虫歯は怖いから歯をよく磨きましょう、といった感じの絵本ではなく、この絵本は「みんなは虫歯と仲良くしたいんでしょう」と語りかける変わった切り口の絵本です。
虫歯はお砂糖を餌に酸を作り出し、歯に穴を開けてしまう。大人の歯は一度だけ生えてくる。好き嫌いをしていると、弱い体と弱い歯の持ち主になってしまう。
大切な事を沢山教えてくれているのに、「みんなはむしばちゃんのなかよしでしょう」「いつまでも むしばちゃんとなかよくしていたいんですよね きっと。」といった感じの皮肉っぽい語り口調が延々と続くので、2歳の娘は戸惑ってしまい、この絵本を怖がっています。私自身、この絵本を読んであげている時は自分が嫌味を言っているようでイヤな気分になりました。
年長さん〜小学生くらいになると「そんな事ないやい!」と反論して楽しめるのかもしれませんが、私はちょっと抵抗を感じる絵本でした。