図書館の新刊コーナーで見つけて不思議に思ったのは、ローベルの絵なのに、彩色がエイドリアン・ローベルとあったことでした。
あとがきを読んで、どうしてだかよくわかりました。
ローベルが友人にプレゼントした作品で、友人の死後オークションにかけられて絵本コレクターの元に渡ったのだとか。
『ふたりはともだち』以前にこのような作品がプレゼントとして描かれていたんですね。
プレゼントでこんな作品を贈ってしまうあたり、ローベルは粋な人だったんだろうなあと思いました。
出版される経緯がとても興味深いものがありました。
正に出版の裏にも秘話がある。
中には、詩とも掌編とも言える作品が10編収められていて、確かに『ふたりはともだち』の萌芽を感じさせます。
ローベルファンなら一見の価値ありの作品となっています。
もちろん、かえる好きさんもね。