「きりばあちゃんの ともだち」 みんなの声

読み聞かせはもちろんですが、年長さんや小学校低学年のお子さんの一人読みにもぴったりな絵本に思います。
きりかぶのきりばあちゃんには、季節それぞれでお友達がたくさん集まります。
大人が読むと、年齢を増してからのことを考えさせられますね。
きりばあちゃん、幸せですね！！

高い木の時に眺めていた景色　町や　山　小鳥たちの声

木も年を重ねると　切られます　　切り株になったのです
すると　今までと違う　景色が見られました

原っぱに　たんぽぽが咲いていました　　そして　友だちになったのです
いっぱい　おしゃべりして楽しかったのです

たんぽぽは　しおれて・・・・　そしてある日　綿毛になり　風に吹かれて飛んでいきました・・・・
次にやってきたのは　セミ
そして　秋には　虫たちが　切りばあちゃんの上で　演奏してくれます　　
りーんりーん　
こんなふうに　みる世界が変わると　また新しい　出会いがあるのですね
切り株になった　きりばあちゃんは　いろんな友だちができてしあわせですね
　
かわいく優しいおはなしでした　　
なかやみわさんの世界ですね

『きりかぶの きりじいちゃん』の続編。
きりじいちゃんと同じく、切株になったきりばあちゃんのおはなしです。
状況はきりじいちゃんと同じですが、また違った展開ですね。
それは、視点の低さ。
視点が低くなったことで、タンポポと出会うのですね。
タンポポの成長は、嬉しくもあり、寂しくもあり。
さらには、セミの羽化、秋の虫たちとの出会い。
もちろん、一喜一憂。
ただ、「これで　よかったんだわ」という境地が素敵です。
それだけに、ラストではほっこりの恩返しがありますよ。
幼稚園児くらいから、大人まで、奥深く読めそうです。

切り株になってしまった木のきりばあちゃんは、高くそびえて頃に見ていた風景や友だちとは会えません。
でも、地面に近いところで、新しい友だちに会うことが出来ました。
何となく老後を思わせるような展開ですが、きりばあちゃんがしあわせそうで、微笑ましく感じました。
高齢者向けにも良いかも知れませんね。