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貧乏神と共に生きる夫婦のゆかいなお話。 福の神を追い出し、貧乏神をまるごと受け入れるおおらかな夫婦。どこか憎めない貧乏神。両者のやりとりが、 ゆかいなお話です。富安陽子先生の軽快な文章と、飯野先生の大胆な絵が見事にマッチした作品です。
とても愉快なお話でした。飯野さんの絵も、表情豊かで見ていて楽しいです。
もしうちに貧乏神が住みついていたら…と想像すると、何が何でも出て行ってもらいたいと思うでしょうが、このおとうとおかあの心の広さにはびっくりでした。せっかく福の神が来てくれることになったのに、貧乏神と一緒になって福の神を追い出そうと必死になる2人の姿には思わず笑ってしまいました。
福の神が怒って帰ってしまった時には、ほんとうにこれでよかったのかなとふと思ってしまいましたが、まさかのありがたすぎる福の神の落し物のおかげでハッピーエンドになりました。
こういう恵まれた結末を迎えられたのも、このおとうとおかあの心の持ちようのおかげなのかもしれないですね。 (てつじんこさん 30代・ママ 男の子9歳、男の子6歳)
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