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春、あたたかい風がどこからふいてくるのか知りたくて、父さんとぼくは旅にでた。日本の風景とくらしをたどる、父と子の旅えほん
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
不思議な絵本です。
お父さんと一緒に風に向かって出かけました。
行く先々で出会うのは、無国籍であり、時代不特定の登場人物。
妙に懐かしさを感じる世界ですが、現在というよりも懐古的に描かれた街並みと時代がかった登場者たちに、意味もなく感じ入ってしまいました。
お父さんと一緒に風に向かって歩き始めた少年のたどるのは、時代であり、風土であり、伝承であり…と、旅そのものの非日常性の中にとってとても大切な「何か」を描いているように思います。
大陸性、アジア的描写の強い小林豊さんの絵の中に描かれた父子が、とても強い絆で結ばれていて、無目的なような旅の先に、とても重要な風のかなたの神秘を見つけたようです。 (ヒラP21さん 50代・パパ )
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