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どんなにきみがすきだかあててごらん

どんなにきみがすきだかあててごらん(評論社)

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どろぼうがないた」 みんなの声

どろぼうがないた 作:杉川としひろ
絵:ふくだ じゅんこ
出版社:冨山房インターナショナル
税込価格:\1,980
発行日:2007年10月
ISBN:9784902385472
評価スコア 4.64
評価ランキング 3,247
みんなの声 総数 58
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58件見つかりました

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  • すてきなお話でした。

    • まほがっぱさん
    • 30代
    • ママ
    • 広島県
    • 女の子9歳、男の子7歳

    図書館で9歳の娘が読んでいた絵本です。
    とにかく、絵がきれいだったし、「面白かった。」と言うので母も借りて帰りました。
    絵がきれい・・・色使い、主人公であるどろぼうの風貌もすごくいい!味わいがある。表紙を含めた全ての絵で絵本が構成されている点でも高く評価したい!!
    文章も一文が短めで、読みやすくてわかりやすい。
    7歳の息子も、どろぼうが改心し、泣いてしまう最後の場面で「かわいそうじゃねえ…」と寂しそうに言いましたが、「でもね、この後どろぼうはね…」と改めて表紙を見せると「よかったね」と笑顔になりました。

    投稿日:2009/09/23

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    12
  • 一読の価値有り!

    5歳〜10歳くらいまでの子どもたちの前で、急遽ピンチヒッターで読み聞かせを行う事になりました。用意されていた絵本が「どろぼうがないた」でした。

    丘の上で暮らすどろぼうは、間違って「芽」を盗んできてしまいます。その偶然の出会いをきっかけに、そのすさんだ生活が少しずつ変わっていき、どろぼうはついに盗みから足を洗うのですが・・・。

    やっと人間らしい生活と心を手に入れたかに思われたその時、愛すべき芽を失ってしまいます。大切なものを失って、初めて流した涙。どろぼうにはとても悲しい出来事ですが、愛しいものを失う悲しみを知った事で、どろぼうは今まで自分がしてきた罪の重さに気付き、本当の意味で立ち直れたのではないでしょうか?

    初めて読む絵本だったので、パラパラと簡単に目を通してから読み聞かせをしたのですが、私はてっきり「悲しい結末」だと思い込んでいました。しかし、子どもたちの「あ〜、良かった!」の感想で、本当の結末がハッピーエンドであることに気付かされました。子どもってすごいですね!大人がつい見落としてしまいがちな、「本質」を見抜くチカラを持っています。

    ストーリーがとてもよく考えられていて、その繊細で独特なタッチの絵も素晴らしいです。読み聞かせるなら5歳から。小学校高学年くらいまで対象になると思います。大人が読んでも感動できる、久々に出会った力作の絵本です。

    投稿日:2010/10/17

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    10
  • 主人公の成長に、感動。

    • ぽんきっきさん
    • 30代
    • ママ
    • 新潟県
    • 女の子8歳、男の子6歳

    小学校・中学校の教員を目指す、大学生の姪っ子に勧められて知りました。道徳教育について学ぶ授業で、テキストとして使われているそうです。

    実際に本を手にしてみると、海外の絵本のような雰囲気の絵に惹かれます。2回3回と読み返すと、1回目では気付かなかった絵のこだわりを発見出来ます。絵本のサイズが大きいので、大人数の読み聞かせにもピッタリです。

    お話も、表紙の主人公の姿からは想像出来ないような展開です。この絵本は、読む人によって感想がかなり違ってくる作品だと思います。私は、この絵本のテーマは「主人公の成長」だと感じました。

    8歳の長女と6歳の長男に読み聞かせしましたが、最後のページをめくり、表紙に戻るまでじっと静かに聞き入っていました。面白くて楽しい絵本も大好きですが、読み手に届けたい強いメッセージのある、こういう絵本も素晴らしいと思います。大人が読んでも、考えさせられる絵本です。

    このお二人のコンビの作品が、もっと読んでみたいです。

    投稿日:2010/10/22

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    8
  • 明るい未来

    立ち読み企画で読ませていただきました。

    この絵本の主人公は泥棒。
    ひとりぼっちで暮らしていて、悲しさも寂しさも知らない冷たい心の持ち主。
    ところがひょんなことで盗んだ一つの植木鉢が芽を出しているのに気づいたところから、彼の人生が変わります・・・。

    どんな人間であっても、生きるモノへの思いやり、暖かさを感じられる生活の方がやっぱりいいんですよね。
    凍てついたどろぼうの心が解けていく様がとても伝わってきます。

    このお話は、そこからまた一転するんです。
    ラストはかなりショッキングな状態で終わります。
    ああ・・・・と思わずため息が出ちゃうようなお話、かと思ったら。
    最後のページに救いを見出して。
    本を閉じ、裏表紙を見て、そしてまた表紙を見返して。
    そうか、そうだったのか。
    明るい未来を想像させてくれました。

    こうして泣くことができる心を持っていれば、未来は明るい。
    いいお話ですね。絵の感じもとてもいいです。
    絵本ですが、小さなお子さんというよりは、ある程度大きいお子さん(そして大人の方に)読んでもらいたい絵本です。

    投稿日:2010/10/14

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    8
  • どろぼうは、独りで住んでいても 淋しいと思わないし、悲しいと思ったことがない
    感情が乏しく 孤独な人だったかも、でも 家の窓から見えるお城を自分のもののように思い泥棒に入る生活だったのです。

    ふくだじゅんこさんの絵が かわいいので 泥棒も 怖いとは思えませんね

    この泥棒が かわることができるのです。
    それが 小さな鉢 芽が出るのを楽しみにするようになるのです!

    このときの 泥棒の顔は優しい顔に変わっています

    自分で水をあげ 芽が出る事への喜び! これは 泥棒が今まで味わったことのない感情だったのかもしれません

    人間は 本来優しい心を持っているのですね

    ところが 戦争で いえも鉢も壊され 大声で泣いた 
    せっかく 大事に育てた花が・・・ダメにされて 戦争の恐ろしさも思いますが 泥棒の涙は 心を洗ってくれる涙でしょう・・・

    これからの泥棒の生き方 輝いてほしいですね!

    作者の 杉川さんの絵本は初めて読みました。

    投稿日:2010/09/23

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    6
  • 毎回泣いちゃうんです

    • 事務員さん
    • 30代
    • ママ
    • 福岡県
    • 女の子6歳、女の子3歳

    全ページ立ち読みして泣いて
    子供にも読んであげたくて借りてきました。
    やっぱり泣いてしまいます。

    どろぼうが泥棒するのを止めてしまうくらい
    心を奪われた木が
    もうすぐ花を咲かそうという頃に
    戦争に巻き込まれ踏み倒されてしまいます。
    どろぼうさんの気持ちを思うと泣けてしまいます。
    そして戦争のおろかさを痛感します。

    子供たちはまだ
    「お花踏んだらだめね」
    くらいの感想でしたが
    この本を読んで平和のありがたさを
    感じてもらいたいと思います。

    裏表紙でどろぼうは家の周り一面に
    花を植えました。1本の木を失った悲しみから
    抜け出したのです。最後まで作者のメッセージが
    込められていました。

    投稿日:2010/10/29

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    5
  • 長男が自分ひとりで読んで初めて泣きました

     子供が生まれてから図書館通いが始まった我が家は、2週間に一度以上のペースで3人分25〜30冊をとっかえひっかえ借りてきて読んでいる生活をしています。
     最近、1年生の長男が一人で次々と絵本を読み始めました。
    そんな中で始めて「おかあさん・・・・」といって私のもとに持ってきて一生懸命私に読んで聞かせてくれて、涙ぐんでいたのがこの絵本です。
    長男の心の琴線にふれた という感じでした。
    この時のこの気持ちを忘れないでいてほしいなあ・・と思います。
     9年ほどこんな絵本生活をしていますが、とても貴重な瞬間を子供と共有できてとてもうれしく感じました。私にとっても大事な絵本になりました。

    投稿日:2008/12/02

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    5
  • 主人公

    とにかく表紙の主人公のかもし出す雰囲気が気に入ったのでこの絵本を選びました。主人公の表情が豊かでこくこと変化するのに魅せられました。人から同思われようと気にせずに自分の道を貫く主人公がたくましくて素敵だなと思いました。主人公の心が優しいからこそ尾声を出してなく事が出来たのだと思いました。感動しました。

    投稿日:2010/10/17

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    4
  • ピカソの『ゲルニカ』を連想

     寂しさも悲しみも忘れた涙を知らない孤独な泥棒。
     二つの国の間の小高い丘に住んでいた。
     小屋の両サイドには窓が、両方の国のお城を眺められて、どちらも自分のものに思えて、ご満悦。
     ある日、仕事(泥棒)に失敗し、とりあえず小さな箱を一個だけ盗って逃げ帰った。
     箱の中身は、………。


     命を育てる喜びを知り、泥棒が変わっていくところが感動的です。
    どんな人間にも、必ず「愛する感情」が備わっていることを信じさせてくれます。

     ストーリーも、反戦を静かに、しかし、深く訴えかける内容で思わず読み手を引き込みます。

     絵が、泥棒のキャラクターにマッチしていて、もの悲しい孤独感、うらぶれ開き直り淡々と生活する様子が良く伝わってきます。

    特に、戦争勃発で、家へ戻る町中のシーンは、とっさにピカソの『ゲルニカ』を連想してしまいました。

     最後のページで救われた気分になり、表紙絵を閉じてこの絵の意味がわかるようにできているのが、なんとも、素晴らしい作りだなと思いました。

     皆さんにお薦めしたい良書です。
     
     10歳の息子も読んで、ため息を漏らし、「命は強いな。」と、鼻をチーンとかんでいました。

     お話し会(中高学年)で、読んでみたいと思います。

    投稿日:2009/07/05

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    4
  • 一目ぼれでした

    絵がとても素敵で思わず手にとってしまいました。
    どろぼうらしくない主人公とタイトルに似合わない表紙絵にあれっと思いながら読み進めていくと、盗んだ「芽」を大事に育てているどろぼうのその後の生活にほっと癒されます。そして・・・

    5年生の読み聞かせでよんでみました。
    まず、「どんなときに泥棒はなくのかな?」と質問してみると、
    「刑務所にいれられたとき。」
    「宝が手に入らなかったとき。」  などなど。
    そして読み始めてみると、最初はふ〜んって感じ。
    芽が育つにつれて、子どもたちの表情もリラックスして
    ドカーンのあたりでは、もう、皆、どろぼうの感情と一緒になっていて
    お話にくぎ付けでした。
    最後のシーンの後、裏表紙の絵、絵本の後ろ表紙、そして表紙の絵と
    ゆっくり見せたのですが、その後のお話に気付かなかった様子で、
    「そのあと、どろぼうはどうなったと思う?」ときいてみて、
    もう一度、ゆっくりみせてあげると、
    「あっ、芽を植えたんだ!」 そして、裏を見せると
    「わぁ〜。」と歓声が。
    表紙をみせると、皆の悲しそうな表情もすっかり安心した表情になり、
    どろぼうと一緒に、いろんな感情を体験してくれました。

    とてもよい絵本だと思います。

    投稿日:2010/11/13

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    3

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