くすんだ色合いと繊細なタッチが美しい、ロシアの昔話です。
白い鳥に弟をさらわれたマーシャ。
追いかけている途中でマーシャが出会うのは、不思議なものばかり。
土でできたペチカ、実をいっぱいつけたりんごの木、ミルクの小川にチーズの岸
私はチーズの岸にいるオオカミの絵がとっても気に入りました。
チーズとオオカミのミスマッチ感が絶妙で素晴らしく、奇妙で、おもしろい。
ババヤガーとは魔女のことでしょうか?
全く可愛いげのない怖いお顔をしていますが、私はすごく好み。
白い鳥は美しいイメージと違い、魔女の手先だったとは…
出久根さんの絵は昔話らしい温かさ、懐かしさを感じます。
人助けをすれば必ず自分に返ってくる、という教訓のような絵本です。