夜中にパチッと目が覚めて、トイレに行きたくなっちゃった。もしもおばけがいたらどうしよう……。怖いけど、勇気を出して行かなくちゃ……! 子どもなら誰でもよーくわかる、こんな気持ちを、『あっちゃんあがつく たべものあいうえお』(原案・みねよう、リーブル)で人気のさいとうしのぶさんが絵本に描きました。
「なんで ぼくは、『きょうから ひとりで ねます』なんて ゆうたんやろ。ひとりで トイレにいかな あかんやん」と嘆くぼく。だって、まず、子ども部屋の戸を開けるのが怖いんです。戸を開けたら「ダーン!!」っておばけが落ちてくるかもしれないし、電気のスイッチを押そうとしたら、壁から「ニューッ」と出てくるかも!
そうそう、こういうときの妄想って止まらないんですよね……。もう怖くて、怖くて。ぎりぎりまでトイレをがまんしちゃう。でもぼくは勇気を出しますよ。戸を開けて、電気をつけて、階段を降りて。とうとうトイレのある1階に……と思ったら、おばけが「でたあ!」……!?
ぼくの頑張る姿、表情、そして妄想に出てくるおばけたちも何だかユーモラスで笑っちゃいます。さあ、ぼくはトイレまでちゃんとひとりで行けたのかな? さいとうさんの描くこんなおばけなら、かわいいばかりで、案外怖くないかもしれませんね。絵本の中には、さらにいろんなおばけちゃんがかくれていますよ。探してみてくださいね。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
ひとりでトイレに行けるかな? 勇気と自信をあたえてくれる内容です。 絵本にはおばけちゃんがかくれているよ。ぜんぶ見つけられるかな? ※「絵本ナビ プラチナブック 」
■書店員さんにも大人気! ・3歳の息子が、隠れているオバケを見つけて大興奮! 最後のページでは「ちっち、もれなくてよかったねえ」とにこにこしていました。(明屋書店 中野ブロードウェイ店 宮田弥生さん) ・子どもたちがこの本を読んで、ドキドキ→ホッ を繰り返し、笑っている顔が浮かびました。(未来屋書店 木曽川店 牧谷佳代子さん) ・子どもの気持ちがリアルで、ユーモラスで、クスクスと笑ってしまいました。ちょっぴり勇気を持たせるラストだと思います。(明文堂書店 TSUTAYA戸田 坂本まさみさん) ・夜中のトイレがこわくて、ギリギリまでがまんしていた子どもの頃を思いだしました。真夜中のトイレもへっちゃらだと思える内容です。(田村書店 ららぽーと和泉店 富田由美さん)
真夜中に目が覚めてトイレに行きたくなる気持ち。
行こうかな我慢しようかなと思ってしまう気持ち。
こわいなーと思ってしまう気持ち。
わかる!わかる!と大人の私も思ってしまいました。
寒くなるとまた別の意味で夜中のトイレは行きたくないのですが(笑)。
布団から出たくないという(笑)。 (まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子12歳)
|