子供にせがまれて何も考えずに読んであげたら、クライマックスではそれまで考えてもいなかった意外な展開に、涙がどっと溢れてしばらく読むことが出来ませんでした。
ディ●ニーあたりで映画化してくれたら親子で楽しめる名作になりそうな、優しい感動を与えてくれる絵本です。
しっかりとしたストーリー、見せ場、ディテールの描写、魅力的で味わい深いキャラクターの人柄とその表情、どれも絵本の世界だけではもったいないと思える作品に、久し振りに出会いました。
登場人物が、何とかして人を喜ばせようとする様子や、人の痛みや寂しさを理解しようとする思いやりを描いた作品には、いつも爽やかな感動を与えられ、日常では起伏が乏しくなった感情を大きく揺さぶってくれます。
図書館で借りて読み、すぐこちらに投稿しましたが、この後早速購入しようと思います。
文章は描写が細かくて詳しく書かれているので、幼稚園の年長さんくらいから以降、小学生向けかもしれません。