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崖っぷちに必死に根を這わせた、真っ直ぐに育てなかったもみの木と、その根本に生えるパセリを食べている鹿たちの友情物語かも知れないけれど、鹿を撃とうとした猟師が崖から落ちていくところで息を呑みました。 友情物語のそばに厳しい現実があるのですね。 ページを開く度に描かれている花のスケッチが綺麗です。 最後のページに花の名前が記載されているのが嬉しかったです。
投稿日:2016/12/07
ベーメルマンスの絵、すてきだなぁ。 The NEW YORKERの表紙に、ホレボレしたものです。 都会的であか抜けて、どこかヨーロッパの香りが洒落ていて。 でもこの絵本では、正反対を描きます。 断崖に根を張るモミの木と、その枝葉の下で生まれ育ったシカのパセリとの、 ふしぎで、こころあたたまる、ハッピーなおはなし。 人間の息の届かない断崖上の環境と、麓の森に暮らす人の環境とが くらべてみてねと、見る者に問いかけます。 人間は、人間に許されたくらしをしているけれど 森や木々や生き物に、許しを得ているわけじゃないものね。 野の草花が、いのちの大切さを静かに、訴えているようでした。 なんどでも、読んでみたい絵本です、感謝。
投稿日:2015/09/20
親子で大好きな「マドレーヌシリーズ」の作者ベーメルマンス氏による絵本で,とても興味深く読みました。 年老いたもみの木とパセリと呼ばれる大シカの,静かではありますが強い信頼関係ある友情物語です。 やっぱり,ベーメルマンス氏の絵は素敵ですね! 表紙からクリスマスの絵本のイメージがありますが,季節関係なく読める心温まる素敵な絵本です!
投稿日:2015/09/15
マドレーヌシリーズを書いた作者の本ということで興味を持ちました。 クリスマスの絵本かと思って、クリスマスの日に子どもたちと読んだのですが、そうではなくてモミの木とそばに住むしかとの心温まるおはなしでした。 物語と挿し絵から、たくましく生きる自然や動物たちの様子が心にせまります。 一緒に読んでいた娘の「なんで木を切るの?」というつぶやきに思わずドキッ。自然共存についても考えさせられるおはなしです。 クリスマスじゃなくても、いつでも読んであげられます。
投稿日:2014/12/26
ルドウィッヒ・ベーメルマンスは、ことのほかクリスマスが大好きな方だったそうです。 タイトルを見て、クリスマスのお話かなと思い開きました。 こちらの作品は1953(昭和28)年に書かれたものです。 日本では2007年初版というから、手に取れてなんともありがたいですね。 お話は、深い深い緑の森のその外れに、切り立った崖を見下ろすようにたっている一本のたいそう古いもみの木。 このもみの木の生まれた場所が場所だけに、人間に切り倒されることはありませんでした。 しかし、ここで生きていくということは、厳しい自然と闘わなくてはなりませんでした。 他のもみの木とは異なり、捻じ曲がり体を捩じらせ、崖の淵を這うように大きくなったもみの木のそばにシカが棲み付きました。 シカは、もみの木のそばに生えるパセリが大好きで、ほかのシカたちにも教えてやり、仲間から「パセリ」と呼ばれるようになります。 この後も年老いたもみの木とシカの「パセリ」は友情を深めていきます。 が、ある日買ったばかりのよく見える双眼鏡で、一人の猟師がシカを見つけ、・・・。 ちょっとクスリとしてしまうエンデイングに、心があったかになりました。 そして、巻末の“この ほんに でてくる はなの なまえです”のページ数のついた一覧に、ベーメルマンスらしいなぁ〜って感動してしまいました。
投稿日:2013/03/18
何十年も読み続けられている『マドレーヌ』シリーズのルドウィッヒ ・ベーメルマンスさんの絵本。 もみの木といえばクリスマスツリーとして有名な木。まっすぐ天に向かって伸びていく木ですが、このお話に出てくるもみの木は少し違っています。 崖の縁で育ち、その身を守るため這うようにねじまがって大きくなりました。 そしてもう1人の主人公パセリは、このもみの木に住みつき共に育った大シカです。 ある日パセリの家族が草を食べているところを狩人に狙われてしまいます。 森の生き物たちが平和に暮らすことの喜びが深く感じられる絵本。 このもみの木とパセリに限らず、生き物たちはみんな支え合いながら生きているのですね。 このお話では、森林伐採についてはある程度肯定されていますが、狩猟については厳しい見方をしているようです。 森から自然の恵みをいただくこと、森に踏み込み自然を破壊すること。どこまでが自然との共存になるのか。難しい問題だと思います。 双眼鏡を覗くパセリの姿がちょっぴりユーモラス。
投稿日:2011/08/27
4歳の息子と読みました。 パセリってなんだ?と思ったら、 シカの名前。 パセリをたくさん食べていたから、 パセリって呼ばれるようになったんだそうです。 そんなパセリと、崖にそびえたっているもみの木の 友情のお話です。 まっすぐと育っている森の木は、人間によって切り倒され、 材木⇒家具になっていきますが、 もみの木は崖の厳しい環境でも生きていけるように、 くねくねとねじまがっているため、 切り倒されることなくずっと崖に生きています。 4歳の息子はこの本を読んで初めて、 おうちやテーブルが木でできていると 実感したみたい。 最後は、もみの木がパセリとその仲間を狩人から守ってくれます。 絵もお話もとっても暖かくて、 夜寝る前に是非お勧めの一冊です。
投稿日:2011/02/16
ルドウィッヒ・ベーメルマンスの1953年の作品で、邦訳は2007年が初版。 1951年にコールデコット賞を受賞した「マドレーヌといぬ」を始めとしたマドレーヌシリーズが有名です。 場所は、深い深い緑の森の外れ。 そこの崖に生まれたもみの木は、崖から吹き付ける風と戦い、岩にしっかりとしがみついて、真っ直ぐのびることなく、崖の淵を這うように大きくなりました。 周りのもみの木は、真っ直ぐに伸びたので、切り倒されて板になっていったのですが、そのもみの木は、その行為が何代にもわたって繰り返されていくのを見守るだけだったのです。 もみの木は、自分は役に立たないと思っていたところ、その下にシカが住み着き仲良くなります。 もみの木の周りには、良質なパセリがあって、そのシカはパセリが大好きで、その効用を知って仲間のシカにもパセリを勧めます。 そのため、パセリと呼ばれるのですが、シカがパセリが好きとは初めて知りしたし、食卓の飾りくらいにしか思っていなかったので、認識を新たにしました。 そんな暮らしぶりが淡々と描かれている前半から、後半は、狩人の登場とかがあって大きく展開するのですが、ストーリーとして十分に楽しめるものです。 パセリともみの木の心暖まる交流がメインなのですが、実に話の骨格がしっかりとした作品だと思いました。 派手さはないのですが、心にしっかりと残るそんな印象です。 何度も見直したのは、パセリともみの木が寄り添うシーン。 もみの木の枝が、年老いて灰色になったので、パセリのツノと見分けがつかなくなっているのですが、しんみりとした気持ちになってしまいました。 各ページの左側には、花の絵が添えられていて、その名前が最終ページに掲載されていますが、その数23。 さり気無く挿入されているのですが、絵本の完成度に寄与していると思います。 良質な絵本というのは、まさにこういった作品を言うのでしょう。 クリスマス特集の棚にあったのを、たまたま見つけて読んだのですが、隠れた名作との邂逅に感謝です。
投稿日:2010/12/23
表紙にもなっている、もみの木の下でパセリの親子がたたずんでいる絵をみると、気持がおちつきます。平和でおだやかで、静かな時間がながれているようです。 としをとったもみの木とパセリのつのは見分けがつかないそうです。夕日にうかぶ2つのシルエットは美しいでしょうね。自分の目でみてみたいな、と思いました。 もみの木の力強さとパセリのやさしさを感じることができました。 おおらかな自然の絵にそえられて、可憐な花の絵が描かれています。花の名前も紹介されているので、ひとつひとつ名前を確認しながら見ました。きっと、もみの木のちかくで、ひっそりとさいているのでしょうね。
投稿日:2007/10/21
断崖に生えたがために歪んで成長するしかなかったもみの木。 そのもみの木の元に生えたパセリを求めてもみの木の側で寄り添うように過ごすようになったシカの“パセリ” この二人(?)の静かではあるけれど強い信頼関係に心を打たれます。 すっくと生えた木は家具になったり蒔きになったりと 色々利用されるけれど曲がったもみの木は見向きもされない。 だけど そんなもみの木にもパセリが生え、“パセリ”(シカ)が身を寄せるようになった。 どんな生き物にも存在価値は大いにあるのだと 訴えかけるこの本にはとても励まされますね。 マドレーヌで有名なルドウィッヒ・ベーメルマンス氏の作品にもこういうお話があったんですね。 すごくオドロキでした。
投稿日:2007/04/26
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