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「あ!また ハナ ほじってる! ダメよ!!」 ・・・しまった。今、ぼくはハナをほじっている。
そんな瞬間、子どもならしょっちゅう体験しているはず。 当然、おかあさんにはいつも怒られる。 りゆうは、「おぎょうぎが わるいから」。
確かにその通り。 だけど、ぼくにもなにか「りゆう」がほしい。 ちゃんとしたりゆうがあれば、ハナをほじってもいいんじゃないだろうか。 そこで、ぼくがおかあさんに答えた「りゆう」とは・・・?
絵本『りんごかもしれない』『ぼくのニセモノをつくるには』で大きな話題を集め、今もっとも注目を集めている作家さんのひとり、ヨシタケシンスケさんの新作のテーマは「クセ」。
ハナをほじったり、ツメをかんだり、貧乏ゆすりをしたり。 人には、ついついやってしまう色んなクセがあります。 子どもがそれをやっているのを見かけたら、注意しない訳にはいきません。
だけど、この絵本では、子どもたちに「そのクセをやめなさい!」なんて言うつもりは、さらさらないようです。主人公の「ぼく」に言わせると、どの行動にもちゃんとした「りゆう」があるんだと。 ハナをほじるのは、ハナの奥にあるスイッチを押して「ウキウキビーム」を出すためだし、ツメをかむのは、大人には聞こえない音を出してゴミすてばのカラスを追い払っているから。 では「貧乏ゆすりをするのは・・・」「ごはんをボロボロこぼすのは・・・」「高いところを見つけると必ずのぼっちゃうのは・・・」?
「へー・・・そうなんだ」 思わず納得しちゃうほど、そのりゆう(いいわけ?)がとにかく面白い。奇想天外、だけど確かに「正当」。何なら、もっと他のりゆうが聞きたいくらい。 この絵本のおかあさんみたいに、クセを見つけた時には、叱る前にちょっと聞いてみようかという気にもなってくる。大人だって、自分じゃ気がつかないクセがあるしね。私もりゆうを考えなくっちゃ。
子どもたちが、この絵本を読んで笑って、それから心が少し軽くなったら嬉しいな。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
『りんごかもしれない』で大人気のヨシタケシンスケがおくる、親子で笑えるユーモア絵本! ぼくは、ハナをほじるクセがある。おかあさんにいつもおこられる。りゆうは、「おぎょうぎがわるいから」だって。ぼくもなにかりゆうがほしい。ちゃんとしたりゆうがあれば、ハナをほじってもいいんじゃないだろうか。 ぼくがハナをほじるりゆう。それは、ぼくのハナのおくにはスイッチがついていて、このスイッチをたくさんおすと、あたまから「ウキウキビーム」がでるんだ。このビームは、みんなを楽しい気持ちにすることができるんだよ。 ツメをかんじゃうのは、ツメをくわえて、大人にはきこえない音をだしているんだ。この音は、ゴミすてばのカラスをおいはらうことができるんだよ。 びんぼうゆすりをしちゃうのは、モグラたちに、今日あったできごとを「モグラ語」で教えてあげてるの。 子どもたちがついやってしまうクセ、それには、「りゆう」があるんです。
鼻をほじっているという何とも衝撃的な表紙の絵本。
そして反対の手は、足と足の間に。
ヨシタケシンスケさんの絵本って、ホントに子どもをよく観察してあって、面白いですよね(^^)
うちの小学生の息子も、鼻をほじって鼻血ばかり出してます。
なので私も見つけたら注意してしまうのですが、もし「ウキウキビームが〜」なんて言い訳されたら、面白くてつい許してしまいそう!
爪噛みや貧乏ゆすりも、一応本人もダメなことだと分かってて、指摘されたらビクッとなって恥ずかしそうに言い訳してるところが可愛いです。
いわゆる男子あるあるの困った行動ばかりなのですが、そっかー、こういう理由があったんだ〜!と感心したり、驚いたり、呆れたり(笑)
絵本の中のお母さんは、「よくもまぁ、そんな理由を考え付くものね」という呆れ顔でしょうか。
でも、それで怒る気力が失せるというか、ハハッ!と笑い飛ばせるような、一種の余裕さえ生まれる気がします。
これって、意外と子育ての極意が描かれた絵本なのでは?!
お母さんも子どもからクセを指摘されて、怒るわけでもなく、上手く切り返してるところは、私も見習いたいと思いました。
最後、ちゃんと子どもの「大好き」で終わってるのもいいですね☆
裏表紙、鼻をほじったその後に、「やっぱり!」と笑ってしまいました(^^) (MYHOUSEさん 40代・ママ )
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