幼い豆太とやさしいじさまの心温まる物語。臆病豆太が勇気を奮い立たせるできごとがあり、本当のやさしさ・思いやりの意味が伝えられます。霜月二十日の晩、モチモチの木に灯がともるという言い伝えは、夢のような美しいイメージを加え、豆太の勇気をたたえます。 家の横に立つ「モチモチの木」は豆太が命名したもの。秋になると実をつけ、実を粉にしておもちにするとほっぺたが落ちるほどおいしいそう。どんなにおいしいのか、食感をそそりますね。切り絵が美しい名作絵本です。 ――(ブラウンあすか)
豆太は,夜中にひとりでおしっこにもいけない弱虫。でも,大好きなじさまのために……。真の勇気とは何かを問いかける感動の絵本。
年を経てから読み直すと、じさまの豆太を慈しむ深い愛がしみてきました。
自然界の美しさと、その一部として生きることの厳しさも感じます。
1冊の絵本としては芸術作品だと思います。
小学生にもぜひ出会ってほしいですが、感想を聞いたり、心情の分析などせずに、それぞれの子どもの心のなかに、そっと残ってほしいなと思います。
(ピンピンさん 50代・その他の方 )
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