
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投稿日:2025/01/12 |
『小学校1年生の一日』は、小学1年生のクラスの典型的な一日を追う画期的な絵本です。登校から朝の会、国語、算数、休み時間、そして学校が終わるまでの様子が、時計の時刻と共に紹介されています。この絵本は、まるで定点カメラで教室の一日を切り取ったかのように、生徒たちの日常をリアルに描写しています。
楽しいストーリーが展開される中で、忘れ物をしたり、いたずらをしたりといった子供たちの自然な行動が描かれており、読んでいてとても微笑ましく感じられます。
この絵本は、小学校への環境変化に悩む子供たちや、保護者にとっても役立つ一冊です。子供が学校でどのように過ごしているのかを理解する手助けとなり、親子で学校生活について話し合う良いきっかけにもなります。
幼稚園や保育園から小学校への移行は大きなステップですが、この絵本を通じて、その変化を楽しく、そして少しでもスムーズに乗り越えることができるかもしれません。親子で一緒に読んで、学校生活のリアルを感じ取ってみてはいかがでしょうか。
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かえるくんとがまくんの心温まる友情物語
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投稿日:2025/01/12 |
『ふたりはともだち』は、アーノルド・ローベルの「がまくんとかえるくん」シリーズ第1作目で、長年にわたって子供から大人まで幅広く愛されている名作です。この絵本には、仲良しのかえるくんとがまくんが織りなす、笑えて、時には心温まる5つのストーリーが収録されています。
物語は、春が来たことを知らせるためにがまくんを起こしに行くかえるくんから始まります。「はるがきた」では、がまくんを外に連れ出そうとするかえるくんの機転と、がまくんの純朴さが可笑しくも愛おしい一幕を作り出しています。続く「おはなし」や「なくしたボタン」では、ふたりがどれほどお互いを大切に思っているかが描かれ、読者にあたたかい気持ちを与えます。
特に印象的なのは「おてがみ」のエピソード。がまくんが手紙をもらったことがなく、その到着を待つ様子は、かえるくんがかたつむりを使って内緒で手紙を送るという、ほほえましい筋書きです。この話は、手紙の持つ特別な力と、思いやりの大切さを教えてくれます。
シリーズが教科書にも採用されていることから、多くの子どもたちに親しまれている一方で、大人にとっても新しい発見や、子どもの頃の思い出を呼び起こす作品です。また、三木卓さんによる翻訳も素晴らしく、物語の魅力を一層引き立てています。
『ふたりはともだち』は、単に楽しい話を集めた絵本ではなく、友情の深さや日常の小さな幸せを見つめ直すきっかけを与えてくれる、すべての年代におすすめの一冊です。子供はもちろんのこと、大人もこの不朽の物語から多くを感じ取ることができるでしょう。
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予想外の植木鉢
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投稿日:2025/01/12 |
『うえきばちです』は、そのタイトルから予想外の展開が楽しめる一冊です。表紙は普通の植木鉢が描かれており、初めは普通の絵本のように思えますが、中身は全く異なります。登場する植木鉢に植えられているのは、通常の植物ではなく、予想外のものが次々と現れます。この「好きなもの」を植えるという発想が、子供たちには新鮮で、大人にはちょっぴり怖い、でも面白いと感じさせる内容です。
この絵本は、ダジャレや言葉遊びが満載で、特に小学校低学年の子供たちには大ウケすること間違いなしです。読む際には、ページをめくるタイミングで効果的に反応を引き出すことができるため、読み聞かせには最適です。
全体として、『うえきばちです』は、そのユニークな内容と予測不能なストーリーテリングで、読む人を引きつける魅力があります。親子で読むのも良いですし、学校での読み聞かせにも最適で、怖さとユーモアが絶妙に混じり合った、記憶に残る一冊です。
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そらくんのしろいせんぼうけん
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投稿日:2025/01/12 |
この絵本は、子どもなら誰もが一度はやったことのある「白線の上を歩く遊び」を、そらくんの小さな冒険として描いています。放課後の帰り道で、そらくんが白線の上をたどりながら家に帰ろうとする様子は、読んでいる私たちに子どもの頃の純粋な楽しさや好奇心を思い出させてくれます。
道中に現れるパイロンや犬といった「障害物」も、子どもの目線ではまるで大きな冒険の一部。青空や田舎道の風景の描写が美しく、そらくんの想像力と相まって、物語がとても生き生きとしています。
また、この絵本は単なる冒険物語ではなく、就学前の子どもが「一人で家に帰る」ということを自然に学べる工夫がされているように感じました。親としても、子どもに自立心や責任感を育んでもらうきっかけとして手渡したくなる一冊です。
そらくんの小さな挑戦と成長を通じて、読者もまた、大切なことを思い出させてもらえる心温まる物語でした。
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オニのスーツと地獄の日常
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投稿日:2025/01/12 |
オニがスーツを着て出勤するというユニークな設定の絵本です。主人公のオニガワラ・ケンさんは、地獄カンパニーで働く平社員。愛妻弁当を持ち、血の池地獄の見張りをする姿は、驚くほど親しみやすい日常が描かれています。
物語では、居眠りから生じる大ピンチが展開され、極楽から垂れた“糸”に亡者たちが群がる場面は、芥川龍之介の『蜘蛛の糸』を彷彿とさせますが、ユーモアたっぷりで思わずクスリと笑える内容です。
富安陽子さんの独特な発想と大島妙子さんの細やかなイラストが織りなす世界観は秀逸で、ページの隅々まで楽しめる工夫が満載。寝る前の読み聞かせより、日中の楽しい時間に親子で一緒に楽しむのがおすすめです。
大人も子どもも楽しめる、地獄のユーモラスな日常を描いた一冊です。
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「親子で広がる“なんで?”の世界
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投稿日:2025/01/08 |
今回読んだのは、国立科学博物館が監修した大人気の「かがくえほん」シリーズ第3弾!この絵本は、物語を楽しみながら科学を学べる仕掛けがいっぱい詰まっています。「たのしむ→わかる→やってみる」の3ステップで、子どもの「知りたい!」をぐんぐん育ててくれる優れものです。
テーマは、動物、植物、昆虫、体、食べ物、暮らし、地球など、まさに日常の「なんで?」や「どうして?」が大集合!たとえば、「おならがくさいのはなんで?」とか「飛行機はどうして飛べるの?」なんて、子どもが思わず食いつきそうな内容が盛りだくさんです。物語部分はひらがなとカタカナだけで書かれているので、小さい子どもにも読みやすく、図解ページには全てルビがついているので、親子で一緒に楽しめます。
我が家では、5歳の頃の息子がこの本にどハマり!寝る前の読み聞かせタイムには必ず「これ読んで!」と持ってきます。まだ知らない言葉もたくさん出てくるので、一緒に「これはね…」と噛み砕きながら説明するのがちょっとした楽しい学びの時間になっています。何かの待ち時間なんかでも「退屈しのぎ」に最高です。
友人の子どもは最初はあまり関心がなかったようですが、何度か読み聞かせるうちに、だんだんと物語に興味を持つようになったそうです。「物語の部分だけ楽しんでいる感じ」なんだそう、でもそれでも十分であるように思います。絵本を通じて少しずつ興味を広げていくことが大事ですよね。
この絵本のいいところは、ただ読んで終わりじゃなく、「そうなんだ!」と子どもの目がキラキラする瞬間を一緒に味わえること。そして、読んだ後に日常の中で「あ!これ絵本で見た!」なんて気づきがあることです。プレゼントにもピッタリな一冊で、誕生日やクリスマスに贈ればきっと喜ばれるはず。これからもこのシリーズを親子で楽しみながら、たくさんの「なんで?」に出会っていきたいと思います!
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