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おもいのたけ
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プラチナブックメダル

『 おもいのたけ 』 は
「絵本ナビ プラチナブック」です。

絵本ナビ人気ランキング上位の絵本として選ばれています。

おもいのたけ

  • 絵本
文: きむら ゆういち
絵: 田島 征三
出版社: えほんの杜

税込価格: ¥1,466

  • ハッピー・リユース・プログラム対象作品

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作品情報

発行日: 2012年06月20日
ISBN: 9784904188170

出版社のおすすめ年齢:4歳~
29.7×21.0cm 32ページ

5~6歳 編集部おすすめ

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きむらゆういちさん、田島征三さんインタビュー

みどころ

題名の「おもいのたけ」って何だろう?
そう思う間もなく、冒頭から奇妙な音が聞こえてきます。
“オンドロロン オンドロロン”
タヌキが音に誘われるままに洞窟の中に入っていくと、
そこには小さなキノコたちがはえています。
暗闇の中、タヌキはキノコがキツネの顔に見えて、思わず叫びます。
「あんたが、だいっきらいなんだ!」
タヌキの「おもいのたけ」が止まりません。
「ボクは、あんたの細い目がきらいだ。得意そうな口もきらいだ~!」
タヌキが帰ると、キノコたちがほんの少しだけ大きくなります。

その後も“オンドロロン オンドロロン”の響きに誘われて、次々に動物たちが思いをキノコにぶつけていきます。
キノコはどんどん膨れ上がっていき・・・。
さて、この不思議なキノコはその後どうなる?そしてその正体とは?

まず、動物たちが抱えている「おもいのたけ」がそれぞれ意外な感じで面白いのです。
よっぽど言いたかったんだなあとか、ずっと言いたくても我慢していたんだなあとか、
一度言い出したら止まらなくなっちゃってる・・・とか。
その後ちょっとすっきりしちゃっている感じがもっと面白い。
更に、思いっきり吐き出しちゃった「おもいのたけ」が思わぬ形で目の前に現れるところも。

言葉に出すのって本当に難しい。
「言えばよかった」と思ったかと思えば、「言いすぎちゃったかな」って反省してみたり。
色々頭の中でぐるぐるしていた子どもの頃を思い出します。
でも子どもたちだって、こんな風にちょっと悩みながら、ちょっと後悔しながら、そしてちょっと恥ずかしい思いも
しながら「おもいのたけ」が上手に人に伝えられるようになるのかな、と思うのです。

そして、その全ての感情が織り交ざった表情や、正体不明なキノコの存在や奇天烈な展開を田島征三さんが
大胆に可愛らしく絶妙に表現してくれていて、楽しくて仕方がありません。

(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

おもいのたけ

出版社からの紹介

ある日、タヌキは奇妙な"音”を耳にする。
オンドロロン、オンドロロン
音に誘われるまま洞窟の中に入っていくと、
そこには奇妙なキノコがいた…。

タヌキはそのキノコがキツネの顔に見えて、
「あんたなんか、大っ嫌いだ~~!」
キノコに叫んだ。

タヌキが帰ったあと、洞窟には次々と動物たちがやってきて、
それぞれ抱えている「思い」をキノコに向かって叫んでいく。

動物たちの思いを浴びたキノコは、どんどん膨れ上がっていく。

祭りの日、ついにキノコは飛び出して、動物たちに襲いかかる!

ベストレビュー

5,6年生の読み聞かせで読みました

高学年向けの絵本選びには迷いますが、この絵本は高学年はもちろん、どの学年でも大丈夫です。タヌキが大嫌いなキツネの悪口をキノコに叫びます。キツネも同じように悪口を叫ぶのですが、後でバッタリ2匹は道で出会いお互い笑顔でお祭りに行こうと誘うのです。このシーンのお互いの表情がとってもユーモラスで子供達からも笑い声が上がりました。大人でもこんな経験ってあるな~とふと思いました。リスの子が、お母さんから「お兄ちゃんなんだからしっかりしなさい」といつも言われ、「自分だって子供なんだから~てん」と叫びます。このシーンでは、ある男の子がウンウンと何度もう頷いていました。家でよく言われているんだな~と感じました。私自身も気をつけねばと思いました。                                                    読み手も聞き手も、お話にグイグイ引き込まれ、最後の結末はとてもすっきりします。                   
(ブルーグラスさん 40代・ママ 女の子13歳、男の子11歳)

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