![みどころ](/images/shoukai_midokoro.gif)
もうすぐいちねんせいになるのに。 「チュッ チュッ チュッ チュッ・・・」 わたしはゆびしゃぶりがやめられない。
「もう、ゆびしゃぶり やめる!」
おとうさんとおかあさんに、おねえちゃん。 みんなの前で言ったのに。 眠くなると、かってにゆびは口のなか。 だから、わたしの左手のおやゆびにはたこがある。
「はずかしいなあ。この たこ きえへんかなあ。」 たこをぐりぐりおしていると、 「イタッ!」 ゆびから、声がした!! 見ると、たこに・・・顔がある!?
しゃべるゆびたこ、こんなのあったら驚いちゃう。 実際にゆびしゃぶりがやめられない子がいたら、こわがっちゃう? いえいえ、このゆびたこ、見てると笑っちゃうのです。 だってなんだかヘンな顔。関西弁ですってくれーと叫ぶのです。 こんなのがどんどん大きくなったら、大変なことになる・・・心配はふくらむばかり。 だけどさすがに、おしゃぶりする気はおさまってきて。
ゆびしゃぶり。 やめたいと思っているのに、やめられない。 そんな風に悩んでいる子。 無事に卒業できた子。 みんなに作者のくせさんは語りかけます。 「しんぱいしなくても、だいじょうぶ。ゆびたこが『おいしくない』と、おもうときが、きっと、きますから。」 子どもたちの誰もが共感できるエピソードを、ユーモラスにあたたかく描いたこの1冊。 声に出して読んだ方が、その可笑しさが増しますよ。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
今度1年生になるのに、指しゃぶりがやめられない私。ぜったいやめたいのに…。ある日突然、親指のユビタコがしゃべった!?
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
小学生になっても、気付いたら指をくわえてる息子。不安になったら、無意識にくわえてしまうみたいです。この主人公みたいに親指でなく、人差し指の第一関節を軽く噛むような感じなので、赤ちゃんっぽくはないのですが。なにせ不衛生だし、歯の並びにも良くないと聞くし、まあ何よりもカッコワルい!
で、新聞の書評にあったので、さっそく買いました!
そしたら…結構、ホラーです。ゆびたこに顔が出来て。しゃべって。しかも関西弁。普段は目も口も閉じてるから指の皺みたいで。さらに人の心の透き間に入り込むようなしゃべり方をしてくるんです。
そんな得体の知れないものだから、主人公もえらい想像をします。ゆびたこが成長して赤ちゃんくらいの大きさになったり。お化けたこみたいな大きさになって捕まった主人公を、家族が取り返すため泣きながら戦っていたり…怖いです。
で、肝心の息子。どうだったか聞いてみたら…「面白い!」
え〜っ!?効果ない!?
指しゃぶり、なおらない!?
でもカッコワルいと思ったのも事実みたいです。これから当分読んでみるつもりです。卒業できるといいな! (にょろきょろさん 30代・ママ 男の子7歳)
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