![出版社からの紹介](/images/shoukai_shuppansha.gif)
2004年ノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイの伝記絵本です。 アフリカのケニア山のふもとの村にすんでいたワンガリ。 そこは木がおいしげり、鳥がうたい、まるでみどりのかさの下のようでした。 ところが、6年間のアメリカ留学を 終え、ふるさとにかえってみると、村はすっかりかわっていました。 ふるさとに緑をとりもどすため、わずか9本の苗木を植えることからワンガリがはじめた運動。 それはやがてケニアじゅうに広がるグリーンベルト運動となり、大きな実を結んでゆきます……。 困難をのりこえ、夢を実現していくワンガリの姿を、美しい絵と文で描いた絵本。小学校低学年から。
![ベストレビュー](/images/shoukai_bestreview.gif)
アフリカ女性初のノーベル平和賞受賞者。
「モッタイナイ」の日本語を世界に広めった環境保護活動家。
そして、国連平和大使として世界を飛び回ったマータイさんが2011年9月25日に亡くなりました。
改めて伝記絵本の『ワンガリの平和の木』を読んでみると、マータイさんの笑顔は、苦難を乗り越えきた笑顔だと感じます。
樹木伐採のために砂漠化していくケニヤの大地に緑を取り戻そうと決意したマータイさん。
環境保護のリーダーとして女性たちの支持を集め、数本の植樹から壮大な植樹活動を展開していきます。
輸出資源として伐採を続ける国と対抗することになります。
反政府活動家として投獄されたり、マータイさんについていけない夫との離婚があったり、大統領選挙に立候補しようとしたり、マータイさんの略歴を見ると波乱に満ちています。
そして、その中でマータイさんは自分の意志を曲げることはありません。
この本は、マータイさんの植樹運動を描きながら、マータイさんが平和のために多くの木を植え続けた伝記でもあります。
この本を読んだ後、マータイさんの人生についていかに語るか、予習も必要のようです。 (ヒラP21さん 50代・パパ 男の子14歳)
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