![みどころ](/images/shoukai_midokoro.gif)
まずしい男アイザックは三回続けて見た夢にしたがってはるばる旅に出る。なんでも宝物があるという・・・。 着いた街で特に探すでもなくぶらぶら滞在していると、城の衛兵隊の隊長から思いがけない話を聞いて。 作者は「よあけ」で知られるユリ・シュルヴィッツ。なんて渋い話でしょう。コールデコット賞銀賞受賞作です。 この結論は長く生きた人でないとなかなか出せない話では?(そうでもないかな?) でもストーリーも絵の雰囲気も、そう思わせてしまう位の落ち着きぶりなのです。含蓄あります。 「無駄足が大事」。これは解っていてもなかなか言い切れるものではありません。 子供が読んだ時に反応が見てみたいものです。経験の少ないフレッシュな能だからこそ、印象強く飛びこんでくる話なのかも。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
夢のお告げにしたがって、男は宝物を探す旅に出た―。『よあけ』他の作品で知られる作家の1980年コルデコット賞銀賞受賞作。
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
英国に伝わる古いお話を絵本化したという作品は、なるほど人生の妙を伝える深さを持ち得ています。主人公は、貧しい男アイザック。夢のお告げに導かれ、旅先で運命の出会いを体験します。読み終えてみれば、「これが人生」とおおいに納得できるお話でした。最後、祈りの家に刻まれた一文が、すべてを語っています。
偶然なのでしょうか。画風(というか、描かれている風景など)が、シュルヴィッツ渾身の最新作『The Travels of Benjamin of Tudela: Through Three Continents in the Twelfth Century』を想起させ驚きました。(すべてがそう、というわけではありませんが。) (ムースさん 40代・ママ 男の子12歳、女の子6歳)
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