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世界の国からいただきます!

世界の国からいただきます!(徳間書店)

世界26か国の食べものを紹介した、楽しい大判絵本!

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アダム&デヴ

ママ・60代・青森県、男の子26歳

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アダム&デヴさんの声

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自信を持っておすすめしたい おはなし発祥の頃の民間人の息づかい  投稿日:2011/01/29
とんでもないおきゃくさま グリム童話
とんでもないおきゃくさま    グリム童話 作: グリム
絵: バーナデット・ワッツ
訳: ささき たづこ

出版社: 西村書店
 タイトルからグリム童話にこんなお話があったかしら?と読みました。
 読んで納得、「Das Lumpengesindel(ならずもの)」でした。

 こちらの作品のタイトルだと、何か鶏夫婦も優しげに描かれていて、読み終えて、「え゛〜〜〜!救いが無〜い!」と叫ばれる方もいるやも知れません。

 グリム童話は、童話としてどうかしら?という内容も多々あり、改訳が進み、子供の耳に優しげな形のものになったようです。

 それにしても、この鶏夫婦のやりたい放題振りには呆れますね。
 宿屋の主人(ねこになっています)に、積年の恨みでもあたっかのように思ってしまう狼藉振りです。

 内容からして、中学年以降のお子さんでないと、笑って読み終えられないかもしれません。
 
 グリム童話の残酷さは、見方を変えればこのおはなし発祥の頃のドイツの民間人の生の息づかいなのだともいえるのではないでしょうか。
 苦しく暗い生活の中でも良心に従い慎ましく生きていた人々が、せめてお話の世界だけは、はちゃめちゃで残酷でという事を語り合い日ごろの憂さを晴らしていたのやも知れませんね。
参考になりました。 2人

自信を持っておすすめしたい まついさんと一緒に頷いてしまいます  投稿日:2011/01/29
子ぎつねふうた(1) ふうたのゆきまつり
子ぎつねふうた(1) ふうたのゆきまつり 作: あまん きみこ
絵: 山中 冬児

出版社: あかね書房
 対象5〜7歳の幼年童話です。

 人間になって雪祭りのかまくらを見てみたい子狐のふうた。
 雪道で「そらいろタクシー」のまついさんの車に驚き倒れます。

 まついさんは、ふうたの安否を気づかいながら、化け方を忘れたふうたの願いを叶えてあげようと、・・・。

 無事人間の男の子になれたのはよいけれど、雪祭りの雑踏の中へ入って行けないふうたを再び見つけたまついさんの優しさが素敵です。

 かまくらの中でのごちそうはさぞや美味しかった事でしょう。
 
 ふうたの可愛らしい言葉に読んでいて、まついさんと一緒に頷いてしまいます。

 山中冬児先生の絵が、お話にぴったりでした。
 たっぷりの絵で、絵本から移行して読む年頃のお子さんには、抵抗感を感じさせない作品だと思います。

 ラストの一文が、読んでいて心をあったかくしてくれます。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 斎藤・滝平作品の中でも構成・展開が・・  投稿日:2011/01/29
花さき山
花さき山 作: 斎藤 隆介
絵: 滝平 二郎

出版社: 岩崎書店
 斎藤・滝平作品の中で、この作品はお話の構成・展開が素敵だと思います。

 扉絵で、主人公のあやが山へ入って山菜取りをしに来た事がわかります。
 開いて、突然山ンばの語りが始まり、一気に惹きつけられます。

 その語りの朗々とした文に読者は瞬くとりこになり、先へ先へとこの山ンばの話に聞き入る事でしょう。
 そして、あやが今まで見た事も無い綺麗な一面の花のページの絵に読者も魅了されます。
 
 自分の事より人のことを思い、辛抱するその優しさや健気さで咲くという花に、確かにこんな風に見えたら素敵な眺めで、さらに『自分も善行を・・・』という気持ちにさせてくれるおはなしです。

 読み終えて、表紙絵を再び眺め、あやの浴衣の模様の意味が読者に改めて伝わってくる心憎い作りです。

 花さき山の花は、今の世にどれだけ咲いているのでしょうか?
 昨日より今日の方が花数は増えているのでしょうか?

 この世に生を受けたものとして、他者の力になれる喜びを知り生きて行って欲しいと息子を眺めしみじみと思いました。
 そのためには、辛抱・忍耐、これこそが真の強さ、そして真の優しさである事をゆっくり伝えて行きたいと思いました。 
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい “おやつ”のいちごの前に読んであげて・・  投稿日:2011/01/29
いちごばたけのちいさなおばあさん
いちごばたけのちいさなおばあさん 作: わたり むつこ
絵: 中谷 千代子

出版社: 福音館書店
 素敵なお話でした。
 1973年初版の作品なんですね。

 いちご畑の土の中に、いちごの実がなると、いちごに赤い色をつけて歩くおばあさんがすんでいるだそうです。
 こういう風に考えると、とってもメルヘンチックです。

 さて、春がまだずっと先だというのに、ぽかぽか暖かくて、雪のかわりに雨が降り続いた事がありました。
 地面の上に出てみると、なんと、見渡す限りいちごが青々とした葉を広げているでは、ありませんか。
 おばあさんは、さっそく色付けの準備に取り掛かり、・・・。

 3〜6月に収穫する普通栽培のいちごのお話でしょうね。
 ちょっとしたお天気のいたずらで、早くいちごができてしまったんですね。
 せっかく、色付けをしたいちごだったのに、と終盤ビックリしました。

 土の中のおばあさんのお住まいもあったかそうで、尋ねていきたくなりました。
 色付けをしているおばあさんの様子も楽しそうです。

 “おやつ”のいちごの前に読んであげてください。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 現代人への耳痛い警鐘にも思える作品  投稿日:2011/01/26
にげろ!にげろ?
にげろ!にげろ? 絵: ジャン・ソーンヒル
訳: 青山 南
再話: ジャン・ソーンヒル

出版社: 光村教育図書
 タイトルの「!」と「?」が面白いなと思い、原題を見ました。
 「THE RUMOR(うわさ)」でした。
 インドに伝わるジャータカ(仏教説話)の中の一編のようです。

 心配性の目がグリーンのノウサギが、「もしも せかいが こわれたら、わたしは いったい どうなるんだろう?」と考えていたら、ヤシの葉に落ちたマンゴーの実の音を爆発音と思い込み、「せかいが こわれはじめた!」とヤシの木とマンゴーの森の中を必死で走りました。
 それを見かけた別なノウサギが問いかけると、・・・。

 集団心理の怖さが、描かれたお話でした。
 1000匹のノウサギ・1000頭のイノシシ・1000頭のシカと次々ページを繰るごとにひた走る動物が増えていくのが、迫力あり壮観です。

 さてさて、お話は何処へ収まるのかと思ったら、冷静に論理的に物事を考え、行動力のある動物の登場で、やれやれという結末を迎えました。

 自身の冷静で理性的な判断力に自信を持てないのか、周囲を見回し、自分のポジションを確認しがちなわれわれ現代人への耳痛い警鐘にも思える作品でした。
参考になりました。 1人

自信を持っておすすめしたい 旅先の景観に思わず見とれてしまいました  投稿日:2011/01/26
シモンのアメリカ旅行
シモンのアメリカ旅行 作・絵: バーバラ・マクリントック
訳: 福本 友美子

出版社: あすなろ書房
 「シモンのおとしもの」で、パリを堪能した事を思い出し、続編ならばと手に取りました。

 時代は20世紀はじめのアメリカ。
 イギリス発のルシタニア号に乗り込んでというところから、アデル・シモン姉弟は、相当上流階級の家の子なのだなと思いました。

 ニューヨークに住むセシールおばさんの所へ遊びに行くお話かと思いきや、この後ニューヨークを起点に、北上しさらに西へ西へ、そして南下しまた東へ向きを変え、ぐるりアメリカ一周の旅をするお話でした。

 相変わらずのシモンの落とし物にも笑いながら一緒に捜しましたが、各旅先の景観に思わず見とれてしまいました。
 当時のアメリカはこのような空気だったのだろうな〜、とちょっとタイムスリップできた気分。

 巻末に各見開きの絵の解説があり、当時の写真家の写真をもとにした時代考証もしっかりとした作品だと納得しました。
 驚いたことには、当時の著名人も作品の中にたくさん登場させていることです。
 さらに感激したのは、ボストンパブリック公園のスワンボートが「かもさんおとおり」 (ロバート・マックロスキー作・絵 福音間書店)で有名になった事について触れられていたいたことです。

 こちらの作者紹介のページを見て、作者のマクリントックさんの育った環境が、こういう作品を生み出せる源になっていることも知りました。

 ん〜、これは我が家では購入決定作品になりますね。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 驚きながらも上品に歓待するのが愉快  投稿日:2011/01/25
ともだちつれてよろしいですか
ともだちつれてよろしいですか 作: ベアトリス・シェンク・ド・レーニエ
絵: ベニ・モントレソール
訳: わたなべ しげお

出版社: 童話館出版
 1964年の作品です。
 絵の雰囲気からクラシカルな感じがして、気に入りました。
 中でも、この時代の作品でこんな素敵なピンク色をメインに用いている作品は、私にとっては珍しいものでした。

 お話は、王様とお后様にお茶の招待を受けた主人公の男の子が、友だちも連れて行ってよろしいでしょうか?と二人に了承を貰い、お城へ愉快な友だちと共に参内するお話です。
 連れて行った友だちに、小さい読者さんは驚きながらも喜ぶ事でしょう。
 次々と招待を受ける男の子は、そのたびに友だち連れでお城へ、・・・。

 とにかく様々な予想だにしない友だちに、王様お后様が驚きながらも上品に歓待するのが、なんか愉快です。

 それにしても、お誘いの多い男の子です。
 王様夫婦のお気に入りなんでしょうね。

 ラストは、「そうよねぇ〜、招かれてばっかりじゃ悪いわよね〜」とページを開いて爆笑でした。
 土曜日の2時半のお茶会を皆さんもご覧ください。
参考になりました。 1人

自信を持っておすすめしたい 一匹ぐらい食べさせてやりたくなっちゃって  投稿日:2011/01/25
おおかみ・ゴンノスケの腹ペコ日記 5 うさぎなんて食べたくない
おおかみ・ゴンノスケの腹ペコ日記 5 うさぎなんて食べたくない 作: きむら ゆういち
絵: 山下 ケンジ

出版社: 講談社
 “おおかみ・ゴンノスケの腹ペコ日記”シリーズ第5弾の作品です。

 この作品も、ゴンノスケが女性に翻弄される情けない男性に、そしてうさぎたちが世の中の恐ろしさをものともせず、若さを武器にした高慢ちきな女性に見えてしまいます。

 今回は、度重なるうさぎ捕獲失敗で辛酸を嘗めたゴンノスケが、うさぎたちを無視します。
 ほんと?ほんとに?と私も疑いながら読み進めました。
 
 こうまで、無視されるとうさぎたちも、なんとか振り向かせたい。
 いやいや、飛び掛かって来させたくなる、なんとも微妙な乙女心です。
 いかに多くの男性が、さして気もないのに気まぐれな女性陣に押したり引いたりされていることか。
 
 さてゴンノスケくん、最後の最後に男に、いえいえ狼になりましたね。
 ここまで来ると、一匹ぐらい食べさせてやりたくなっちゃいます。

 しかし、したたかな小娘もというさぎたちは、またしてもゴンノスケの一枚上手をいきました。

 木村先生〜、いつか食べさせてやりましょうよ〜。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 言葉が出る前の子供のもどかしさが・・・  投稿日:2011/01/25
トリクシーのくたくたうさぎ
トリクシーのくたくたうさぎ 作・絵: モー・ウィレムズ
訳: 中川 ひろたか

出版社: ヴィレッジブックス
 表紙絵からビックリ!
 写真とイラストの合成です。
 こんなスタイルの絵本は初めて。

 作者を見て、納得。
 セサミストリートの脚本を担当したウィレムズさん。
 期待して開きました。

 見返しのくたくたうさぎが何に入っているのか???でした。
 扉絵からお話は始まっていました。

 トリクシーの両親の結婚・出産そしてくたくたうさぎを抱きしめるまで成長したトリクシー。

 お話は、パパとくたくたうさぎと一緒に行ったコインランドリーの帰りに起こります。
 帰り道、ウサギがない事に気づいたトリクシーはパパにそれを伝えようとするのですが、まだ言葉が言えなくて、・・・。

 とにかくトリクシーのどの表情も可愛い。
 言葉が出る前の子供のもどかしさが、よく描かれていると思いました。
 
 くたくたうさぎのおかげで、トリクシーはおしゃべりが上手になりそうですね。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 夢広がる思いで読みました  投稿日:2011/01/25
クリスマスの ふしぎな はこ
クリスマスの ふしぎな はこ 作: 長谷川 摂子
絵: 斉藤俊行

出版社: 福音館書店
 本当にほんとうに、ホントに待っていたんでしょうねぇ〜。

 主人公の男の子が手にした不思議な箱は、とっても素敵な箱でした。
 サンタさんへの思いが強すぎて、箱の中にあんな映像が見えてしまったのかも。
 いえいえ、やっぱり心待ちにしている男の子への神様からの一足早いプレゼントだったのかもしれませんね。

 ごく一般的な日本の家庭のクリスマスイヴの様子が、読者に親近感を抱かせてくれます。
 そして、それと対照的な箱の中のクリスマスファンタジーワールドが美しくて、この年齢になっても夢広がる思いで読みました。

 最後に箱について言及されていませんが、男の子にとってサンタさんが来てくれた事で、箱の役目は終わりきっと静かに消えたのじゃないかしら?
 そんな風に考えて絵本を閉じました。

 男の子の仕草や表情がなんとも愛くるしくて、またクリスマスに読みたくなる作品になりました。
参考になりました。 0人

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