給食で大人気のカレーライス。その起源を探る、本格的スパイス料理の入門書。カレーライスの栄養、世界各国のカレー、インド料理、スパイス図鑑、スパイス貿易の歴史、インド→イギリス(カレー粉)→日本…小学生たちが繰り広げるギャグ漫画とともに、おいしいカレーの歴史や料理としての特徴を理解できる素敵な入門書。
スリランカ、ミャンマー、タイ、シンガポール、インド、日本、イギリスなど、様々な地域のカレーの写真から香りが漂ってきそう。小学生向けの本ですが、内容が本格的なので大人も楽しめます。意外だったのは、インドには「カレー粉」はない、という事実。あれはインドを植民地化していたイギリスが、手軽にカレーを楽しめるように作ったインスタントのスパイスミックスだった!という。本当は、材料や食べる人の体調などにあわせて、スパイスを調合しながら作るお料理だったという。カレーは、どうやってあの味と香りができているのか?不思議でしかたがなかった子ども時代を、懐かしく思い出しました。
合間にあるギャグマンガがなかなか素敵。あのカレー中毒ぶりは、なかなか。人生、カレーがあっただけでご機嫌だあ!