![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
さむいさむい夕ぐれどき、峠の茶店の茂平さんは、山道で出会ったいのししにほりたての大根をわけてあげました。するとその晩、いのししが集まる「ふろふき大根の会」に招待され……。読むと心がぽっとあたたかくなる『安房直子絵ぶんこ(全9巻)』の第1弾です。すこし不思議で、じんわりしみる安房直子ワールドをさらに魅力的に彩るのが、アヤ井アキコさんのイラスト。ほっかむりをしたいのししや、おいしそうなふろふき大根の絵に、思わず頬が緩みます。
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
安房直子さんは大好きな作家さんなので楽しみに読みました。
昨今、街中に出没するちょっと怖いいのししなので、最後まで心の何処かで何か良くないことが起きやしないかと少し心配な部分がありました。読み終わったら、そう思いながら読んでいた自分がとても恥ずかしくなりました。
茂平さんは純粋な心を持っていました。私も一緒に湯気も楽しみながら、あつあつのふろふき大根を戴いてみたいなぁと思いました。
安房直子さんはお若くして亡くなりましたが、存命なら今どのようなお話を書いてくれたのかなとふと思いました。 (SNOWDROPさん 60代・じいじ・ばあば )
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