「げんきのみかた　パンツちゃん」の続編です。
今回もパンツちゃんは登場しますが、どちらかというと、パンツちゃんの生みの親、がんちゃんとの関わりのほうが濃い気がします。
一作目で、パンツちゃんがとてもかわいかったので、出番が少なかった二作目は少し残念な印象でした。

そうそう、バス降車時のとまりますボタン、魅力的ですね。
ということで、いろいろなバスに乗車してボタンを押し、
その音も愛でながら、仕掛け演出で、
降車するみなさんと場所をあれこれ予想する趣向。
同じ展開が心地よい繰り返しのリズムとなり、愉快です。
乗客、ボタンの形もヒント。
バラエティ豊かなラインナップもいいですね。
小さい子向けおはなし会用にセレクト。

初めて読む作家さん。表紙がとても素敵で、思わず、目を奪われました。リズミカルな言葉で楽しくなるような文章。特に、「ルンラン　ルンラン」は耳に残ります。そして、どのページも絵が素敵で、見入ってしまいました。楽しい光景がつながっていく様子に、ほっこりと幸せな気持ちになります。

３月になり、この季節にあった本を読みたいなと思った
ときに出会った本です。
絵本ではなく、小学生向けの本ではありますが、
読み聞かせをしてもいい本だと思いました。
卒業のシーズンだからこそ、
そして、４月の新しい第一歩を踏み出す季節だからこそ、
読んでよかったです。
いろんな勇気をもらえるので、ぜひお子様と一緒に
楽しんでみてください。

「ぼくはくつ。　どこにでもいる　ふつうのスニーカー。」お店で売れ残っていたスニーカー君は、ようやく買ってもらったけれど、下駄箱の隅で目立つことなく、誰にもまだ履いてもらえずにいた。「なんのとりえもないし、ぼくなんかダメなんだ…」自分に自信を持てない彼は、先輩たちの活躍を羨むばかり。そんな彼に長靴さんが優しく声をかける「きみは　どうやったら　はいてもらえるか　かんがえたことある？」。そうして先輩たちがそれぞれ「快適に履いてもらうための努力」をしていたことを知っていく。彼は、自分はただ待っていただけで、何も考えていなかったことに気付く。そんな時、女の子が下駄箱の前に来た。どの靴を履こうか迷っている。「ぼくにもチャンスがあるかもしれない！！」スニーカー君は考えた。そして、体にたくさん付いた埃を払って待った。そしてついに…やったー！

ストーリーはシンプルなものだけれど、一歩を踏み出せない心情が繊細に描かれていて、素直に「いいな」と思った本でした。バドミントンダブルスの「オグシオ」で一世風靡した潮田さんが初めて出した絵本。初挑戦という緊張感も物語に通じているのでしょうね。

3年生のクラスで読み聞かせをしました。

ことばのリズムがよくてとても読みやすいです。
登場人物も　にんじんじん、しろうさぎ、くろうさぎ　だけですので読み聞かせにとても良いと思います。

うさぎたちはにんじんじんを捕らえることができるのか！？とっても楽しいお話です。　

この絵本を読み始めた時、主人公のねずみのシーモアという名前を私は単純に受け止めていました。
そして、最後の最後で由来が分かり、ハッとしました。

シーモア。
SEE MORE。

由来が分かると絵本のテーマにも気づいて、この絵本がとても魅力的な書物に変わりました。

シーモア。
SEE MORE。

シーモアを通して、多くの世界を見てみたいと思いました。

山村浩二さんの挿絵が気に入って、こちらの絵本を読みました。
プラチナ絵本に選ばれていることには驚きましたが、腰を痛めたおばあちゃんのために、孫がお風呂掃除をしてあげるという、なんとも優しいストーリーに癒やされました。
息子は誰かのために、何かをしてあげようという心が芽生えていない気がします。
誰かのために、何かをしてあげようと思う心って、どうやって育っていくんだろうと、子育ての難しさも感じてしまいました。

君島久子さんの再話が素敵だと思います。
後藤仁さんの表現がとても素晴らしいと思います。
先に王敏さんの文と李暁軍さんの絵でこのお話を読んでいたのですが、その時の違和感が、全く別のお話のように再現されていました。
美しい髪を白髪にしてしまうほどに苦しんだチャンファメイの苦しみは、その清楚さゆえに響いてきます。
水の秘密をバラしてしまったら、自分の生命は失われるのです。
優しいチャンファメイには、それが耐えられません。
目の前で倒れた老人を見て、チャンは自分の本心に逆らうことは出来なかったのです。
その後の展開に救われるお話です。
心に響きました。

パンツをはいたくまの何とも言えない表情が気になり娘と読みました。

もやもやしているのはくまのようですが、そんなくまを見たどうぶつたち（と読者）のほうが「なんでパンツはいているの？」ともやもやしているんじゃないでしょうか。

ともだちのアンダース、頼りになりますね。