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やまんば山のモッコたち」 ママの声

やまんば山のモッコたち 作:富安 陽子
絵:降矢 なな
出版社:福音館書店
税込価格:\1,650
発行日:2000年
ISBN:9784834017236
評価スコア 4.64
評価ランキング 3,326
みんなの声 総数 13
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  • 2人で楽しむ童話

     もうこんな分厚い本まで自分で読めるようになってしまいました。大人が読む小説とまったく変わりません。でも、大好きな富安さんと降矢さんの作品・・・
    「ママもいっしょに読みたいから、読み聞かせ用にとっておいて」と頼んで、娘といっしょに読みました。

     セリフの箇所を読むのは、娘の担当。
    私よりもはるかに上手に、生き生きと、感情を込めて読んでくれます。まるで自分が読み聞かせをしてもらっているような気分! 
    娘の成長を嬉しく思いながら、2人で読む1冊の本を楽しみました。
     「まゆとおに」の絵本を読んだのは、ついきのうのことのようなのに・・・過ぎた日々を恋しく思う前に、今こうしていっしょにこの本を読んでいる時間を楽しもう・・・そんな気持ちになれました。

     娘は、すぐにこのお話に夢中になり、新しい章に変わるたびに、見返しの「モッコたちの暮らす霜里」の地図を見ながら、それぞれの場所を確認し、楽しそうに話していました。

     特に、気に入ったお話は、「ガタロ沼の水曜日」。インフルエンザで休んでいたときにも、
    「ママ、このお話、もう1度読んで」と言って、昼間から本を読んでもらえるのが嬉しくてたまらない様子でした。
    たまには、こんなゆったりした時間もいいものですね。

     「ガタロぬま」は、「こんにちは おてがみです」の絵本の、まゆからのお手紙にも出てくるのですが、今まで謎だったそのお手紙の背景も知ることができ、2倍楽しめました。

     また、この本には、おいしそうな山の幸がたくさん出てきて、どれも食べてみたくなります。やまんばの手料理は、豪快で、それでいて、自然の味を大切にした、心のこもったものばかり。

     娘も、「おいしそう!」と舌鼓を打っていました。
    娘が食べてみたいと思ったものは、「クルミのはちみつ煮、かやくごはん、クリームスープ、まゆとけいたが焼いたおばけケーキ、ヤマモモの砂糖漬け、木いちごのジャム、あげコロ餅、やまんば汁、やまんば餅、雪女が凍らせたアイスクリーム」だそうです。
     本当においしそうなものばかりですね。

    投稿日:2012/02/08

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    2
  • まゆとやまんばの温かな日々

    • 金のりんごさん
    • 40代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子11歳、男の子8歳、男の子6歳

    絵本ではなく童話です。富安陽子&降矢なな の「やまんばのむすめ まゆ」のお話が、「こどものとも」などでいくつか出ていますが、この本は、そのまゆのお話が八編入った連作童話集になっています。富安陽子さんのデビュー作です。
    デビュー作なのに、変な気負いがなくて、とても読みやすい丁寧な作品です。

    人間の子ども啓太と、まゆが出会うところから始まり、二人のささやかな冒険物語や、まゆと母であるやまんばの山での暮らしなどが描かれています。
    まゆは好奇心旺盛なので、何にでも首を突っ込み、どこにでも行ってしまいますが、いつもやまんばがどっしりと構え、何があってもまゆをきちんと受け止めています。その二人の信頼し合い、思い合う姿が、読者に共感と温かい気持ちをプレゼントしてくれるのです。

    私は、やまんばとまゆが村に行き、どっさりと春の買い物をした帰り道、
       「お母ちゃん、なにが一番好き?」
        急に、まゆは思いついてたずねました。
       「ヤマモモの砂糖煮とまゆ」
        山姥は、すぐに答えました。
    というところが大好きです。学生時代に読んで、強烈に印象に残り、十数年後にこの箇所読みたさに購入しました。

    『まゆとおに』や『まゆとブカブカブー』や『まゆとりゅう』が気に入っている方、是非読んでみてくださいね。
    子どもが自分で読むのだと、小学校2、3年生からがいいと思います。

    投稿日:2006/04/19

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    1
  • 手元に置いて読みたい本!

    絵本「やまんばむすめまゆシリーズ」は親子で大好きで何度も何度も読んできましたが,すべて読んでしまったので残念に思っていたところ,児童書としてこのまゆ親子の本があるのを知りました〜!!
    小学中学年向きということなので,5歳幼稚園年中さんの我が家の娘が読むにはまだまだ早いですが,読み聞かせなら短編での児童書なので楽しめるのではと☆
    幼児では読み聞かせ,小学校中学年くらいからは一人読みで,長く楽しめる本ではないでしょうか!
    もしまだ娘には早くても,親の私が楽しめそう〜!!

    投稿日:2015/09/13

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  • やまんばの娘まゆのお話

    • みちんさんさん
    • 30代
    • ママ
    • 愛知県
    • 女の子3歳、女の子1歳

    「まゆとおに」等のまゆの絵本があることは知っていましたが、この本はそのまゆのお話なんですね!表紙を見て、あれ?この2人はやまんばとまゆだよね…と思い読みました。
    まゆがうまれてから1年のお話が入っています。
    「まゆとおに」しか読んだことが無いのですが、この人間の男の子は絵本のほうにも出てくるのかな?
    まゆのお誕生日のお話が特に気に入っています。

    投稿日:2014/10/27

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  • まゆとオニが大好きで…

    一度読んでみたいと思っていた本でしたが、あまりにページ数が多いので、今まで読みませんでした。
    でも、8歳の長男が本を読む量がぐーんと増えたので、試しに読ませてみることに。
    富安陽子さんの本はどれも、もっと読みたい、続きを早く読みたいと思うものばかりなの、この本も長男は引き込まれるようにあっという間に読み終わっていました。
    長男が読んだあとに、私が6歳の長女に読み聞かせをしました。
    読み聞かせはさすがに大変でした〜時間がかかりました!
    それでも最後まで楽しく読むことができました。
    小さい頃にまゆとオニを読んだ子ならなお楽しめると思います。

    投稿日:2011/06/14

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  • まゆシリーズに児童書があった

    ナビのレビューで、やまんばの娘・まゆのシリーズに児童書があることを知りました。それがこの作品というわけ。

    早速、息子に読み聞かせをすると「スズナ姫」に似ていると言われました。同じ作者ですからね。

    頁数がかなりあるので、何日かに分けて読み聞かせしてようやく終わりました。

    啓太という少年が継続的に出てくるので、息子は自分と啓太を重ね合わせているのか、今までの絵本よりも親近感を持てたみたいです。

    絵本にも出てくるケーキもまた違った形で出てきたのがおもしろかったです。

    また、まゆの生まれた頃の様子が出てきたのも興味深かったです。

    あとがきに、富安さんがこの作品を大学生の頃に書いたというのを知り驚きました。

    投稿日:2010/06/24

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  • 肝の据わった人間の友達「啓太」登場

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子14歳、女の子9歳

    我が家は先に、こどものともの「まゆとおに」「まゆとりゅう」を読んでいたので、まゆシリーズの童話を見つけてきたよ。を言ったら、上の子が喜んで1人読みしてました。
    作者が大学生の時に書きためた短編をまとめたものだそうです。
    そんな昔から、「まゆ」の話はあたためられていたんですね〜。

    やまんばとまゆの親子関係は絵本シリーズのように円満で、
    やまんばのおおらかな子育ては、同じ親として、学ぶべきところがいっぱいあるな〜と、考えてしまいました。
    こちらのシリーズでは、まゆと友達になった小学校2,3年生くらいの男の子「啓太」が登場します。
    このこがなかなか口の達者な、肝の据わった男の子で、まゆとはとても気があっているようでした。
    もしかしたら、啓太のお母さんもやまんば本人と知り合いなのかな〜。って、想像したくなる文章が最後の方に書かれていました。
    イラストはあまり多くはありませんが、
    絵本でおなじみの降谷さんが描かれているので、
    絵本のシリーズが好きな中学年以上のお子さんにはぜひ、
    こちらも読んでもらいたいな〜と、思います。
    低学年以下のお子さんでも、お父さん、お母さんが1話づつ読んであげれは、苦になることなく、物語の世界が堪能できると思います。

    投稿日:2009/09/24

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  • 私の育児バイブル

    生まれたばかりの山姥の娘まゆ。さっそく雲に乗って暴走中に出会った人間の男の子 啓太。
    呼ぶ子を吹けばまゆが飛んできて、今日も啓太はやまんば山で不思議冒険です。
    雪女に追いかけられて、カッパと相撲をとって、挙句の果てに光を放つ洞窟へ。それからまゆのお誕生日にはシングルマザー山姥のそれは美味しい手作り料理をたんと食べましたよ。山のみんなとね。

    やまんば山の四季を描いた短編がたくさん詰まって一冊に。

    やっぱりカッコイイやまんば母ちゃん。力持ちパワフル子育ての中でのびのび育つまゆ。
    想像力にあふれた富安ワールド、すべての源。ご本人も仰るとおり、すべてのお話の基なのだそうです。言われてみれば、どれもこれもやまんば山に通じています。
    相も変わらず料理が美味しそうで美味しそうで。やまんば餅、クルミの蜜煮…どれもこれも美味しそう。
    自然の中から賄えないものはちゃんとお金を持って買いに行くなんて、イマジネーションに満ち溢れています。
    我が母なんかは、このお金が、さらにどこから出てきたのか考えながら読んだのだと言っていました。そんな風に世界に入って楽しめる一冊です。

    オムニバスなので一話づつ読み聞かせてもいいですね。木のにおいのする風を頬に受け、元気いっぱいになれますよ。

    投稿日:2007/01/08

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