![みどころ](/images/shoukai_midokoro.gif)
なんだかとっても気になる雰囲気のシリーズが出ています。頭にちょこんと乗せた帽子が可愛い元船乗りのセーラーというおじさまと犬のペッカという絶妙な組み合わせのお話、しかもペッカはイッチョ前にスーツなぞ着込んでおめかししていたりします。 今回の新刊はシリーズ3作目となる「セーラーとペッカの日曜日」。日曜日の朝、二人はジャクソン夫人の歌を聞きに教会へ向かう予定です。だけどペッカはまだパジャマのまま。急いで急いで、タクシーが来ちゃいます。 作者はスェーデン生まれの現代美術作家。子供の為に楽しみながら一緒に創作したという今作品シリーズが唯一の絵本作品だそうです。 画面の中の一コマ一コマが、間違いなく(子供の為だけでなく)自らが一番楽しんで創ったであろう事がうかがえる遊び心満載のチャーミングな絵ばかりです。 何だか哀愁漂う風景と、ひとクセもふたクセもある登場人物。そして淡々と進んでいく一日の出来事。でも、そこには確実に独特の風が吹いています。 それはそのまま作者の日常の楽しみ方なのでしょう。故に、大人も子供もそれぞれにこの世界を味わえる作品となっています。 静かで奔放でチャーミングな二人の世界、シリーズ他の作品も早く読みたくなってきました。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
今日はちょっと特別な日曜日。おめかししたセーラーとペッカは、大あわてで出かけました。なんでもない日常が愛おしくなる絵本。
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![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
ストックホルムの作家による作品です。
コマわりなんかがあって、ちょっと変わったスタイルの絵本です。
全体的に渋い色合いで、まだモノクロの時代の欧米の映画のような味わいがあります。
絵本の雑誌で、絵本専門店の店員さんが紹介していた本なのですが、どちらかというと、子どもが好きというより、レトロな雰囲気のものが大好きという大人が気に入るような本ですね。
シリーズで何冊か出ているようですが、好きな人にはクセになりそうな本です。 (金のりんごさん 40代・ママ 女の子12歳、男の子9歳、男の子7歳)
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