![みどころ](/images/shoukai_midokoro.gif)
にんげん、でかけていった。 ねこは、るすばん。
さて、ここからは自由な一人の時間。のんびり存分に家でおひるねするんでしょ、いいなあ……とおもいきや。タンスの奥へゴソゴソ、ねこ、どこかへいくの?
着いたのは知らない場所。大きく伸びをしたかと思うと、ねこは2本足で歩きだした! カフェでコーヒー、床屋で身だしなみ、映画館では期待にしっぽをふくらませ、次に向かったのはなんと。
なんか。なんというか。 ねこ、ものすごく庶民的。 姿かたちは「ねこ」なのに、顔だって思いっきり「ねこ」なのに。 これじゃあ、私たちの休日と変わらない。
本気を出したくせにあきらめの早いねこは、回転寿司で舌鼓。腹ごなしにはバッティングセンター、おまけに……。
なんて表情なの。いや、これがいつもの姿なのか。 私たちの知らない猫の時間。 ……ちょっとおじさんぽいけど、可愛い。
町田尚子さんの描く魅力的な猫の絵本、だけど何だか今回は様子が違います。触りたくなるような毛並みも、鋭い目つきも、愛らしいポーズも、そして美しく描かれた背景も、期待を上回ってくるその世界観。だけど、気づけば不思議と笑いが止まらないのです。
なんだ、なんだ? と思った方は、すぐにでも覗いてみてくださいね。おしぼりで顔、拭いてますよ。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
にんげん、でかけていった。ねこは、るすばん。とおもいきや……? 猫だってカフェに行くし、身だしなみを整える。──あなたのしらない猫の世界。「ねこがおとなしく、るすばんしてるとおもうなよ」。
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
猫って可愛いけれど、どこかミステリアス。
そうか、実はこんな秘密があったのね。
家のどこかに抜け道があって、着いたそこは猫の国。
喫茶店やヘアーサロン、本屋に映画館。バッティングセンターや銭湯まであって、まるで人間世界そのもの。
でもそこはやっぱり猫ちゃんなので、ヘアーサロンではなめてもらって毛づくろい。本も中身よりも角が好き(笑) あ、ちゃんと棚には「ネコヅメのよる」も置いてありますよ。
釣り堀からのお寿司屋さんは、猫あるあるで笑っちゃいました^^
こんな風に留守番の間楽しめるなら、普段人間の前で猫かぶって過ごすのも悪くないね。
表紙は窓の外をのぞいて「よし!出かけたな」と確認してる表情なのね。
町田尚子さんの描く猫ちゃんは、リアルなんだけどユーモラスで可愛くて、風景もとても丁寧に描かれていて、いつまでも見ていたい気分になりました。 (MYHOUSEさん 40代・ママ )
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