ろくろっ首にカッパ、一つ目小僧に一反木綿・・・おなじみの妖怪たちが通う「たぬきクリニック」のお話です。
妖怪の病院と聞くと怖そうな先生を想像しますが、ここの先生や看護師さんはとっても優しいので安心しました。
妖怪たちがやって来る症状も様々。
ろくろっ首は長い首をからませてしまうし、カッパは皿がひび割れ、一つ目小僧は目が乾いています。
一人一人に優しい言葉をかけて適切な処置や薬を出すところはさすがです。
いざ手術となると、たぬき先生の本領発揮!
園児たちの集団健診だってこなしちゃうスーパー先生です。
「医は仁術」とは人間世界に限ったことでなく、こんなクリニックがあるからこそ妖怪たちも元気でいられるのですね。
妖怪のお話といっても全く怖さはなく、イラストも可愛らしいので小さなお子さんでも楽しめる絵本です。