季刊誌『この本読んで!』で紹介されてるのを見て、気になっていた本です。先日、図書館で見つけ借りてきました。
阪神淡路大震災で亡くなったゆずちゃんという女の子のお話です。クラスメートのたいちくんの目を通して、ゆずちゃんの姿が描かれています。
たいちくん自身も負傷しましたが助かりました。お母さんから伝えられるゆずちゃんの死。天災の恐怖と無常さが否応もなく伝わってきました。
わが子に読みながら、涙が止まりませんでした。いつもなら「ママ泣いてる〜」と茶化す子どもが、神妙に聞いていました。
絵本は、幸せな(最後にホッとできる、明日に希望の持てる)結末のものを読んでやりたいと常々思っていますが、人の命や尊厳について描かれた、こうした本だけは別です。きちんと伝えなければと思いました。読みながら泣いてしまったのは、『さっちゃんのまほうの手』以来です。
毎晩寝る前に絵本を読んでいますが、テーマの重い本だけに、今回は一緒に読み聞かせる本の組み合わせも考えました。『ゆずちゃん』のあと、軽快な『へびのクリクター』を読んで寝ました。 (あまたろうさん 40代・ママ 女の子7歳、男の子7歳)
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