きこりとオオカミのスリリングな知恵比べ
ある冬、オオカミは食べ物をさがしてきこりの家に忍びこんだものの、熱いスープをかけられて、頭を大やけどして逃げていきました。1年後、きこりが森で木を切っていると頭のはげたオオカミが群れをつれてやってきました。きこりは木に登って逃げますが、オオカミは1ぴきずつ肩の上に乗って、迫ってきます。そこで、きこりは……。フランスの昔話を堀内誠一がダイナミックに描きます。
ある読み聞かせのボランティア講座に出たとき、この絵本が紹介されました。どこかの幼稚園でこの絵本を読んだとき、子どもの1人が「おもしろい話だね〜。このお話を考えた人はすごいね〜」といった子がいた。という話を聞いて、この本はまだ読んでなかった。読みたいぞ。と、図書館で探してきました。
表紙絵のおおかみの情けなさそうな表情がいいですよね〜。
表紙を見ただけで、どんな話かしらとワクワクします。
裏表紙に描かれているきつねはいたちは、物語の中に直接登場しませんが、すごく気になる描き方をされています。
テンポがよくて、ドキドキするし、読みやすかったです。
特におおかみがたいが、バタバタと落ちてくるシーンの、それぞれのおおかみの「うそっ!?」みたいな驚いた顔がよかったです。
下の子は「なんできこりは“きこり”なのに、おかみさんは“カトリーヌ”という名前が付いているんだろう」と、不思議がってました。
怖いはずのおおかみが結構間抜けで、読んでいる方は面白かったです。
3歳くらいから、小学校高学年くらいまでお薦めです。 (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子15歳、女の子10歳)
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