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41件見つかりました
いわさきせんせいの絵にふれると幼い頃に戻れます。 いつも先生の挿絵の入った絵本を読んでもらっていましたから。 節分も近いので、図書館から借りてきました。 おんなのこの母親を心配させないようにとの気遣い、 おにたがおんなのこへ渡した節分のごちそう。 どちらも、“温かいおもいやり”から出た偽りの言葉やおこない。 鬼は心の中で生まれるもの。 おにたの心の中には鬼はいませんでした。 最後のページは、はっとさせられました。 おにたが豆になってしまったのか?と。 あまん先生の作品は、私の心に優しい響きの鈴を鳴らしてくれます。 『まほうのマフラー』・『きつねのかみさま』など忘れられない作品ばかり。 “思いやり”や“優しさ”がお話の中にそっと入っていて、その美しさ尊さを思い出させてくれます。。 読後、こういうお話に胸がじ〜んとさせられ、出会えた幸運に感謝しています。
投稿日:2010/01/12
姿は鬼だけど、本当は心優しいおにた。 お腹をすかせた女の子のために、雪まみれになってごちそうを用意するおにたの優しさに心が和みました。 しかし、女の子の「鬼が来ればお母さんの病気が悪くなる」の言葉に打ちひしがれ、姿を消してしまうおにた。 おにたは豆に姿を変えて、完全に消えてしまったのでしょうか。 ぱらぱらと静かな音でまかれる豆が、おにたの涙のような気がしました。 お話だけでも心を打つものですが、いわさきちひろさんの絵の美しさがこの作品の切なさと美しさを倍増させていると感じます。
投稿日:2015/10/07
小学校で読み聞かせボランティアをしています。 たまたまこの絵本ナビで目にし、図書館で借りてきたのですが 遠いむかし、子どもの頃に読んだ記憶がふとよみがえりました。 心の優しい鬼と少女のなんともせつない心に染み入るお話で 当時も幼な心にインパクトを感じたものでした。 そんな懐かしさと同時に、大人になってからあらためて感じる ノスタルジックな空気感が加わり思わずうるっときました。 読み聞かせでも、2年生のクラスで読んだのですが みんなとても真剣に聞き入ってくれました。 ぜひ節分の頃に読んであげて下さい。
投稿日:2010/03/07
節分の本といったら、まず最初に思い浮かぶのがこの本です。 初めて読んだのは幼稚園の頃でしたが、いわさきちひろさんの絵がとても印象的で、美しい節分の本としてずっと心に残っていました。 学校の図書室での読み聞かせ当番が、丁度節分の時期に回ってきたので、よし!と思い、久しぶりに読んでみました。すると、小さい頃の「美しい」という印象より「悲しい」という方を強く感じてしまいました。 おにたは結局誰にも受け入れてもらえなかったのでしょうか。最後に消えてしまい、代わりに豆を遺していくことで、誰かの為になれたという喜びを感じたのでしょうか。 お豆がまだ暖かいという描写がさらに、胸を打ちます。 節分で誰かが福を呼び込む度に、どこかで泣いている傷つきやすい心があるような気がしてしまうラストです。でもそれでもやはり美しい本ですので、是非読んでみて欲しいです。
投稿日:2006/04/05
物置小屋のてんじょうに、おにたという名前の小さな黒おにの子どもがすんでいました。節分の夜、角かくしのむぎわらぼうしをかぶって、おにたは物置小屋を出ていきます。おにたの気持ちを思うと、少しだけ胸が痛くなりましたが、3才4才の頃よりも、5才を迎えた今の方がよりこの絵本に親しみを感じているようでした。
投稿日:2021/05/21
節分の日、優しい鬼の子供の”おにた”は住処を追い出されてしまい、豆まきをしていない家へ。 そこでも鬼というだけで悪者のように思われ…。 鬼にも色々あるのに、一くくりにして悪者だと扱われることの不条理と切なさ。 こんなに凄い本だったのかと改めて驚き。 子供の頃多分ほとんどの人が読んだことがあると思う絵本。 けれど、今も”おにた”と同じ気持ちになることがあると思う。 今も昔も、現実はなかなか変わらないんだなとも思う。 だからこそ、この絵本は、これからも次の世代に伝えられていくべきだと感じました。 久々、心の芯に沁みました。
投稿日:2021/01/17
子どもの頃の国語の教科書に載っていた話です。 節分の時期に、2年生のクラスの読み聞かせに読みました。 所要時間は7〜8分。 おにたは本当は優しいオニでした。 なのに人間はオニだというだけで全部悪いと決めつけている。 おにだって、いろいろあるのに、おにだって… というおにたの言葉が胸に刺さります。 読んでいると涙が出そうになります。 私はこの話大好きですが、読み聞かせするには少し難しかったかな。 反応は薄かったです。
投稿日:2018/05/29
優しくて、一生懸命なおにたの気持ちが、切なくて さびしいです。 女の子はおにたにとても感謝していたから、おにたのことを 神様だと思ったのでしょう。 でも、おにたは、鬼の子。 さびしいですね。 いわさきちひろさんの絵がすばらしいです。
投稿日:2017/02/23
いわさきちひろさんの絵がとても味わい深く素敵です。 「おに」というと悪者や悪役のイメージが強いですが,この絵本の「おに」である「おにた」はそんなおにのイメージとは全く違い,優しさと切なさが溢れています。 心温かくなる,親子で読みたい絵本ですね!
投稿日:2015/06/03
小学校1年生の娘が、この絵本を節分の日に、担任の先生に読んでもらったと教えてくれました。 節分の日の夜に、角隠しの帽子をかぶって、病気の母親の看病をする女の子の家へたとりついたおにのおにた。何も食べていないその女の子のところに食事を届けます。 今まで人間の前に姿を現したことがなかったおにたが、女の子に食事を届けたくて初めて人間の前に姿を現したにもかかわらず、おには悪い存在であると決めつけた女の子の一言で、悲しみのなか姿を消すことになります。 何とも悲しく切ないおはなしですが、やわらかい水彩画によって優しい雰囲気がいっぱいに広がっている気がします。
投稿日:2015/02/03
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