機関車のお話と軽い気持ちで読み始めましたが、子どもにも戦争を考えるきっかけになる絵本でした。
主人公の機関車ちからあしが戦争を経験し、復興のために働き、その後の余生についてのお話です。
戦争が始まる前は、仕事を終えた後、
ちからあしとはやあしは自分が見た風景について、話し合ったりしていました。
戦争が始まると、友達のはやあしは爆弾に当たり、動けなくなってしまいます。
その後、復興のために働くちからあし。
ディーゼル機関車などが出てくると、役目を終えて、町から離れますが、
はやあしの客車と一緒に仕事をすることになります!
また、仲間と走ることができる姿に安心しました。
とても迫力のある版画絵に心が奪われ、文章にも引き込まれるいい絵本です。
何度も読んでと持ってきて、ジッと話を聞いています。
爆弾が落ちてくる恐ろしい光景や
動けなくなったはやあしを見たちからあしの気持ちをとてもよく表している絵に
子どもも戦争は様々なものを壊し、悲しみをもたらすものということを感じたようです。
その後、「戦争がなくなりますように。みんなが幸せになりますように。」と神様にお願いをしていました。