ロングセラー
どんなにきみがすきだかあててごらん

どんなにきみがすきだかあててごらん(評論社)

日本語版刊行30周年♪想いのつよさをくらべっこ♥

  • かわいい
  • ギフト
話題
日・中・韓平和絵本 へいわって どんなこと?

日・中・韓平和絵本 へいわって どんなこと?(童心社)

テレビで話題!いま、かんがえてみませんか?

  • ためしよみ

新・今昔物語絵本 鬼のかいぎ自信を持っておすすめしたい みんなの声

新・今昔物語絵本 鬼のかいぎ 作:立松 和平
絵:よしなが こうたく
出版社:好学社 好学社の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2018年03月20日
ISBN:9784769023364
評価スコア 4.67
評価ランキング 2,510
みんなの声 総数 8
  • この絵本のレビューを書く

自信を持っておすすめしたい みんなの声から

みんなの声一覧へ

並び替え

7件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 次の10件 最後のページ
  •  「でんせつのきょだいあんまんをはこべ」で話題のよしながこうたく先生の迫力ある絵に期待し、読みました。

     「今昔物語集」の説話を種に書かれたこの作品は立松和平さんらしい作品だと唸りました。
     これが遺作になったとは、残念です。

     昨年度の小学校の「卒業おめでとうのお話会」で、最後に司馬遼太郎の「二十一世紀に生きる君たちへ」を紹介しました。
     彼もまた、昔も今も変わらないことは“全ての生き物は自然に依存しつつ生きている”こと。
     “人間も自然によって生かされてきた”こと。
     先人は、“自然を畏れ、その力を崇め、自分たちの上にあるものとして身を慎しんできた”こと。
     等々、力強く筆で訴えています。
     
     こちらの作品を読み、絵本の形でも、こんなに子どもたちに切々とメッセージを語りかけられるのかと感動しました。
     
     今では想像もつかないほどの大きな木が、その木の陰になる村の稲作の生育の邪魔になると切られていまいました。
     人間の生活は潤ったかに見えましたが、都のはずれの森の鬼たちが怒り出し会議を開きました。
     
     この鬼たちの姿・様子は迫力のある絵で恐ろしいのですが、彼らの下した決断のなんと賢く寛容な事か。
     彼らのなんとも可愛いらしく愉快な人間への警告とも言える働きかけに小さな読者さんは喜ぶことでしょう。
     人間たちは気づき、大木へ謝りお祓いをします。

     ここで本来は“めでたし めでたし”なのでしょうが、立松作品は自然への畏れが薄くなった現代の私たちへのダイレクトなメッセージをもって、お話を閉じています。

     司馬さんのいうとおり、“人間は決して愚かではない。自然に対し、いばりかえっていた時代は、二十一世紀に近づくにつれて、終わって行くに違いない”というあくまでも人間を信じた気持ちを裏切りたくないものです。

     高学年にお薦めだと思います。

    投稿日:2011/10/24

    参考になりました
    感謝
    3
  • 世界観を創る渾身の絵

     「給食番長」のよしながこうたくさん渾身の絵が、立松和平さんの世界観を何倍にも膨らませて感じさせてくれます。
     国語の教科書に立松さんの作品が載っていますが、国語に苦手意識があり、立松ワールドに入っていくにはどうしてもハードルの高い子もいます。
     この絵本は、立松作品が好きな子にはもちろんですが、苦手意識をもつ子供たちにこそ立松作品入門書としてお勧めです。
     高学年なのに、ちっとも本を読まないとお悩みのおうちの方、まずは「給食番長」シリーズから始めて子供の心をつかみ、「鬼のかいぎ」で、立松ワールドに触れ、他の作品にも興味を持つようにしてはいかがでしょうか?

    投稿日:2013/01/03

    参考になりました
    感謝
    1
  • 一番重い「罰」

    • 風の秋桜さん
    • 40代
    • その他の方
    • 埼玉県
    • 男の子、男の子

    テーマは自然破壊に対する人類への警鐘
    でもここに登場する「鬼」たちは一人を除いて決して人間に対して強行策をとりません
    読んでいる側が歯がゆくなるほど、温厚に警鐘をするのです
    何百年何千年かけても・・・・

    作者の立松和平さんは残念ながら昨年急逝されました
    絵本に登場する見かけは怖い鬼たちの温厚さは、立松さんの姿と重なりあうようです

    心の中には自然破壊に対する炎のような怒りが渦巻いていたのではないでしょうか・・・
    人類が自ら気付くこと・・・それは一番重い「罰」なのかもしれません・・・

    投稿日:2011/11/08

    参考になりました
    感謝
    1
  • 非科学的な視点について考えさせられました

    環境破壊について考えさせられる良いお話だったと思います。
    絵本の内容自体は非科学的な内容ですが、「非科学的な視点を不必要なものとして切り捨てる考え方はどうなのだろう」と考えさせられました。興味深いお話でした。

    投稿日:2022/10/31

    参考になりました
    感謝
    0
  • 愚かな人間に警告

    よしながこうたくのパワーのある鬼の絵とタイトルに惹かれて図書館から借りてきました。「人間は木の本当の大切さをわかっていない愚かなものだから、せっかく水を生んでくれる木を切ってしまう。百鬼にも人間にも大切な木を、ふかい考えもなく切ったらどうなるか、まずは人間たちに、教えてやろうではないか」に、真摯に受け止めたいと思いました。もうこれ以上自然が怒らないように自分に出来ることが少しでもゴミ一つから少なくしていきたいなあと思いました。

    投稿日:2019/03/10

    参考になりました
    感謝
    0
  • 重いテーマをユニークに

    絵が迫力ありますね。
    どんな鬼にお話かと思ったら、環境破壊をする人間と、それを知らせようとする心優しき百鬼のお話でした。
    普通の昔話のように、めでたしでは終わらない、現代を生きる人間達への想いを描いて終わります。一見ユニークなお話ですが、自然への想いが詰まった作品でした。

    投稿日:2018/04/07

    参考になりました
    感謝
    0
  • 重い

    最重量級です。

    絵もお話も。

    立松和平さんの、自然破壊に警鐘をならす文に、よしながこうたくさん

    の力強い絵が、がっぷり四つを組んだ感じで、メッセージが倍増して伝

    わってきます。

    この絵を描くために、よしながさんは、100の新しい妖怪のキャラクターを

    考え出されたと聞きました。

    それはそれで、画家魂を感じます。

    学校で、6年生に読みました。

    絵にも文にも圧倒された様子で、身じろぎもせず、静かに聞き入ってい

    たのが、印象的でした。

    投稿日:2015/01/24

    参考になりました
    感謝
    0

7件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 次の10件 最後のページ

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

この作品にレビューを投稿された方は、こんな作品にも投稿しています

はらぺこあおむし / しろくまちゃんのほっとけーき / おやすみなさい おつきさま / おつきさまこんばんは / きんぎょがにげた / もこ もこもこ / しょうぼうじどうしゃじぷた / がたん ごとん がたん ごとん / ぴょーん / まるまるまるのほん

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ

  • 星の子ども
    星の子ども
    出版社:冨山房 冨山房の特集ページがあります!
    グリム童話「星の銀貨」の世界をバーナデット・ワッツが描きだす。色彩豊かな美しい絵が名作童話の魅力をひ


絵本ナビ編集長『はじめての絵本 赤ちゃんから大人まで』2月24日発売!

みんなの声(8人)

絵本の評価(4.67)

何歳のお子さんに読んだ?


全ページためしよみ
年齢別絵本セット