峠で山姥に追いかけられた馬方は、魚の荷から馬まで、すっかり食べられてしまいます。さて、馬方の仕返しは……。はらはら、どきどきの連続、痛快な昔話絵本です。
宮城県に伝わる昔話の再話です。
荷物を運ぶ馬方が、山道でやまんばに出会い、
積み荷の魚や馬まで奪われてしまいます。
やっとのことでやまんばから逃げて
一軒家に隠れていると、そこはやまんばの家だったのです。
かくして、馬方の仕返しが始まります。
横長と縦長の画面を効果的に使い、
スリリングな展開となっています。
語り口も、展開も、昔話の繰り返しのリズムが心地いいです。
小学校のおはなし会で読みました。
馬方、火の神、萱(かや)など、難しい言葉もありましたが、
丁寧な描写で理解してくれていたようです。
何より、心地いい文章を読むだけで、その世界観が伝わってきます。
子どもたちもしっかりと聞き入ってくれました。 (レイラさん 40代・ママ 男の子20歳、男の子17歳)
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