ジミーくんは、いつもごきげん。ジミーくんは、よい子。いつでも忘れず「ありがとう」と言えるから・・・。
ジミーはおもちゃをもらったり、何か手伝ってもらった時にきちんと「ありがとう」って言える男の子です。郵便屋さんやおまわりさんにもね。 ジミーが「ありがとう」って言うと、言われた人は「どういたしまして」って言うんです。 そんなジミーがある日「ありがとう」って言わなくなりました。なぜって? それは「どういたしまして」って言ってみたくなったから・・・。 そんなジミーにお母さんが「他の人に親切にしてあげるとみんなが『ありがとう』って言うからジミーは『どういたしまして』って言えばいいのよ」と教えてくれました。ジミーはパパに帽子を取ってあげたり、おばあちゃんにお花をあげたり・・・ 。するとみんな「ありがとう」って言ってくれるので、ジミーは「どういたしまして」って言うことができるんですね。
ジミーくんは、とてもごきげん。ジミーくんは、とてもよい子。いつでも忘れず「ありがとう」「どういたしまして」と言えるから・・・。
自分からきちんと「ありがとう」って言える子供に育って欲しい・・・。そう思う気持ちはみんな同じですね。 この絵本の作者は、自分の孫のためにこのお話しを作ったそうです。「感謝の気持ち」を子どもに教えるのは難しいけれど、子どもには日々の生活の中で成長の段階に応じて感じていって欲しいものですね。 シンプルな絵とリズムにのった文章のこの絵本は、決して押し付けがましくなくお話しとしても素敵な1冊に仕上がっています。 あいさつも感謝の気持ちも、何よりまず子どもたちの周りの大人から口に出して言いたいですね。 ――(ひじり あい ;絵本ナビ オフィシャルライター)
「ありがとう」を言うのがつまらなくなったジミー坊やは、「どういたしまして」と言いたくなって…。感謝する心を教える絵本。
ルイス=スロボトキンさんのや若な質感の線と優しい色合いの絵がとてもよかったです。
訳は渡辺茂男さんでした。
この本は1969年初版です。
偕成社の同じ「子どもの夢と空想を広げる絵本」というシリーズには、皆さんよくご存じのキーツ作『ゆきのひ』『ピーターのいす』や、『くまのコールテンくん』『はらぺこあおむし』『おばけのバーバパパ』などのタイトルが書いてありました。
これらの本と同世代なのに、実は私自身はこの本を今回手に取るまでタイトルすら知りませんでした。
出版されたのがかなり昔なので、絵本の中に描かれている世界はやや古めかしい部分もありますが、
ちいさな(幼稚園くらいの)お子さんのこのくらいの時期にありがちな心の動き(成長?)を上手く描いてくれている気がしました。
すごく単純といえば単純な作品ですが、人間として心が大きく成長する4,5歳くらいから小学校低学年くらいの時期のお子さんたちに触れてほい絵本だなと、思いました。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子17歳、女の子12歳)
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